妄想日記5<<DISPARITY>>

YAMATO

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Chapter6(港川編)

Chapter6-②【TABOO】後編

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マスクを外し、少しずつ意識がはっきりしていく。
『今の恍惚感は何だったんだ?』
自分に問い掛ける。
ラバーなのか、ミナトなのか、それとも相乗効果なのか。
ただ次にマスクを被る時は、もう外す事はない。
慣れないピンヒールを穿いたミナトが転んだ。
両足を高々と上げ、ミニスカートの下から剥き出しのアナルが露出した。
だが現れたアナルを見て、急速に気持ちが萎えていく。
あれ程望んだ物が、今目の前にあるのに。
鍛え抜かれた大殿筋は幾度となく見ている。
その中で肉襞が蠢く。
初めて見た。
一体幾つの肉棒を食らえばこんなにグロテスクになるのか?
船の上でナツキが言っていた言葉を思い出す。
『黒いな』と聞こえたのは『グロいな』の聞き間違いだった様だ。
チカラは転んでいるミナトに手を貸す事なく、ふらふらと歩き出す。
そしてマスクを被ると、カウンターにいるアブラハムの下へ向かう。
アブラハムはマスクの口のジッパーを開けると、長い舌を出して出迎えてくれた。
チカラのコンドームと化した口に、その肉厚な舌を押し込んできた。
ラバー越しのキスに夢中になる。
唾液を送ると、ゴムの味を伴って戻って来る。
刺激的な愛撫に、
アブラハムは軽々とチカラを抱えると、ソファーに戻った。
チカラを膝の上に乗せ、尻を突き出させる。
隣のマギーに声を掛け、キャロルを責めるのに使っていたディルドを受け取った。
糸を引くディルドが狭い視界に入る。
日本では見る事がない巨大なサイズだ。
その重量感に圧倒された。
 
アブラハムの厚い唇がチカラのアナルを塞ぐ。
強靭な肺活量で、中に空気を送ってきた。
体内でコンドームが膨らむのが分かる。
ペニスシースが連動した様に膨らむ。
「こんなプレイで興奮するとはお前も相当なアブノーマルだな。」
アブラハムの日本語が遠くで聞こえる。
チカラは下を向き、アブラハムの股間を捉える。
エプロンの下に潜む黒い影は直ぐそこだ。
アナルが限界に達する。
アブラハムがディルドを押し込むが、アナルは幅広な異物の挿入を拒んだ。
「こんなのが入らない様じゃ、俺様のペニスは無理だぞ。」
汗が吹き出し、二つの鼻腔を塞ぐ。
口に指を突っ込み、ラバーを引っ張る。
皮膚からマスクが離れ、空気が流れ込んできた。
チカラは目一杯吸い込んだ。
 
「うおぉぉぉう!」
部屋に奇声が響く。
アブラハムの動きが止まった。
顔を上げ、同じ方向を見る。
反対のソファーでミナトが二人の女に犯されていた。
捲り上がったスカートからアナルが丸見えだ。
そこにキャロルがディルドを押し込んでいる。
アブラハムが持っているサイズよりも、一回り大きかった。
大人の腕と変わりない。
それを今、飲み込もうとしていた。
マギーの持った鞭が空気を裂く。
撓った鞭が肉付きの良い尻を赤く染める。
「ぐおぉぉぉう!」
奇声を発する度にディルドの姿は消えていく。
アブラハムの意識がミナトへ向いている事に動揺する。
何とかしなければ。
尻のミミズ腫れがどんどん増えていく。
腕並みのディルドは消滅寸前だ。
完全に飲み込めば、アブラハムはきっとミナトの元へ向かってしまう。
自分に意識を戻したい。
「Hit me!」
思わず叫んでいた。
 
 
(つづく)
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