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Chapter5(奸賊編)
Chapter5-⑥【海に来て】後編
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「さあ、今日は日焼け日和ですよ。
塩見表によれば、この時間が一番干潮です。
今の内に奥へ行ってしまいましょう。」
三浦の声にうつらうつらしていたチカラは目を覚ます。
エンジンが切れると、車内は一気に温度が上がった。
口の中がカラカラだ。
手の甲で口を拭うと、白い残滓がこびり付いていた。
悪夢ではなかったと、肩を落とす。
潮が引いた海岸はかなり沖まで砂浜が露出している。
昨日とは打って変わって楽々と奥のビーチヘ辿り着けた。
「おしっ、思い切り焼くぞ。
おい、オイル持ってるか?」
ナツキがチカラを見る。
「あっ、持ってない…。」
昨日は雨で買っていなかった。
「なら私のを使って下さい。
私が塗りますから、横になって下さい。」
慇懃な笑みを浮かべた三浦が掌にオイルを垂らす。
「おっ、悪いな。
ケチケチせず、大量に塗ってくれ。」
ナツキは直に砂の上に寝そべった。
オイル塗れの掌で大胸筋を撫で回す。
「おっさん、マッサージでもやってたのか?
中々の腕だな。」
全身が塗り終わる頃には寝息を立てていた。
「さあ、私にも塗ってもらいましょうか。
まあフェラ奴隷のあなたは舌を使う事になりますが。」
太々しい笑みを浮かべた三浦がオイルを差し出す。
受け取ったオイルは布で覆われていた。
「これは何だ?」
広げてみると、小さなTバックだ。
「見ての通りフェラ奴隷の制服です。
さあ、とっとと着替えて、塗りなさい。」
三浦もTバック姿になると、シートの上に横たわった。
後頭部に強い陽射しが照り付ける。
寝不足と重なり、景色がぼやけた。
映像がばら撒かれたら、インストラクターを続ける事は出来ない。
職を失う上に、この男の奉仕奴隷に成り下がる。
自分の身の上に起こった事が信じられない。
「何を愚図愚図しているのですか。
まだ自分の立場を理解してないのですか?
だったら教えてあげましょう。
あなたは私を満足させればいいのです。
たったそれだけの事を、この先ずっと続ければいいのです。」
振り上げた掌が頬を打つ。
チカラは奥歯を噛み締め、着替え始める。
今はこの男の機嫌を損ねない事に終始するしかなさそうだ。
「おっ、すげえ!
ビルダーがマッチョに奉仕させてるぜ。」
「あんなイケメンマッチョなのにド変態か、笑えるな。」
通行人の声がはっきりと聞こえる。
耳を塞ぎたいが、それを必死に抗う。
平然としてる事が最後のプライドだった。
「ラストはペニスにたっぷり塗ってもらいましょうか。
ここは口ではなく、アナルでお願いします。
その方があなたも快楽が得られて、一石二鳥でしょう。
四つん這いになりなさい。」
起き上がった三浦が掌でオイルボトルを弄ぶ。
チカラは力なく手と膝を砂に付ける。
太陽に照らされた砂の熱さも気にならなかった。
瞼をぎゅっと瞑る。
アナルからプラグが外され、替わりにボトルの先端が入り込んできた。
『ぶちゅ!』
空気の混ざる音と共に、冷たい液体が腸内を逆流してくる。
瞳を開けると、股間越しに逆さまの景色が覗く。
そこから冷たいレンズが光っていた。
(つづく)
塩見表によれば、この時間が一番干潮です。
今の内に奥へ行ってしまいましょう。」
三浦の声にうつらうつらしていたチカラは目を覚ます。
エンジンが切れると、車内は一気に温度が上がった。
口の中がカラカラだ。
手の甲で口を拭うと、白い残滓がこびり付いていた。
悪夢ではなかったと、肩を落とす。
潮が引いた海岸はかなり沖まで砂浜が露出している。
昨日とは打って変わって楽々と奥のビーチヘ辿り着けた。
「おしっ、思い切り焼くぞ。
おい、オイル持ってるか?」
ナツキがチカラを見る。
「あっ、持ってない…。」
昨日は雨で買っていなかった。
「なら私のを使って下さい。
私が塗りますから、横になって下さい。」
慇懃な笑みを浮かべた三浦が掌にオイルを垂らす。
「おっ、悪いな。
ケチケチせず、大量に塗ってくれ。」
ナツキは直に砂の上に寝そべった。
オイル塗れの掌で大胸筋を撫で回す。
「おっさん、マッサージでもやってたのか?
中々の腕だな。」
全身が塗り終わる頃には寝息を立てていた。
「さあ、私にも塗ってもらいましょうか。
まあフェラ奴隷のあなたは舌を使う事になりますが。」
太々しい笑みを浮かべた三浦がオイルを差し出す。
受け取ったオイルは布で覆われていた。
「これは何だ?」
広げてみると、小さなTバックだ。
「見ての通りフェラ奴隷の制服です。
さあ、とっとと着替えて、塗りなさい。」
三浦もTバック姿になると、シートの上に横たわった。
後頭部に強い陽射しが照り付ける。
寝不足と重なり、景色がぼやけた。
映像がばら撒かれたら、インストラクターを続ける事は出来ない。
職を失う上に、この男の奉仕奴隷に成り下がる。
自分の身の上に起こった事が信じられない。
「何を愚図愚図しているのですか。
まだ自分の立場を理解してないのですか?
だったら教えてあげましょう。
あなたは私を満足させればいいのです。
たったそれだけの事を、この先ずっと続ければいいのです。」
振り上げた掌が頬を打つ。
チカラは奥歯を噛み締め、着替え始める。
今はこの男の機嫌を損ねない事に終始するしかなさそうだ。
「おっ、すげえ!
ビルダーがマッチョに奉仕させてるぜ。」
「あんなイケメンマッチョなのにド変態か、笑えるな。」
通行人の声がはっきりと聞こえる。
耳を塞ぎたいが、それを必死に抗う。
平然としてる事が最後のプライドだった。
「ラストはペニスにたっぷり塗ってもらいましょうか。
ここは口ではなく、アナルでお願いします。
その方があなたも快楽が得られて、一石二鳥でしょう。
四つん這いになりなさい。」
起き上がった三浦が掌でオイルボトルを弄ぶ。
チカラは力なく手と膝を砂に付ける。
太陽に照らされた砂の熱さも気にならなかった。
瞼をぎゅっと瞑る。
アナルからプラグが外され、替わりにボトルの先端が入り込んできた。
『ぶちゅ!』
空気の混ざる音と共に、冷たい液体が腸内を逆流してくる。
瞳を開けると、股間越しに逆さまの景色が覗く。
そこから冷たいレンズが光っていた。
(つづく)
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