妄想日記5<<DISPARITY>>

YAMATO

文字の大きさ
上 下
96 / 236
Chapter5(奸賊編)

Chapter5-⑥【海に来て】後編

しおりを挟む
「さあ、今日は日焼け日和ですよ。
塩見表によれば、この時間が一番干潮です。
今の内に奥へ行ってしまいましょう。」
三浦の声にうつらうつらしていたチカラは目を覚ます。
エンジンが切れると、車内は一気に温度が上がった。
口の中がカラカラだ。
手の甲で口を拭うと、白い残滓がこびり付いていた。
悪夢ではなかったと、肩を落とす。
潮が引いた海岸はかなり沖まで砂浜が露出している。
昨日とは打って変わって楽々と奥のビーチヘ辿り着けた。
「おしっ、思い切り焼くぞ。
おい、オイル持ってるか?」
ナツキがチカラを見る。
「あっ、持ってない…。」
昨日は雨で買っていなかった。
「なら私のを使って下さい。
私が塗りますから、横になって下さい。」
慇懃な笑みを浮かべた三浦が掌にオイルを垂らす。
「おっ、悪いな。
ケチケチせず、大量に塗ってくれ。」
ナツキは直に砂の上に寝そべった。
オイル塗れの掌で大胸筋を撫で回す。
「おっさん、マッサージでもやってたのか?
中々の腕だな。」
全身が塗り終わる頃には寝息を立てていた。
 
「さあ、私にも塗ってもらいましょうか。
まあフェラ奴隷のあなたは舌を使う事になりますが。」
太々しい笑みを浮かべた三浦がオイルを差し出す。
受け取ったオイルは布で覆われていた。
「これは何だ?」
広げてみると、小さなTバックだ。
「見ての通りフェラ奴隷の制服です。
さあ、とっとと着替えて、塗りなさい。」
三浦もTバック姿になると、シートの上に横たわった。
後頭部に強い陽射しが照り付ける。
寝不足と重なり、景色がぼやけた。
映像がばら撒かれたら、インストラクターを続ける事は出来ない。
職を失う上に、この男の奉仕奴隷に成り下がる。
自分の身の上に起こった事が信じられない。
「何を愚図愚図しているのですか。
まだ自分の立場を理解してないのですか?
だったら教えてあげましょう。
あなたは私を満足させればいいのです。
たったそれだけの事を、この先ずっと続ければいいのです。」
振り上げた掌が頬を打つ。
チカラは奥歯を噛み締め、着替え始める。
今はこの男の機嫌を損ねない事に終始するしかなさそうだ。
 
「おっ、すげえ!
ビルダーがマッチョに奉仕させてるぜ。」
「あんなイケメンマッチョなのにド変態か、笑えるな。」
通行人の声がはっきりと聞こえる。
耳を塞ぎたいが、それを必死に抗う。
平然としてる事が最後のプライドだった。
「ラストはペニスにたっぷり塗ってもらいましょうか。
ここは口ではなく、アナルでお願いします。
その方があなたも快楽が得られて、一石二鳥でしょう。
四つん這いになりなさい。」
起き上がった三浦が掌でオイルボトルを弄ぶ。
チカラは力なく手と膝を砂に付ける。
太陽に照らされた砂の熱さも気にならなかった。
瞼をぎゅっと瞑る。
アナルからプラグが外され、替わりにボトルの先端が入り込んできた。
『ぶちゅ!』
空気の混ざる音と共に、冷たい液体が腸内を逆流してくる。
瞳を開けると、股間越しに逆さまの景色が覗く。
そこから冷たいレンズが光っていた。
 
 
(つづく)
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

終わり無い絶頂で男は全てを壊される

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

二本の男根は一つの淫具の中で休み無く絶頂を強いられる

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

壁乳

リリーブルー
BL
俺は後輩に「壁乳」に行こうと誘われた。 (作者の挿絵付きです。)

催眠アプリ(???)

あずき
BL
俺の性癖を詰め込んだバカみたいな小説です() 暖かい目で見てね☆(((殴殴殴

体育座りでスカートを汚してしまったあの日々

yoshieeesan
現代文学
学生時代にやたらとさせられた体育座りですが、女性からすると服が汚れた嫌な思い出が多いです。そういった短編小説を書いていきます。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

不良少年達は体育教師を無慈悲に弄ぶ

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

処理中です...