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Chapter5(奸賊編)
Chapter5-③【Painting the sea】前編
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メッシュの生地の下で肥大した乳首が蠢く。
生で見るより、卑猥さが増していた。
足早に奥を目指す。
早く閉ざされた世界に埋没したい。
悪天が幸いした。
誰にも邪魔されない二人だけのビーチになる筈だ。
頭に荷物を乗せ、海中を横断する。
荒れる波が肩まで濡らした。
奥の浜辺には誰もいない。
完璧に隔離された世界が直ぐそこにあった。
大きな岩の上に荷物を置く。
遅れて浜に上がってきたナツキを見る。
びしょ濡れのシングレットが筋肉に張り付いていた。
血管すら透けて見える。
チカラはパーカーを脱ぎ捨てると、ナツキに抱きつく。
肥大した乳首が萎える事のない様、獰猛に吸い上げた。
どんよりとした雲に陽射しが奪われた。
真っ黒な雲は今にも雨粒を落としそうだ。
アナルから滴り落ちる新鮮なザーメンが潮風に飛ばされた。
チカラはストッパーを挿入し、それを押し戻す。
お気に入りのラバーのTバックに着替えると、水滴が頬を打った。
「どうせ濡れるんだ、海に入らないか?」
スイムキャップとゴーグルをしたチカラが誘う。
「俺はいい。
一発ぶっ放したから、一先ず休憩だ。
まあ、直ぐに満タンになるがな。」
ナツキは満潮の海に視線を移した。
珍しく煙草を持っていない。
海水が傷口にしみたのだろう。
人並な一面を見て、淫らな妄想が次々に浮かんだ。
潮が引いたら、かなり沖まで行かないと泳げなくなる。
泳ぐなら今の内だ。
雨足は強まる一方だが、気にせず海へダイブした。
潜水すれば雨など関係ない。
うねる波で視界はないが、海水に包まれた事で沖縄に来た実感が得られた。
随分泳いだ気がしたが、まだ足は付く。
海面から顔を出すと、雨足は弱まっていた。
浜に目を向けると、豆粒程のナツキが見える。
脇に誰かいた。
胸騒ぎを覚え、クロールで浜を目指す。
『俺の人形に手を出すな!』
引き潮で思う様に前へ進まない。
気持ちが焦り、海水を随分飲んだ。
それでも全力で腕を動かし、波を蹴った。
チカラは浜の手前でTバックを脱ぐ。
「少し陽射しが戻ってきたな。」
コンドームだけの裸体で声を掛ける。
「おう、いい具合に日が出てきたぜ。」
ポージングしたナツキが言う。
知らない男がナツキを被写体にして、写真を撮っていた。
ファインダーから外した視線がチカラを捉える。
鍛え上げた筋肉と腰の括れは間違いなくビルダーだろう。
「類は友を呼ぶとは良く言った物です。
流石、お友達も素晴らしい肉体の持ち主だ。
しかもセンスがいい。」
男が慇懃な声を掛けてきた。
「誰?」
それを無視して、短く聞く。
「俺の素晴らしい筋肉をどうしても撮りたいと言ってな。」
「私は東京で映像関係の仕事をしております。
長年この仕事に携わっています。
しかしこんな素晴らしい肉体にお目に掛かったのは初めてですよ。
その鍛え抜かれた筋肉と常人離れした乳首は正に奇跡です。
そう私は浜辺に現れたヒーローを目撃したのです。」
男が大袈裟に賛辞を口にした。
ナツキは脇でニヤニヤしている。
(つづく)
生で見るより、卑猥さが増していた。
足早に奥を目指す。
早く閉ざされた世界に埋没したい。
悪天が幸いした。
誰にも邪魔されない二人だけのビーチになる筈だ。
頭に荷物を乗せ、海中を横断する。
荒れる波が肩まで濡らした。
奥の浜辺には誰もいない。
完璧に隔離された世界が直ぐそこにあった。
大きな岩の上に荷物を置く。
遅れて浜に上がってきたナツキを見る。
びしょ濡れのシングレットが筋肉に張り付いていた。
血管すら透けて見える。
チカラはパーカーを脱ぎ捨てると、ナツキに抱きつく。
肥大した乳首が萎える事のない様、獰猛に吸い上げた。
どんよりとした雲に陽射しが奪われた。
真っ黒な雲は今にも雨粒を落としそうだ。
アナルから滴り落ちる新鮮なザーメンが潮風に飛ばされた。
チカラはストッパーを挿入し、それを押し戻す。
お気に入りのラバーのTバックに着替えると、水滴が頬を打った。
「どうせ濡れるんだ、海に入らないか?」
スイムキャップとゴーグルをしたチカラが誘う。
「俺はいい。
一発ぶっ放したから、一先ず休憩だ。
まあ、直ぐに満タンになるがな。」
ナツキは満潮の海に視線を移した。
珍しく煙草を持っていない。
海水が傷口にしみたのだろう。
人並な一面を見て、淫らな妄想が次々に浮かんだ。
潮が引いたら、かなり沖まで行かないと泳げなくなる。
泳ぐなら今の内だ。
雨足は強まる一方だが、気にせず海へダイブした。
潜水すれば雨など関係ない。
うねる波で視界はないが、海水に包まれた事で沖縄に来た実感が得られた。
随分泳いだ気がしたが、まだ足は付く。
海面から顔を出すと、雨足は弱まっていた。
浜に目を向けると、豆粒程のナツキが見える。
脇に誰かいた。
胸騒ぎを覚え、クロールで浜を目指す。
『俺の人形に手を出すな!』
引き潮で思う様に前へ進まない。
気持ちが焦り、海水を随分飲んだ。
それでも全力で腕を動かし、波を蹴った。
チカラは浜の手前でTバックを脱ぐ。
「少し陽射しが戻ってきたな。」
コンドームだけの裸体で声を掛ける。
「おう、いい具合に日が出てきたぜ。」
ポージングしたナツキが言う。
知らない男がナツキを被写体にして、写真を撮っていた。
ファインダーから外した視線がチカラを捉える。
鍛え上げた筋肉と腰の括れは間違いなくビルダーだろう。
「類は友を呼ぶとは良く言った物です。
流石、お友達も素晴らしい肉体の持ち主だ。
しかもセンスがいい。」
男が慇懃な声を掛けてきた。
「誰?」
それを無視して、短く聞く。
「俺の素晴らしい筋肉をどうしても撮りたいと言ってな。」
「私は東京で映像関係の仕事をしております。
長年この仕事に携わっています。
しかしこんな素晴らしい肉体にお目に掛かったのは初めてですよ。
その鍛え抜かれた筋肉と常人離れした乳首は正に奇跡です。
そう私は浜辺に現れたヒーローを目撃したのです。」
男が大袈裟に賛辞を口にした。
ナツキは脇でニヤニヤしている。
(つづく)
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