妄想日記5<<DISPARITY>>

YAMATO

文字の大きさ
上 下
68 / 236
Chapter4(利達編)

Chapter4-④【ダンケシェーン】後編

しおりを挟む
レアで焼かれた肉は生々しい。
口の中でとろけ、幾らでも食べれそうだ。
だが間宮の食は中々進まない。
「どうした?
こんなに旨いのに。
普段から食ってるから、飽きたのか?」
ナツキはグラスを置いたタイミングで聞く。
「いえ、いつもは鶏のささみばかりです。
あの…、臭くないですか?
やはり着替えてきます。」
間宮が急に立ち上がる。
「構わん、座ってろ。」
大声で制止する。
「で、ですが…。」
驚いた間宮が慌てて座る。
「レザー特有の匂いが好きなんだ。
じっとしてろ。
その方が食欲が沸く。」
ステーキを口に放り込む。
間宮は緊張の為か、ワインばかり飲んでいる。
もう顔は真っ赤だ。
「宜しかったら、私の分も食べますか?」
半分近く残っている赤い肉をナツキの皿に乗せた。
ナツキは殆ど噛むことなく、ステーキを平らげていく。
 
「肉を食うと、体温が上がるな。
脱いでもいいか?」
ナツキは赤ら顔に聞く。
「はい、どうぞ…。」
間宮が下を向く。
ジャージを脱ぐと、拘束された大胸筋を晒す。
「そっ、それは?」
上目遣いの視線が締め付けられた筋肉を見詰めた。
「ああ、これはハーネスだ。
お前がこの間の幹部会でチェーンを巻いてただろ。
それを思い出してな。」
左右の大胸筋を交互に動かす。
「あっ、はい、あれは…。」
「お前はあれで興奮したよな?
チェーンが筋肉に食い込んで、勃起させてた位だ。
おい、立て。」
ナツキは抑揚のない声で命ずる。
「はっ、はい!」
間宮が直立不動の姿勢になった。
 
レザーの上からの縛りは思いの外、力を要した。
『丸で梱包だな。』
額に汗を浮かべ、縄を操る。
上半身を縛り終えた所で手を休め、グラスを傾けた。
口一杯に含んだワインを間宮の唇へ流し込む。
拘束された間宮は溢さぬ様に上を向き、必死に飲み込んだ。
酒に強くない様で、視線は虚ろだった。
だがナツキは口移しのワインを止めない。
間宮の脚が大きく揺れた。
膝を付き、尻を付き出す態勢になる。
そこにワインボトルを押し込む。
「んがっ!」
奇声を発した。
ナツキは足を持つと、間宮を逆さまにする。
小柄な男は60キロに満たないだろう。
上腕に血管が浮かぶ。
この程度なら、普段行っているイージーバーと大差ない。
アナルに突き刺さったボトルが、砂時計の様に少しずつ減っていく。
「ぐわわわぁ…。」
間宮の上擦った声は最高の肴だった。
 
ナツキは自分のアナルから生温かいディルドを排出する。
転がったディルドを足で間宮の下に動かす。
そして両足を持つ腕をゆっくり下ろした。
徐々に間宮の顔がディルドに近付く。
饐えた臭いを放つディルドはもう鼻先にある。
「おらっ、酒の余興だ。
好きにしろ。」
ナツキはアームカールをする様に間宮を持ち上げた。
伸びた舌がディルドを狙う。
だがそれは寸前の所で離れる。
亀の様に首を伸ばし、捕食を試みた。
本能の赴くままになった間宮を見て、ナツキは満足する。
 
 
(つづく)
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

男達はわんわんと鳴きながら仲良く絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

処理中です...