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Chapter4(利達編)
Chapter4-④【ダンケシェーン】前編
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「まだ社長の承認を得てないのですが。」
間宮が不安げな表情でナツキを見る。
「俺が上手く言っておく。
心配するな。」
盛り上がった三角筋を叩く。
メロンの様に膨らみに涎が零れる。
「あの、お食事がまだでしたら、是非ご馳走したいのですが。」
間宮が恐る恐る聞いてきた。
「ずっとここにいたから、当然腹ペコだ。」
タイミングの良い誘いに涎を啜る。
「でしたら、近くに料理の旨い居酒屋があるんです。
すぐ着替えてきますので、少々お待ち下さい。」
間宮はノートパソコンを閉じると、勢い良く立ち上がった。
事務室で待っていると、レザーのツナギを着た間宮が戻ってきた。
「バイクに乗るのか?」
大胸筋を閉じ込めているジッパーが弾け飛びそうだ。
「はい、この年で結婚もせず、愛車を恋人だと思ってます。」
照れ笑いを浮かべる間宮を見て、ナツキは考えが変わった。
「お前、料理出来るか?
いつも外食で飽きているんだ。」
ナツキの視線が膨らむ股間を捉える。
「はい、独り暮らしが長いので、大概の料理は出来ます。
ご希望はありますか?」
間宮が予備のヘルメットを差し出した。
「いい眺めだ。」
見下ろす先にテレビ局のネオンがあった。
「この夜景だけが自慢なんです。
着替えてきますので、その間シャワーを浴びてて下さい。」
間宮が風呂へ案内しようと背を向ける。
「いや、腹が減って死にそうだ。
先に作れ。」
ナツキは着替える時間を与えない。
ガスレンジの前に革ツナギを着た男がフライパンを持っていた。
レザーが発達した大殿筋を覆う。
「いい眺めだ。」
ナツキは呟く。
今日の手持ちは縄とマスクだけだ。
だがそれで充分だった。
レザーの上から縛るのは初めてだ。
頭の中でシミュレーションすると、股間が熱くなった。
コーチの宮脇がバイクに乗っていた。
インテリ風な外見には似合わない。
ナツキはバイク乗りというと、映画で見たアメリカンマッチョを思い出す。
主人公が敵をやっつけに行く時に乗るのがバイクだ。
細マッチョの宮脇はそのイメージから程遠い。
バイク、ヘルメット、ツナギ、ブーツは全て黒で統一されていた。
駐車場で見掛ける宮脇に、違和感を抱いていた。
身体にフィットしたレザーツナギが艶かしい。
宮脇はバイクを止めると、必ず同じ行動をした。
しゃがみ込み、ブーツを磨くのだ。
黒革が張り付いた尻を今でも覚えている。
いつかバイクに乗りたいと思っていた。
スパルタンな革ツナギは自分にぴったりだ。
金さえあればと、常々思っていた。
「ワインでいいですか?
実家が山梨なので、よく送ってくるんです。」
間宮が赤と白ワインを両手に持つ。
「ああ、赤にしてくれ。」
ナツキはワインボトルを見て、その使い方を考える。
美しい光景が目の前に広がった。
「この肉も山梨のブランド牛なんです。
独りで食べても旨くないので、タイミング良かったです。」
間宮が嬉しそうに、皿を並べていく。
分厚いステーキを眼前に置かれ、腹が鳴った。
(つづく)
間宮が不安げな表情でナツキを見る。
「俺が上手く言っておく。
心配するな。」
盛り上がった三角筋を叩く。
メロンの様に膨らみに涎が零れる。
「あの、お食事がまだでしたら、是非ご馳走したいのですが。」
間宮が恐る恐る聞いてきた。
「ずっとここにいたから、当然腹ペコだ。」
タイミングの良い誘いに涎を啜る。
「でしたら、近くに料理の旨い居酒屋があるんです。
すぐ着替えてきますので、少々お待ち下さい。」
間宮はノートパソコンを閉じると、勢い良く立ち上がった。
事務室で待っていると、レザーのツナギを着た間宮が戻ってきた。
「バイクに乗るのか?」
大胸筋を閉じ込めているジッパーが弾け飛びそうだ。
「はい、この年で結婚もせず、愛車を恋人だと思ってます。」
照れ笑いを浮かべる間宮を見て、ナツキは考えが変わった。
「お前、料理出来るか?
いつも外食で飽きているんだ。」
ナツキの視線が膨らむ股間を捉える。
「はい、独り暮らしが長いので、大概の料理は出来ます。
ご希望はありますか?」
間宮が予備のヘルメットを差し出した。
「いい眺めだ。」
見下ろす先にテレビ局のネオンがあった。
「この夜景だけが自慢なんです。
着替えてきますので、その間シャワーを浴びてて下さい。」
間宮が風呂へ案内しようと背を向ける。
「いや、腹が減って死にそうだ。
先に作れ。」
ナツキは着替える時間を与えない。
ガスレンジの前に革ツナギを着た男がフライパンを持っていた。
レザーが発達した大殿筋を覆う。
「いい眺めだ。」
ナツキは呟く。
今日の手持ちは縄とマスクだけだ。
だがそれで充分だった。
レザーの上から縛るのは初めてだ。
頭の中でシミュレーションすると、股間が熱くなった。
コーチの宮脇がバイクに乗っていた。
インテリ風な外見には似合わない。
ナツキはバイク乗りというと、映画で見たアメリカンマッチョを思い出す。
主人公が敵をやっつけに行く時に乗るのがバイクだ。
細マッチョの宮脇はそのイメージから程遠い。
バイク、ヘルメット、ツナギ、ブーツは全て黒で統一されていた。
駐車場で見掛ける宮脇に、違和感を抱いていた。
身体にフィットしたレザーツナギが艶かしい。
宮脇はバイクを止めると、必ず同じ行動をした。
しゃがみ込み、ブーツを磨くのだ。
黒革が張り付いた尻を今でも覚えている。
いつかバイクに乗りたいと思っていた。
スパルタンな革ツナギは自分にぴったりだ。
金さえあればと、常々思っていた。
「ワインでいいですか?
実家が山梨なので、よく送ってくるんです。」
間宮が赤と白ワインを両手に持つ。
「ああ、赤にしてくれ。」
ナツキはワインボトルを見て、その使い方を考える。
美しい光景が目の前に広がった。
「この肉も山梨のブランド牛なんです。
独りで食べても旨くないので、タイミング良かったです。」
間宮が嬉しそうに、皿を並べていく。
分厚いステーキを眼前に置かれ、腹が鳴った。
(つづく)
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