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Chapter3(立身編)
Chapter3-⑧【従順なSlave】後編
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それは望む所だ。
カズユキの希望とも合致している。
『お前の望み通りにモンスター級の筋肉を手に入れてやるぜ。』
ナツキはナイフを使わず、分厚いステーキに齧り付く。
肉は噛む事なく口の中でなくなる。
一キロのステーキを平らげるのに大した時間は必要なかった。
この肉を毎日食えるなら、10キロアップなど容易い筈だ。
上等の筋肉が手に入る迄、飼い犬でいてやるぜ。
それ迄は充分に奉仕してやる。
『だが最後に笑うのは俺だ。』
ナツキは舌を伸ばし、上唇に付いたステーキソースを拭った。
神志那の後ろに立っていたマスクマンに落ち着きがなくなった。
直立不動だった姿勢が、短いインターバルで片足に重心を乗せ換えいる。
神志那は気付く事なく、大学時代の柔道の話を語っている。
「申し訳ありません。
少し席を外して宜しいでしょうか。」
グラスにバーボンを注いだ所で、堪えかねたマスクマンが許可を求めた。
「どうした?」神志那が鋭い視線を向ける。
「よっ、用を足しに行きたいのですが。
宜しいでしょうか?」
狼狽えたマスクマンが吃って答えた。
「便所だとよ。
お前に決定権をやるから決めろ。」
神志那が愉快そうにナツキに視線を移す。
ナツキはマスクの下に透ける端正な顔を見詰める。
尿意で歪む表情が滑稽だ。
昔からのコンプレックスの所為で、整った顔立ちの奴が苦悩の表情を浮かべた時に喜
びを感じた。
試合でも綺麗な一本は狙わずに、絞め技に拘ったのもそれ故だ。
端正なルックスを不細工に崩す。
相手が藻掻き苦しむ姿は性的な興奮を伴ったのだ。
逆に不細工な野郎が藻掻く姿は醜態以外の何物でもない。
ナツキが一番忌み嫌う事だ。
裸体にスキン色のラバー製エプロンが酷く卑猥に見えた。
「そうっすね~、先ずはエプロンを取ってもらいましょうか?」
ナツキはエプロンに張り付いたペニスを眺める。
マスクマンは膝を震わせて、背後のベルトを外す。
そして首からエプロンを外した。
半起ちのペニスにはコンドームが装着されている。
ナツキは支配人室のゴミ箱にコンドームの包装が捨ててあるのを見逃してない。
「何だ、都合いい物をしてるじゃないっすか。
だったら便所行く必要ないっすね。」
態とおちょくる口調で言う。
「いや、これでは…。」
マスクマンの崩れた表情がナツキを欲情させる。
「そうだ!」
ナツキは手を叩くと黒の間の扉へ向かう。
戻ってきたナツキは椅子と縄を携えていた。
「これを着ろ。
真っ裸って、そそらねぇんだ。」
ナツキはカズユキのワードロープから持ってきた網目の全身タイツを渡す。
どう見ても変態しか着ない代物だ。
だがマッチョがそれを着ると、鎖帷子の如く勇ましく見える。
変態と勇者、相反する物が同居する姿に惹き付けられるのだ。
先程、トモヤが自分に行った行為を再現する。
マスクマンを椅子に括り付け、身動き出来なくした。
身体を震わせてたマスクマンは尿意と格闘している。
椅子のカタカタと鳴る音が心地好い。
(つづく)
カズユキの希望とも合致している。
『お前の望み通りにモンスター級の筋肉を手に入れてやるぜ。』
ナツキはナイフを使わず、分厚いステーキに齧り付く。
肉は噛む事なく口の中でなくなる。
一キロのステーキを平らげるのに大した時間は必要なかった。
この肉を毎日食えるなら、10キロアップなど容易い筈だ。
上等の筋肉が手に入る迄、飼い犬でいてやるぜ。
それ迄は充分に奉仕してやる。
『だが最後に笑うのは俺だ。』
ナツキは舌を伸ばし、上唇に付いたステーキソースを拭った。
神志那の後ろに立っていたマスクマンに落ち着きがなくなった。
直立不動だった姿勢が、短いインターバルで片足に重心を乗せ換えいる。
神志那は気付く事なく、大学時代の柔道の話を語っている。
「申し訳ありません。
少し席を外して宜しいでしょうか。」
グラスにバーボンを注いだ所で、堪えかねたマスクマンが許可を求めた。
「どうした?」神志那が鋭い視線を向ける。
「よっ、用を足しに行きたいのですが。
宜しいでしょうか?」
狼狽えたマスクマンが吃って答えた。
「便所だとよ。
お前に決定権をやるから決めろ。」
神志那が愉快そうにナツキに視線を移す。
ナツキはマスクの下に透ける端正な顔を見詰める。
尿意で歪む表情が滑稽だ。
昔からのコンプレックスの所為で、整った顔立ちの奴が苦悩の表情を浮かべた時に喜
びを感じた。
試合でも綺麗な一本は狙わずに、絞め技に拘ったのもそれ故だ。
端正なルックスを不細工に崩す。
相手が藻掻き苦しむ姿は性的な興奮を伴ったのだ。
逆に不細工な野郎が藻掻く姿は醜態以外の何物でもない。
ナツキが一番忌み嫌う事だ。
裸体にスキン色のラバー製エプロンが酷く卑猥に見えた。
「そうっすね~、先ずはエプロンを取ってもらいましょうか?」
ナツキはエプロンに張り付いたペニスを眺める。
マスクマンは膝を震わせて、背後のベルトを外す。
そして首からエプロンを外した。
半起ちのペニスにはコンドームが装着されている。
ナツキは支配人室のゴミ箱にコンドームの包装が捨ててあるのを見逃してない。
「何だ、都合いい物をしてるじゃないっすか。
だったら便所行く必要ないっすね。」
態とおちょくる口調で言う。
「いや、これでは…。」
マスクマンの崩れた表情がナツキを欲情させる。
「そうだ!」
ナツキは手を叩くと黒の間の扉へ向かう。
戻ってきたナツキは椅子と縄を携えていた。
「これを着ろ。
真っ裸って、そそらねぇんだ。」
ナツキはカズユキのワードロープから持ってきた網目の全身タイツを渡す。
どう見ても変態しか着ない代物だ。
だがマッチョがそれを着ると、鎖帷子の如く勇ましく見える。
変態と勇者、相反する物が同居する姿に惹き付けられるのだ。
先程、トモヤが自分に行った行為を再現する。
マスクマンを椅子に括り付け、身動き出来なくした。
身体を震わせてたマスクマンは尿意と格闘している。
椅子のカタカタと鳴る音が心地好い。
(つづく)
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