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Chapter3(立身編)
Chapter3-②【不協和音】前編
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「だったら三人でやらないか?」
チカラが提案した。
「ああ、俺は構わんぜ。」
ナツキは床に座り、股を開いて前屈する。
「ちっ、仕方ないな。
それだと今日は肉体改造出来ねえぞ。
後で文句言うなよ。」
ヒカルはリュックをスミスマシンの脇に放り投げた。
「で、二人の関係は?」
ナツキはボロボロのグローブを嵌めながら聞く。
「随分、使い込んでるな。
そこまで使い込めば、グローブも本望だろうな。
どっかのとっかえひっかえしてる、あばずれ野郎とは大違いだ。
あんたの爪の垢を煎じて飲ませてえ。」
チカラの嫌味が牙を剥く。
「去年まで付き合ってたんだ、コイツと。
このエロい身体だって、俺がメイクしてやったんだ。」
発言を無視したヒカルの顎がチカラに向く。
「この肉体は俺の努力の結果だ。
お前のアナルがそんなに敏感になったのは誰のお陰だよ!
大体、コイツが風呂場で知り合った奴と…。」
「ヒカルが発展車両でナンパした奴としつこく会ってるから…。」
どうやら似た者同士らしい。
ただ二人共言い淀む所を見ると、真相はそれだけではなさそうだ。
ナツキは構わずバーのロックを外すと、少しずつ腰を下ろす。
顎を突き出し、口が開くのが癖だった。
回数をこなすと、口元から涎が溢れる。
「あんた、本当にエロいな。
涎滴ながらトレーニングしてる奴なんて初めて見たよ。」
興奮したチカラが脇下に腕を通し、サポート体勢に入る。
タイツは股間の部分だけ変色していた。
「相変わらず先走りが多いな。」
「ヒカルこそ、ケツ汁がヤバぞ。
またイヤらしい妄想して、アナルひくつかせているんだろう。
久し振りに掘ってやろうか?」
二人の会話からして、年下のチカラがタチの様だ。
そして互いに未練がある。
「ちっ、くだらねぇ。」
派手な音を立てて、バーを戻す。
「おらっ、お前の番だ。」
ナツキはヒカルに言う。
ヒカルはバーを担ぐと、必要以上に尻を突き出す。
サポート体勢に入ったチカラが股間を密着させた。
ヒカルのアナルとチカラの股間はびしょ濡れだ。
ナツキは馬鹿らしくなって、ラウンジへ向かった。
「悪いな。
まさかチカラがいるとは思わなくて…。
久し振りに会って、欲情しちまった。
別日に振り替えるから、今日は勘弁してくれ。」
プロテインを飲んでると、ヒカルが頭を掻きながらやって来た。
「だったら縒りを戻せばいいだろう。」
ナツキは簡単に言う。
「名古屋で出会った頃は上手く行ってたんだが…。
二人でこっちに戻って来たら、互いに誘惑が多くてな。
まあ性の不一致って奴だ。
縒りを戻しても、結局同じ事の繰り返し。
どうせ喧嘩ばかりさ。」
「名古屋って、どこかのジムに勤めてたのか?」
急き込んで聞く。
「ああ、KGNってジムだ。」
「KGN …それってまさか、神志那さんのジムか?」
ナツキは驚きを隠せない。
「ぶほぉ!
何だ、社長を知ってるのか?」
ヒカルが口に含んだプロテインをナツキの顔にぶちまけた。
(つづく)
チカラが提案した。
「ああ、俺は構わんぜ。」
ナツキは床に座り、股を開いて前屈する。
「ちっ、仕方ないな。
それだと今日は肉体改造出来ねえぞ。
後で文句言うなよ。」
ヒカルはリュックをスミスマシンの脇に放り投げた。
「で、二人の関係は?」
ナツキはボロボロのグローブを嵌めながら聞く。
「随分、使い込んでるな。
そこまで使い込めば、グローブも本望だろうな。
どっかのとっかえひっかえしてる、あばずれ野郎とは大違いだ。
あんたの爪の垢を煎じて飲ませてえ。」
チカラの嫌味が牙を剥く。
「去年まで付き合ってたんだ、コイツと。
このエロい身体だって、俺がメイクしてやったんだ。」
発言を無視したヒカルの顎がチカラに向く。
「この肉体は俺の努力の結果だ。
お前のアナルがそんなに敏感になったのは誰のお陰だよ!
大体、コイツが風呂場で知り合った奴と…。」
「ヒカルが発展車両でナンパした奴としつこく会ってるから…。」
どうやら似た者同士らしい。
ただ二人共言い淀む所を見ると、真相はそれだけではなさそうだ。
ナツキは構わずバーのロックを外すと、少しずつ腰を下ろす。
顎を突き出し、口が開くのが癖だった。
回数をこなすと、口元から涎が溢れる。
「あんた、本当にエロいな。
涎滴ながらトレーニングしてる奴なんて初めて見たよ。」
興奮したチカラが脇下に腕を通し、サポート体勢に入る。
タイツは股間の部分だけ変色していた。
「相変わらず先走りが多いな。」
「ヒカルこそ、ケツ汁がヤバぞ。
またイヤらしい妄想して、アナルひくつかせているんだろう。
久し振りに掘ってやろうか?」
二人の会話からして、年下のチカラがタチの様だ。
そして互いに未練がある。
「ちっ、くだらねぇ。」
派手な音を立てて、バーを戻す。
「おらっ、お前の番だ。」
ナツキはヒカルに言う。
ヒカルはバーを担ぐと、必要以上に尻を突き出す。
サポート体勢に入ったチカラが股間を密着させた。
ヒカルのアナルとチカラの股間はびしょ濡れだ。
ナツキは馬鹿らしくなって、ラウンジへ向かった。
「悪いな。
まさかチカラがいるとは思わなくて…。
久し振りに会って、欲情しちまった。
別日に振り替えるから、今日は勘弁してくれ。」
プロテインを飲んでると、ヒカルが頭を掻きながらやって来た。
「だったら縒りを戻せばいいだろう。」
ナツキは簡単に言う。
「名古屋で出会った頃は上手く行ってたんだが…。
二人でこっちに戻って来たら、互いに誘惑が多くてな。
まあ性の不一致って奴だ。
縒りを戻しても、結局同じ事の繰り返し。
どうせ喧嘩ばかりさ。」
「名古屋って、どこかのジムに勤めてたのか?」
急き込んで聞く。
「ああ、KGNってジムだ。」
「KGN …それってまさか、神志那さんのジムか?」
ナツキは驚きを隠せない。
「ぶほぉ!
何だ、社長を知ってるのか?」
ヒカルが口に含んだプロテインをナツキの顔にぶちまけた。
(つづく)
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