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Chapter3(立身編)
Chapter3-①【コケティッシュ渋滞中】後編
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残ったナツキは名刺に視線を落とす。
『肉体改造のプロにトレーニングはお任せを パーソナルトレーナー ヒカル』
また同業者かと、ナツキは笑う。
アナウンスが下り電車の到着を告げる。
「俺も終電だ!」
トイレを出ると、階段を駆け下りた。
ナツキはカズユキの電話で、名刺に書いてある電話番号を押してみる。
暫く呼び出し音がした後、相手が出た。
「まいど、ヒカルっす。」
「昨日、電車で会った奴だ。
締め付けが堪んなくて、電話してみたんだ。」
ナツキはマラを擦りながら声を出す。
「ああ、あんたか。
だろ、半額なんて、あんたツイてるよ。」
恩着せがましくヒカルが言う。
「まあな。」
「パーソナルなら午前中は空いてるぞ。
昨日、金貰ったから、初回は只でいいぜ。」
ヒカルが誘ってきた。
「俺も午前中は暇だ。
なら頼むわ。」
都営の体育館で待ち合わせをする。
月曜日の午前中にも拘わらずジムは混んでいる。
フリーウェイトエリアに入ると、ピタピタのウェアを着たヒカルが辺りを物色してい
た。
「お前、露骨過ぎねぇか。
ケツは半分、乳首は全部見えてるしよ。」
薄笑いを浮かべ、話し掛ける。
「よっ!今はパーソナルが飽和状態だから、これ位しないと客は喜ばないのさ。」
シンゴの言葉とダブり、思わず笑ってしまう。
「大体あんただって、人の事笑えんだろ。」
ヒカルがナツキのリングで隆起した股間を見て、舌舐めずりした。
シンゴから貰ったから黒いレギンスは亀頭の形を露にしている。
睾丸の締め付けがきつく朝起ちしたままだ。
起きた時、カズユキは既に外出していてた。
目の前の男は欲求の捌け口として丁度良い。
殆どのマシンが埋まっていた。
フリーウェイトはヘビーユーザーが占領していて、空く気配はない。
ダンベルラックも下段はもぬけの殻だ。
「やるもんねぇな。
金払ったんだから、しっかり肉体改造してもらわねぇとな。」
ナツキは通路をゆっくりと歩く。
「任せろ、実績はあんだぜ。
おいっ、あそこもう直ぐ空くぜ。」
一番奥のスミスマシンを指差す。
使っていたのはサスペンダータイプのタイツを穿いたチカラだった。
全身を真っ赤に染めて、高重量を上げている。
ここでもゴーグルをしている姿を見て、ポケットの中でそれを握り締めた。
「早く空けてくれよ。」
ヒカルがスクワットをしているチカラの背後から声を掛ける。
チカラの突き出た尻には薄手のタイツが食い込んでいた。
「何だ、連結ガマのヒカルか。」
「うるせぇ。
風呂ガマは湯船に浸かってろ。」
互いの発展テリトリーで罵り合っているが、仲は悪くない様子だ。
「あれっ、あんたヒカルの客だったのか!
それとも電車で引っ掛かたのか?」
チカラが二人の顔を交互に見た。
「ああ、変態は変態を呼ぶんだな。」
ナツキもポケットから出したゴーグルを装着した。
カズユキに買わせた物だ。
「ゴーグルをしたスキンヘッドに犯されたくないか?」
その誘いは簡単に財布の紐を緩めてくれた。
(つづく)
『肉体改造のプロにトレーニングはお任せを パーソナルトレーナー ヒカル』
また同業者かと、ナツキは笑う。
アナウンスが下り電車の到着を告げる。
「俺も終電だ!」
トイレを出ると、階段を駆け下りた。
ナツキはカズユキの電話で、名刺に書いてある電話番号を押してみる。
暫く呼び出し音がした後、相手が出た。
「まいど、ヒカルっす。」
「昨日、電車で会った奴だ。
締め付けが堪んなくて、電話してみたんだ。」
ナツキはマラを擦りながら声を出す。
「ああ、あんたか。
だろ、半額なんて、あんたツイてるよ。」
恩着せがましくヒカルが言う。
「まあな。」
「パーソナルなら午前中は空いてるぞ。
昨日、金貰ったから、初回は只でいいぜ。」
ヒカルが誘ってきた。
「俺も午前中は暇だ。
なら頼むわ。」
都営の体育館で待ち合わせをする。
月曜日の午前中にも拘わらずジムは混んでいる。
フリーウェイトエリアに入ると、ピタピタのウェアを着たヒカルが辺りを物色してい
た。
「お前、露骨過ぎねぇか。
ケツは半分、乳首は全部見えてるしよ。」
薄笑いを浮かべ、話し掛ける。
「よっ!今はパーソナルが飽和状態だから、これ位しないと客は喜ばないのさ。」
シンゴの言葉とダブり、思わず笑ってしまう。
「大体あんただって、人の事笑えんだろ。」
ヒカルがナツキのリングで隆起した股間を見て、舌舐めずりした。
シンゴから貰ったから黒いレギンスは亀頭の形を露にしている。
睾丸の締め付けがきつく朝起ちしたままだ。
起きた時、カズユキは既に外出していてた。
目の前の男は欲求の捌け口として丁度良い。
殆どのマシンが埋まっていた。
フリーウェイトはヘビーユーザーが占領していて、空く気配はない。
ダンベルラックも下段はもぬけの殻だ。
「やるもんねぇな。
金払ったんだから、しっかり肉体改造してもらわねぇとな。」
ナツキは通路をゆっくりと歩く。
「任せろ、実績はあんだぜ。
おいっ、あそこもう直ぐ空くぜ。」
一番奥のスミスマシンを指差す。
使っていたのはサスペンダータイプのタイツを穿いたチカラだった。
全身を真っ赤に染めて、高重量を上げている。
ここでもゴーグルをしている姿を見て、ポケットの中でそれを握り締めた。
「早く空けてくれよ。」
ヒカルがスクワットをしているチカラの背後から声を掛ける。
チカラの突き出た尻には薄手のタイツが食い込んでいた。
「何だ、連結ガマのヒカルか。」
「うるせぇ。
風呂ガマは湯船に浸かってろ。」
互いの発展テリトリーで罵り合っているが、仲は悪くない様子だ。
「あれっ、あんたヒカルの客だったのか!
それとも電車で引っ掛かたのか?」
チカラが二人の顔を交互に見た。
「ああ、変態は変態を呼ぶんだな。」
ナツキもポケットから出したゴーグルを装着した。
カズユキに買わせた物だ。
「ゴーグルをしたスキンヘッドに犯されたくないか?」
その誘いは簡単に財布の紐を緩めてくれた。
(つづく)
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