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Chapter2(復讐編)
Chapter2-⑤【vogue】後編
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「意外といいな。」
ナツキは満足げに姿見を覗く。
「それとプレゼントがあるんだ。」
カズユキの手が伸びる。
英字が書かれた宅配箱を持っていた。
日本で手に入らない物と知り、乱暴に開封する。
中に二つのマスクが入っていた。
「ナッキー欲しがってただろ。
レザーとラバーで迷ったんで、両方買っちゃった。
きっと似合うよ。」
カズユキの瞳が輝く。
手に取った全頭マスクはずっと求めていた物だ。
「かっ、被っていいか?」
思わず声が震えた。
「なら被せてあげるよ。
先ずはラバーだ。」
小さく思われたマスクを鼻頭に合わせる。
カズユキはそれを後頭部に向かって引っ張った。
ラバーは皮膚に密着し、後部に持っていかれる。
口と後頭部のジッパーを閉じると、小さな鼻孔からしか空気は入ってこない。
ジャスティスに被せられたマスク以上の圧迫感だった。
マラがメッシュ生地を持ち上げ、猛り狂う。
カズユキの下半身を露にすると、時間を惜しむ様に掘り上げた。
二度の射精を終え、ナツキは煙草を吹かす。
その隙にカズユキはトイレへ向かう。
「まさか俺の大切な種を排泄する訳じゃないよな?
そのまま身体の中で温めろ。」
ニヤリと笑うと、己のアナルから取り出した生暖かいハリガタを差し出した。
『この太々しい顔が好きだ。』
ナツキは与えた情報をより効果的に使いこなす。
勉強は出来そうもないが、思考は柔軟的で回転が速い。
応用技術が優れている。
自分が教えたプレイを更に過激な責めに展開し、習得していた。
一緒にいると、身体が休まる暇はない。
だがそれが生きている実感を与えてくれた。
カズユキはラテックス製の細身のパンツを穿いていた。
光沢があり、股間が目立つ。
ナツキも気に入っていたが、タイト過ぎて腿が入らなかった。
「腹がゴロゴロ鳴ってる。
トイレ行かせて。」
「うるせぇ、とっとと出掛けるぞ。」
訴えを退け、ナツキはブーツを紐を結んだ。
朧月が町を照らす。
寒さも和らぎ、コートを着ている人も少ない。
駅前に出ると、二人に視線を向ける者も多い。
振り返る年配者や二度見する女性もいた。
「皆見てるな。
気分爽快だぜ。」
ナツキは態とゆっくり歩く。
「ここ先に派出所があるから、早足で行くよ。」
便意と格闘するカズユキが手を引っ張った。
駅を通り過ぎ、河川敷のジョギングコースに出た。
すれ違うランナーも二人の変質者に歩を緩め、好奇の視線を向けてくる。
「ねぇ、もう限界だよ。
排出させて。」
カズユキが哀願してきた。
「まだ駄目だ。
ギリギリまで我慢しろ。」
ナツキは背後に意識を集中する。
先程、すれ違ったランナーの足音が一定の距離を保っていたのだ。
「もっ、もう無理だ!」
カズユキが悲鳴をあげた。
「ここならいいだろう。
こっちへ来い。」
コースを照らす街灯の間隔がここだけ空いている。
ナズナが淡い光の中で揺れていた。
独特の匂いが鼻腔を擽る。
ナツキは斜面を降り、河川敷を目指す。
弱々し月光だけでは心許ない暗闇が待っていた。
(つづく)
ナツキは満足げに姿見を覗く。
「それとプレゼントがあるんだ。」
カズユキの手が伸びる。
英字が書かれた宅配箱を持っていた。
日本で手に入らない物と知り、乱暴に開封する。
中に二つのマスクが入っていた。
「ナッキー欲しがってただろ。
レザーとラバーで迷ったんで、両方買っちゃった。
きっと似合うよ。」
カズユキの瞳が輝く。
手に取った全頭マスクはずっと求めていた物だ。
「かっ、被っていいか?」
思わず声が震えた。
「なら被せてあげるよ。
先ずはラバーだ。」
小さく思われたマスクを鼻頭に合わせる。
カズユキはそれを後頭部に向かって引っ張った。
ラバーは皮膚に密着し、後部に持っていかれる。
口と後頭部のジッパーを閉じると、小さな鼻孔からしか空気は入ってこない。
ジャスティスに被せられたマスク以上の圧迫感だった。
マラがメッシュ生地を持ち上げ、猛り狂う。
カズユキの下半身を露にすると、時間を惜しむ様に掘り上げた。
二度の射精を終え、ナツキは煙草を吹かす。
その隙にカズユキはトイレへ向かう。
「まさか俺の大切な種を排泄する訳じゃないよな?
そのまま身体の中で温めろ。」
ニヤリと笑うと、己のアナルから取り出した生暖かいハリガタを差し出した。
『この太々しい顔が好きだ。』
ナツキは与えた情報をより効果的に使いこなす。
勉強は出来そうもないが、思考は柔軟的で回転が速い。
応用技術が優れている。
自分が教えたプレイを更に過激な責めに展開し、習得していた。
一緒にいると、身体が休まる暇はない。
だがそれが生きている実感を与えてくれた。
カズユキはラテックス製の細身のパンツを穿いていた。
光沢があり、股間が目立つ。
ナツキも気に入っていたが、タイト過ぎて腿が入らなかった。
「腹がゴロゴロ鳴ってる。
トイレ行かせて。」
「うるせぇ、とっとと出掛けるぞ。」
訴えを退け、ナツキはブーツを紐を結んだ。
朧月が町を照らす。
寒さも和らぎ、コートを着ている人も少ない。
駅前に出ると、二人に視線を向ける者も多い。
振り返る年配者や二度見する女性もいた。
「皆見てるな。
気分爽快だぜ。」
ナツキは態とゆっくり歩く。
「ここ先に派出所があるから、早足で行くよ。」
便意と格闘するカズユキが手を引っ張った。
駅を通り過ぎ、河川敷のジョギングコースに出た。
すれ違うランナーも二人の変質者に歩を緩め、好奇の視線を向けてくる。
「ねぇ、もう限界だよ。
排出させて。」
カズユキが哀願してきた。
「まだ駄目だ。
ギリギリまで我慢しろ。」
ナツキは背後に意識を集中する。
先程、すれ違ったランナーの足音が一定の距離を保っていたのだ。
「もっ、もう無理だ!」
カズユキが悲鳴をあげた。
「ここならいいだろう。
こっちへ来い。」
コースを照らす街灯の間隔がここだけ空いている。
ナズナが淡い光の中で揺れていた。
独特の匂いが鼻腔を擽る。
ナツキは斜面を降り、河川敷を目指す。
弱々し月光だけでは心許ない暗闇が待っていた。
(つづく)
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