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Chapter8(がむしゃら編)
Chapter8-⑥【I beg you】前編
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正夢に遭遇し、シオンは目を擦る。
もしかするとこれも夢かもしれないと疑う。
伸ばした手でワタルの肩を掴む。
振動が伝わってきた。
夢なら夢でも良い。
夢の中でも前進したなら、それで結構だ。
この状況を見す見す見逃す訳にはいかない。
呪縛が解けた足が動き出す。
シオンはワタルの上に股がっていた。
「店員にお触りは禁止っすよ。」
遠くで聞こえる声は脳には届かない。
ただ全身を委ねるだけだ。
ワタルの掌が大胸筋を弄る。
胸を突き出して、更なる刺激をねだった。
「もっと強い刺激が欲しいみたいっすよ。
本来、店員はサポートしないけど、サービス期間って事でオマケっすね。」
「そうだな、リピーターが増えないと、口コミも広がらないし。」
二人の会話が遮断された。
「ぐおぉぉぉう!」
雄叫びが店内に響く。
その発生源が己の口だという事にも気付かずに頭を振り、快楽を味わう。
日頃使っているクリップが子供騙しに思えた。
マメだらけの指はペンチの様だ。
容赦なく圧迫し、捻りあげる。
振動と重なり、あっという間にピークに達した。
薄い生地から白濁の液体が飛び散る。
だが次々に沸き上がる欲望は収まりそうもない。
「ねっ、防音にしておいて良かったでしょ。」
「確かに、こんなボロ家じゃ大声が筒抜けだったな。
即、苦情が来たところだ。」
ワタルに持ち上げられたシオンは反対側のソファーに置かれた。
「スッキリした所でアイスコーヒーでも飲んで、寛いで下さい。」
ワタルがティッシュペーパーを差し出す。
目の前のソファーに突き出たディルドを見詰める。
少し前迄、ワタルのアナルを掻き回してした。
赤い照明が反射し、艶やかに見える。
『同じ張り型を突っ込みたい!』
新たな願望が芽生えた。
しかし他の客が来るかもしれないと思うと、そう簡単には試せない。
「射精したから、そのウエアはお買い上げっすよ。
他にも欲しい物があれば買っておいた方がいいっすよ。
初回は20%引きなんで。」
伝票を持ったユウヤが声を掛けてきた。
「そっ、それ…、そのマスクも売っているんですか?」
シオンはユウヤの顔に手を伸ばす。
ラバーの滑る感触が心地好い。
「勿論、扱っているっすよ。
ラバー製とレザー製があるっすけど、どっちがいいっすか?」
「このラバーの方を…。
今、トータル幾らですか?
手持ちの現金があまりないんです。
クレジットカード使えますか?
だったら着替えも買いたいんだけど…。」
シオンは指の感触を楽しみながら答えた。
「凄く似合うっすよ。
ねぇ、ワタルさん。」
「ああ、エロさの中に精悍さが増したな。
俺のタイプだ。」
ワタルに誉められ、天にも昇る気持ちだ。
財布の紐が緩んでしまう。
「これオプションで目隠しが付いているから、いろんな用途で使えるっすよ。
カードは勿論、使えるっすよ。
着替えはこのロングスパッツはどうっすか?
これなら街着としても使えるっすよ。」
ユウヤが下品な笑みを溢した。
(つづく)
もしかするとこれも夢かもしれないと疑う。
伸ばした手でワタルの肩を掴む。
振動が伝わってきた。
夢なら夢でも良い。
夢の中でも前進したなら、それで結構だ。
この状況を見す見す見逃す訳にはいかない。
呪縛が解けた足が動き出す。
シオンはワタルの上に股がっていた。
「店員にお触りは禁止っすよ。」
遠くで聞こえる声は脳には届かない。
ただ全身を委ねるだけだ。
ワタルの掌が大胸筋を弄る。
胸を突き出して、更なる刺激をねだった。
「もっと強い刺激が欲しいみたいっすよ。
本来、店員はサポートしないけど、サービス期間って事でオマケっすね。」
「そうだな、リピーターが増えないと、口コミも広がらないし。」
二人の会話が遮断された。
「ぐおぉぉぉう!」
雄叫びが店内に響く。
その発生源が己の口だという事にも気付かずに頭を振り、快楽を味わう。
日頃使っているクリップが子供騙しに思えた。
マメだらけの指はペンチの様だ。
容赦なく圧迫し、捻りあげる。
振動と重なり、あっという間にピークに達した。
薄い生地から白濁の液体が飛び散る。
だが次々に沸き上がる欲望は収まりそうもない。
「ねっ、防音にしておいて良かったでしょ。」
「確かに、こんなボロ家じゃ大声が筒抜けだったな。
即、苦情が来たところだ。」
ワタルに持ち上げられたシオンは反対側のソファーに置かれた。
「スッキリした所でアイスコーヒーでも飲んで、寛いで下さい。」
ワタルがティッシュペーパーを差し出す。
目の前のソファーに突き出たディルドを見詰める。
少し前迄、ワタルのアナルを掻き回してした。
赤い照明が反射し、艶やかに見える。
『同じ張り型を突っ込みたい!』
新たな願望が芽生えた。
しかし他の客が来るかもしれないと思うと、そう簡単には試せない。
「射精したから、そのウエアはお買い上げっすよ。
他にも欲しい物があれば買っておいた方がいいっすよ。
初回は20%引きなんで。」
伝票を持ったユウヤが声を掛けてきた。
「そっ、それ…、そのマスクも売っているんですか?」
シオンはユウヤの顔に手を伸ばす。
ラバーの滑る感触が心地好い。
「勿論、扱っているっすよ。
ラバー製とレザー製があるっすけど、どっちがいいっすか?」
「このラバーの方を…。
今、トータル幾らですか?
手持ちの現金があまりないんです。
クレジットカード使えますか?
だったら着替えも買いたいんだけど…。」
シオンは指の感触を楽しみながら答えた。
「凄く似合うっすよ。
ねぇ、ワタルさん。」
「ああ、エロさの中に精悍さが増したな。
俺のタイプだ。」
ワタルに誉められ、天にも昇る気持ちだ。
財布の紐が緩んでしまう。
「これオプションで目隠しが付いているから、いろんな用途で使えるっすよ。
カードは勿論、使えるっすよ。
着替えはこのロングスパッツはどうっすか?
これなら街着としても使えるっすよ。」
ユウヤが下品な笑みを溢した。
(つづく)
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