妄想日記6<<EVOLUTION>>

YAMATO

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Chapter7(女優編)

Chapter7-⑪【The Miracle】前編

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ワタルは連絡先を教えたが、ユウヤからは聞いていない。
『さて、どうするか?』
アサヒを尾行すれば、残った小栗に怪しまれる。
30分後が勝負と決め、新聞紙を捲った。
 
「ふっ、ふっ、ふっ!」
腕立て伏せするユウヤの身体から汗が滴り落ちる。
火照る身体がじっとしている事を拒んだ。
ディルドを突っ込んだまま、腕を伸縮させる。
アナルに意識を集中させるが、熱り起つペニスがそれを妨害した。
身体中の血液が開いた血管を駆け巡り、ペニスに集まっている感覚だ。
身体を沈め、ペニスを床に押し付ける。
全身を預けても、反発する屈強さに自信が漲った。
新しいインストラクターの顔が浮かぶ。
年は大分上だろう。
発達した筋肉はとても日本人とは思えない。
スキンヘッドの風貌はタイプとは程遠い。
その分、レッスンに集中力出来る。
その上、テツヤ以上に精度の高い生産能力の持ち主だ。
猛々しいペニスがその証拠だった。
五万円のパーソナルフィーは格安だ。
以前、アメリカ人のパーソナルを頼んだら、60分で1000ドル請求された。
ハリウッドスタイルを謳っていたが、薄いザーメンに効き目はない。
こんな不味いザーメンをハリウッド女優を飲んだとは思えない。
それ以来、外人のパーソナルは敬遠する様になった。
 
アサヒとは母親のパーティーで知り合った。
若手俳優の中で飛び抜けて光を放つ存在ではない。
その日もあの出来事さえなければ、目にも留まらなかっただろう。
SFのシュンスケが同じ事務所の後輩だと、アサヒを紹介してきた。
シュンスケは連ドラに出演が決まり、会うのは久し振りだ。
「ご無沙汰してます。
お陰様で、次のクールのドラマも決まりました。
撮影続きで今月はオフがないんですよ。」
会えない言い訳を暗に言っている様だ。
「お前をお袋に紹介した甲斐があったってもんだ。
お袋の押しがなかったら、連ドラ決まらなかったしな。」
嫌みが口を衝く。
「はい、鎌倉さんにはいつも可愛がってもらっています。」
シュンスケは白い歯を見せ、『可愛がる』を強調して言った。
 
「あっ、後藤監督が見えたので、挨拶してきます。」
シュンスケが席を立つ。
残されたユウヤには腹立たしさだけが残る。
組み換えた足がテーブルに当たり、ワイングラスが揺れた。
隣の男が突然立ち上がる。
避けた腿がテーブルを押し、グラスは完全に倒れた。
アサヒの白いジーンズに赤い染みが広がっていく。
「あっ、悪い!」
アサヒの存在等、忘れていた。
慌ててボーイを呼んだ。
「悪かったな。
ジーンズを脱いでくれ。
至急、クリーニングに出すから。」
部屋に入るなり、アサヒに詫びる。
「いえ、そそっかしい自分の所為です。
気にしないで下さい。」
もじもじしたアサヒは一向に脱ごうとしない。
「クリーニングは二時間程度で戻ってくるから、早くしろ。」
苛立ち、遂声を荒げてしまう。
「はっ、はい、すいません。」
顔を真っ赤にしたアサヒがジーンズを脱ぐ。
小さなビキニにも染みが広がっていた。
 
 
(つづく)
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