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Chapter6(一髪篇)
Chapter6-⑨【兆し】後編
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「血が騒ぎますか。
では我々も始めますか。
ゴールデンタイムを有効に使いましょう!」
テツヤは呆然と立ち尽くすワタルを見て、勘違いした。
「着替えに一旦リビングへ戻ります。」
膝に力が入らないワタルは蹌踉ける足取りでテツヤを追う。
「力んだ時に力が抜けない様、これを装着します。」
テツヤがケースを出す。
他人のマウスピースは抵抗あるが、テツヤのなら文句ない。
「これからはトレーニング時は必ず装着して下さい。
常時でも構いませんが。」
「常時?」
含み笑いに聞き直す。
テツヤは取り出したリングをマラの付け根に嵌め込んだ。
「えっ、貞操…。」
今度は自分が早とちりした事に気付く。
ペニスにケージを被せ、南京錠でロックした。
「これと筋トレに何の関係があるんだ?」
「これにより力んだ時に踏ん張ったり、食いしばったりしないで済みます。
このリングが吸収してくれ、筋の弛緩を防ぐ為に有効です。
我々はこのケージを装着する事で効果を上げているです。
身体の一部が窮屈になる事により、筋を弛緩させないのです。
そして内からパワーが溢れ出てきます。」
最もらしい説明に頷く。
テツヤが言うと、胡散臭い話しも真実味が帯びる。
「さあ、効果を試してみましょう。」
テスヤは膝に留まっていたシングレットを引き上げると、サスペンダーを肩に掛け
た。
「先程、スクワットしたので、今度は上半身を鍛えましょう。」
テツヤはインクライベンチの下に50キロのダンベルを並べる。
それを一旦股の上に置き、一気に頭上迄持ち上げた。
開いた股間は貞操具により、歪に盛り上がる。
ダンベルを肩口に下ろす。
血管が浮かぶ。
ワタルは背後から肘に手を添え、サポート体勢に入る。
だがテツヤにはその必要がなかった。
「次はワタルさんの番です。
同じダンベルで良いですか?」
「いや、それは無理。
40キロにしておくよ。」
ワタルはインクライベンチへダンベルを運ぶ。
普段なら6回上がれば上出来だ。
「上がらなくなったら補助を頼む。」
ワタルはダンベルを睨むと、頬を張る。
テツヤの前で良い所を見せたかったのだ。
6回目でやはり肘が震えた。
血管が切れるかと思う位力を込める。
ベニスがケージに食い込む。
すると膨らんだ二頭筋に力が漲った。
『これが内からのパワー?』
しっかりダンベルを上げ、大胸筋を寄せる。
不思議な思いでダンベルを置いた。
「どうですか?
ケージの威力は。」
「ああ、確かに凄いな。
いつもは6回しか上がらないのが、12回出来た。
これなら次は50キロを挑戦してみようかな。」
ワタルは視線を落とし、股間を見る。
先走りの溢れたビキニからケージが透けていた。
「やはりワタルさんは運命の人だ。
全てが僕と合致する。
こんな事って、本当にあるんだな。
タケオさんの言った通りだ。」
上気した顔が眼前にある。
ワタルは夢中で寄せられた顔を舐め回す。
互いの思いが一致した事を知り、衝動が抑えきれなかった。
(つづく)
では我々も始めますか。
ゴールデンタイムを有効に使いましょう!」
テツヤは呆然と立ち尽くすワタルを見て、勘違いした。
「着替えに一旦リビングへ戻ります。」
膝に力が入らないワタルは蹌踉ける足取りでテツヤを追う。
「力んだ時に力が抜けない様、これを装着します。」
テツヤがケースを出す。
他人のマウスピースは抵抗あるが、テツヤのなら文句ない。
「これからはトレーニング時は必ず装着して下さい。
常時でも構いませんが。」
「常時?」
含み笑いに聞き直す。
テツヤは取り出したリングをマラの付け根に嵌め込んだ。
「えっ、貞操…。」
今度は自分が早とちりした事に気付く。
ペニスにケージを被せ、南京錠でロックした。
「これと筋トレに何の関係があるんだ?」
「これにより力んだ時に踏ん張ったり、食いしばったりしないで済みます。
このリングが吸収してくれ、筋の弛緩を防ぐ為に有効です。
我々はこのケージを装着する事で効果を上げているです。
身体の一部が窮屈になる事により、筋を弛緩させないのです。
そして内からパワーが溢れ出てきます。」
最もらしい説明に頷く。
テツヤが言うと、胡散臭い話しも真実味が帯びる。
「さあ、効果を試してみましょう。」
テスヤは膝に留まっていたシングレットを引き上げると、サスペンダーを肩に掛け
た。
「先程、スクワットしたので、今度は上半身を鍛えましょう。」
テツヤはインクライベンチの下に50キロのダンベルを並べる。
それを一旦股の上に置き、一気に頭上迄持ち上げた。
開いた股間は貞操具により、歪に盛り上がる。
ダンベルを肩口に下ろす。
血管が浮かぶ。
ワタルは背後から肘に手を添え、サポート体勢に入る。
だがテツヤにはその必要がなかった。
「次はワタルさんの番です。
同じダンベルで良いですか?」
「いや、それは無理。
40キロにしておくよ。」
ワタルはインクライベンチへダンベルを運ぶ。
普段なら6回上がれば上出来だ。
「上がらなくなったら補助を頼む。」
ワタルはダンベルを睨むと、頬を張る。
テツヤの前で良い所を見せたかったのだ。
6回目でやはり肘が震えた。
血管が切れるかと思う位力を込める。
ベニスがケージに食い込む。
すると膨らんだ二頭筋に力が漲った。
『これが内からのパワー?』
しっかりダンベルを上げ、大胸筋を寄せる。
不思議な思いでダンベルを置いた。
「どうですか?
ケージの威力は。」
「ああ、確かに凄いな。
いつもは6回しか上がらないのが、12回出来た。
これなら次は50キロを挑戦してみようかな。」
ワタルは視線を落とし、股間を見る。
先走りの溢れたビキニからケージが透けていた。
「やはりワタルさんは運命の人だ。
全てが僕と合致する。
こんな事って、本当にあるんだな。
タケオさんの言った通りだ。」
上気した顔が眼前にある。
ワタルは夢中で寄せられた顔を舐め回す。
互いの思いが一致した事を知り、衝動が抑えきれなかった。
(つづく)
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