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Chapter6(一髪篇)
Chapter6-④【JOKER】後編
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「僕はもうクタクタなんですよ。」
「つべこべ言うな。
そのラバースパッツを穿いてるって事は好きな時に好きなだけ掘っていいって事だ
ろ。」
どっかで聞いたセリフだ。
ワタルはドアを少し開け、二人の狂乱振りを見入る。
ラバーを着たキョウイチの乱れ様に息を飲んだ。
「じゃあな。
戸締まり忘れんな。」
サオヤが出て行く。
やっと安堵を覚え、息を吐き出す。
「もう出てきていいよ。」
キョウイチの声にドアを開ける。
「あの人が社長?」
「そう、サオヤさんの知り合いでしょ?
絶対に秘密だからね。」
キョウイチが人差し指を口の前で立てた。
「社長のお気に入りに手を出したのがバレたら、即解雇になっちゃう。
勿論、ヤマさんにもね。
あの人、チョー口が軽いから、注意して。」
尻から流れる白い液体が照明を反射し、キラキラ光る。
外した猿轡をキョウイチに渡す。
それが再開のサインだ。
「もう無理…。
二発もぶっ放されて腰砕け。」
よろよろとキョウイチが立ち上がった。
ワタルは白濁の液を見続ける。
「そんな顔で見ないでよ。
ならこれ穿いてみる?
お詫びに暫く貸してあげる。
これなら前後にコンドーム付いているから、好きなだけタチウケ出来るし。
まあ、ワタルさんにタチは無理か。」
キョウイチが乾いた声で笑った。
「でもこれ穿いてたら、サオヤさんに疑われるじゃない?」
「ああ、それなら大丈夫。
ローターを買ったサービスに借りたと言えばいいし。
それにワタルさんがそれ穿いて現れたら、社長はそんな些細な事に気付かないよ。
興奮しまくって、飛び掛かってくるから。」
キョウイチは話しながらラバースーツを脱ぐ。
大量の汗が溢れ出て、白い液体を流した。
ワタルはラバースパッツを穿いてきた事を後悔する。
だがラバーを目の前にして、穿かずに持ち帰る事は出来なかった。
汗とザーメン塗れのスパッツを穿く事に何の躊躇もない。
ラバー特有の匂いを先走りで歓迎するだけだ。
夜風に当たり、状況は少し変わった。
吹き出す汗がスーツを伝わり、腿から溢れ出る。
上から穿いたジーンズが小便を漏らした様に濡れていた。
とても電車に乗れる状態ではない。
諦めて歩きだす。
湿度の高い夜風が火照る身体を撫で回した。
ムラムラした欲望を抑え切れない。
誰でも良いから、この醜態を晒したい。
真っ先に思い浮かぶのはサオヤの顔だ。
だが用があると言った手前、戻る事に抵抗を覚える。
それにサオヤは店で二発も射精していた。
ワタルは首を振り、夜の街を彷徨う。
終電を終えた駅は暗闇に潜んでいた。
反対口に比べ店は少なく人影もない。
うっすらと灯る光源に引き寄せられた。
饐えた臭いの漂う個室でスパッツを下ろす。
肌に張り付いたラバーから汗が溢れ出した。
放尿し、身震いする。
勃起しきったぺニスは通りが悪かった。
『コン、コン…。』
ノックの音が狭い個室に響く。
心臓が止まるかと思った。
ワタルは小便してるのも忘れ、古びたドアを見詰める。
『コン、コン。』
空耳ではない。
はっきりと、力強い音が再びした。
(つづく)
「つべこべ言うな。
そのラバースパッツを穿いてるって事は好きな時に好きなだけ掘っていいって事だ
ろ。」
どっかで聞いたセリフだ。
ワタルはドアを少し開け、二人の狂乱振りを見入る。
ラバーを着たキョウイチの乱れ様に息を飲んだ。
「じゃあな。
戸締まり忘れんな。」
サオヤが出て行く。
やっと安堵を覚え、息を吐き出す。
「もう出てきていいよ。」
キョウイチの声にドアを開ける。
「あの人が社長?」
「そう、サオヤさんの知り合いでしょ?
絶対に秘密だからね。」
キョウイチが人差し指を口の前で立てた。
「社長のお気に入りに手を出したのがバレたら、即解雇になっちゃう。
勿論、ヤマさんにもね。
あの人、チョー口が軽いから、注意して。」
尻から流れる白い液体が照明を反射し、キラキラ光る。
外した猿轡をキョウイチに渡す。
それが再開のサインだ。
「もう無理…。
二発もぶっ放されて腰砕け。」
よろよろとキョウイチが立ち上がった。
ワタルは白濁の液を見続ける。
「そんな顔で見ないでよ。
ならこれ穿いてみる?
お詫びに暫く貸してあげる。
これなら前後にコンドーム付いているから、好きなだけタチウケ出来るし。
まあ、ワタルさんにタチは無理か。」
キョウイチが乾いた声で笑った。
「でもこれ穿いてたら、サオヤさんに疑われるじゃない?」
「ああ、それなら大丈夫。
ローターを買ったサービスに借りたと言えばいいし。
それにワタルさんがそれ穿いて現れたら、社長はそんな些細な事に気付かないよ。
興奮しまくって、飛び掛かってくるから。」
キョウイチは話しながらラバースーツを脱ぐ。
大量の汗が溢れ出て、白い液体を流した。
ワタルはラバースパッツを穿いてきた事を後悔する。
だがラバーを目の前にして、穿かずに持ち帰る事は出来なかった。
汗とザーメン塗れのスパッツを穿く事に何の躊躇もない。
ラバー特有の匂いを先走りで歓迎するだけだ。
夜風に当たり、状況は少し変わった。
吹き出す汗がスーツを伝わり、腿から溢れ出る。
上から穿いたジーンズが小便を漏らした様に濡れていた。
とても電車に乗れる状態ではない。
諦めて歩きだす。
湿度の高い夜風が火照る身体を撫で回した。
ムラムラした欲望を抑え切れない。
誰でも良いから、この醜態を晒したい。
真っ先に思い浮かぶのはサオヤの顔だ。
だが用があると言った手前、戻る事に抵抗を覚える。
それにサオヤは店で二発も射精していた。
ワタルは首を振り、夜の街を彷徨う。
終電を終えた駅は暗闇に潜んでいた。
反対口に比べ店は少なく人影もない。
うっすらと灯る光源に引き寄せられた。
饐えた臭いの漂う個室でスパッツを下ろす。
肌に張り付いたラバーから汗が溢れ出した。
放尿し、身震いする。
勃起しきったぺニスは通りが悪かった。
『コン、コン…。』
ノックの音が狭い個室に響く。
心臓が止まるかと思った。
ワタルは小便してるのも忘れ、古びたドアを見詰める。
『コン、コン。』
空耳ではない。
はっきりと、力強い音が再びした。
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