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Chapter6(一髪篇)
Chapter6-③【懐かしい初めて】前編
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店に入ると、一斉に客が振り返る。
そして白昼夢を見ている様に固まった。
透けたパンツには勃起したマラがくっきり浮かんでいる。
そんな変態が入ってきたのだから、皆興味津々だ。
ワタルは恥ずかしさに俯き加減で店の奥へ進む。
だが恥ずかしと思えば思う程、マラは固くなる。
少し遅れてサオヤとマヤがが入ってきた。
離れた場所で観察している。
ローターを買って、さっさと出なくては。
だが注目を浴び、その視線が興奮を掻き立てた。
バイブやローター売り場に直行せず、探している振りする。
「何かお探しですか?」
店員か寄ってきた。
その表情から胡散臭さが伺える。
二十歳そこそこだろうか、バイトの男は煩雑極まりない表情を隠そうともしない。
露出狂のゲイが店を徘徊するのは珍しい事ではない筈だ。
その度に店員はこの面倒なやり取りを行っているのだろう。
他の客はフリーズし、動く者はいない。
ワタルがいる限り、時は止まったままだ。
店員は重い腰を上げ、声を掛けに来た。
「あのー、ローター探しているですけど。
出来ればリモコンの…。」
消え入りそうな声で用件を伝える。
「リモコンって事は操作する人が他にいるんですね。」
ワタルの羞恥に満ちた声を聞いて、バイトは安心した様子だ。
本当に買い物に来た事を信じたのだろう。
「だったらこちらですよ。」
横を歩くバイトが眼鏡のポジションを直す。
若いバイトにチラチラ見られ、余計に欲情する。
自分の半分程度の若い男に見られ、羞恥は増す。
実子と言ってもおかしくない。
煩わしい表情は失せ、瞳に好奇の光が宿っている。
「今、入ってきた二人がリモコンの持ち主になるんですか?」
バイトが商品を探しながら聞いてきた。
「ええ、まあ…。」
「えー、こんなイケメンなのに勿体ないな。
あの二人はタチ悪そうですよ。」
バイトが小さく笑う。
「これなんてどうですか?
作動範囲も広いし、充分楽しめると思います。」
突然振り返ったバイトに正面から見られ、ワタルはどぎまぎする。
「俺なら優しく責めてあげるのに。
ここにあるもの全部使ってね。
俺、テクニックには自信があるので、絶対に満足させますよ。
今度、一人で来て下さい。」
バイトはワタルの手にローターを押し込んだ。
「おおっ、すげぇ反応!」
マヤの上擦った声が部屋に響く。
「おらっ、しっかり写真撮れ。
連れてきてやったんだから、きちんと仕事しろ。」
サオヤが怒鳴った。
亀甲縛りされたワタルは身動き出来ない。
体内から響くモーター音が全身に伝導した。
身体が意思とは関係なく、小刻みに震える。
勃起が増すと、気道が締め付けられた。
マラと首輪が縄で繋がれ、固さを増す度に息が苦しくなる。
只でさえラバーマスクで鼻からの息が少ない。
『結局、誰とやっても同じなんだな。
苦しさの中でないと、興奮は得られない。
この快楽は自分が求めているのだから。』
朦朧とした意識の中で、己の性癖から逃げられない事を知った。
(つづく)
そして白昼夢を見ている様に固まった。
透けたパンツには勃起したマラがくっきり浮かんでいる。
そんな変態が入ってきたのだから、皆興味津々だ。
ワタルは恥ずかしさに俯き加減で店の奥へ進む。
だが恥ずかしと思えば思う程、マラは固くなる。
少し遅れてサオヤとマヤがが入ってきた。
離れた場所で観察している。
ローターを買って、さっさと出なくては。
だが注目を浴び、その視線が興奮を掻き立てた。
バイブやローター売り場に直行せず、探している振りする。
「何かお探しですか?」
店員か寄ってきた。
その表情から胡散臭さが伺える。
二十歳そこそこだろうか、バイトの男は煩雑極まりない表情を隠そうともしない。
露出狂のゲイが店を徘徊するのは珍しい事ではない筈だ。
その度に店員はこの面倒なやり取りを行っているのだろう。
他の客はフリーズし、動く者はいない。
ワタルがいる限り、時は止まったままだ。
店員は重い腰を上げ、声を掛けに来た。
「あのー、ローター探しているですけど。
出来ればリモコンの…。」
消え入りそうな声で用件を伝える。
「リモコンって事は操作する人が他にいるんですね。」
ワタルの羞恥に満ちた声を聞いて、バイトは安心した様子だ。
本当に買い物に来た事を信じたのだろう。
「だったらこちらですよ。」
横を歩くバイトが眼鏡のポジションを直す。
若いバイトにチラチラ見られ、余計に欲情する。
自分の半分程度の若い男に見られ、羞恥は増す。
実子と言ってもおかしくない。
煩わしい表情は失せ、瞳に好奇の光が宿っている。
「今、入ってきた二人がリモコンの持ち主になるんですか?」
バイトが商品を探しながら聞いてきた。
「ええ、まあ…。」
「えー、こんなイケメンなのに勿体ないな。
あの二人はタチ悪そうですよ。」
バイトが小さく笑う。
「これなんてどうですか?
作動範囲も広いし、充分楽しめると思います。」
突然振り返ったバイトに正面から見られ、ワタルはどぎまぎする。
「俺なら優しく責めてあげるのに。
ここにあるもの全部使ってね。
俺、テクニックには自信があるので、絶対に満足させますよ。
今度、一人で来て下さい。」
バイトはワタルの手にローターを押し込んだ。
「おおっ、すげぇ反応!」
マヤの上擦った声が部屋に響く。
「おらっ、しっかり写真撮れ。
連れてきてやったんだから、きちんと仕事しろ。」
サオヤが怒鳴った。
亀甲縛りされたワタルは身動き出来ない。
体内から響くモーター音が全身に伝導した。
身体が意思とは関係なく、小刻みに震える。
勃起が増すと、気道が締め付けられた。
マラと首輪が縄で繋がれ、固さを増す度に息が苦しくなる。
只でさえラバーマスクで鼻からの息が少ない。
『結局、誰とやっても同じなんだな。
苦しさの中でないと、興奮は得られない。
この快楽は自分が求めているのだから。』
朦朧とした意識の中で、己の性癖から逃げられない事を知った。
(つづく)
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