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Chapter5(懽楽編)
Chapter5-⑧【Born To Skip】前編
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勢い余って床に両手を付く。
「ほらっ、お前にぴったりの物を用意してやったぜ。」
その声に顔だけ向ける。
鏡から巨大なディルドが生えていた。
「昨日のタイ人にこれ入れたら失禁しちまって、後片付けに苦労したぜ。
お前なら楽勝だろ。」
サオヤはソファーに座り、組んだ足を投げ出す。
「ほらっ、欲しいんだろ。
突っ込んでみろ。
見ててやるからよ。」
横柄な口振りは別人の様だ。
ピザを口に放り込むと、くちゃくちゃと下品な音を立てた。
立ち上がろうと思うが、くっついた膝が床から離れない。
そして引力に引き摺られる様にアナルは鏡へ向かった。
『これが僕?』
鏡に映る淫らな男は一心不乱に尻を振っていた。
強力な吸盤はがっちり鏡に吸い付き、離れる気配はない。
「よし、良い子だ。
褒美をやるぜ。」
近寄ったサオヤが強力なクリップを乳首に噛ます。
普段、使っているクリップとは比べ物にならない。
「うわぁ!」
思わず悲鳴が口を衝く。
その開いた口を塞がれた。
異臭を放つ巨大な亀頭で。
『この僕が、こんな格好悪い格好で…。』
だがその思いが一層欲情に拍車を掛けた。
膨らんだ亀頭が気道を塞ぐ。
息苦しさの中、自分の呼吸とサオヤの嚥下する音を聞く。
押し付けた尻が鏡に当たり、ディルドを全部飲み込んだ事を知る。
サオヤが小さく身震いした。
「出そうだ。」
タクは一瞬身構える。
他人のザーメン等飲んだ事はない。
「一滴も溢すな。
溢したら、お前が掃除すんだぜ。」
その言葉の意味を理解した時は手遅れだった。
口内に激流が雪崩れ込む。
躊躇する間もなく、飲み続ける。
同時に熱い奔流が下半身を駆け抜けた。
「折角頑張ったのに残念だな。
俺の分は飲み込んだのに、まさか自分ので汚すとはな。」
サオヤがカーペットに飛び散った白濁の液体を見ながら言う。
「ほらっ、早くしないと、染み込むぞ。
そうなったら掃除が大変だぜ。」
最後の一滴を絞り出すと、タクから離れた。
確かにザーメンはパイルの上で浮いていた。
顔をカーペットに寄せ、舌を伸ばす。
屈辱的な姿勢で己のザーメンを掬う。
突き上げた尻の震えが止まらない。
「何だ、まだ満足出来ないのか。
とことん淫乱な奴だ。
ちぃ、仕方ねぇな。
お前の汚いケツマン使ってやる。」
背後に立ったサオヤががっちり尻を掴んだ。
『こんな前戯なら、ない方がマシだ。』
タクは鏡を見る。
尻を高く上げて、挿入を心待ちしている男を不思議な思いで眺めた。
「お前、東京か?
だったら特別に尺奴隷にしてやってもいいぞ。
細過ぎてタイプじゃないが、その淫乱さを買ってやる。
月一くらいは会ってやるから、しっかり日焼けしておけ。
俺の奴隷になれるのは黒光りしてる野郎だけだ。」
電話脇のメモにサオヤがアドレスを書く。
『何が奴隷だ。
今時、黒光り?
こんなアドレス、直ぐに捨ててやる。』
受け取った紙をポケットへ捩じ込んだ。
(つづく)
「ほらっ、お前にぴったりの物を用意してやったぜ。」
その声に顔だけ向ける。
鏡から巨大なディルドが生えていた。
「昨日のタイ人にこれ入れたら失禁しちまって、後片付けに苦労したぜ。
お前なら楽勝だろ。」
サオヤはソファーに座り、組んだ足を投げ出す。
「ほらっ、欲しいんだろ。
突っ込んでみろ。
見ててやるからよ。」
横柄な口振りは別人の様だ。
ピザを口に放り込むと、くちゃくちゃと下品な音を立てた。
立ち上がろうと思うが、くっついた膝が床から離れない。
そして引力に引き摺られる様にアナルは鏡へ向かった。
『これが僕?』
鏡に映る淫らな男は一心不乱に尻を振っていた。
強力な吸盤はがっちり鏡に吸い付き、離れる気配はない。
「よし、良い子だ。
褒美をやるぜ。」
近寄ったサオヤが強力なクリップを乳首に噛ます。
普段、使っているクリップとは比べ物にならない。
「うわぁ!」
思わず悲鳴が口を衝く。
その開いた口を塞がれた。
異臭を放つ巨大な亀頭で。
『この僕が、こんな格好悪い格好で…。』
だがその思いが一層欲情に拍車を掛けた。
膨らんだ亀頭が気道を塞ぐ。
息苦しさの中、自分の呼吸とサオヤの嚥下する音を聞く。
押し付けた尻が鏡に当たり、ディルドを全部飲み込んだ事を知る。
サオヤが小さく身震いした。
「出そうだ。」
タクは一瞬身構える。
他人のザーメン等飲んだ事はない。
「一滴も溢すな。
溢したら、お前が掃除すんだぜ。」
その言葉の意味を理解した時は手遅れだった。
口内に激流が雪崩れ込む。
躊躇する間もなく、飲み続ける。
同時に熱い奔流が下半身を駆け抜けた。
「折角頑張ったのに残念だな。
俺の分は飲み込んだのに、まさか自分ので汚すとはな。」
サオヤがカーペットに飛び散った白濁の液体を見ながら言う。
「ほらっ、早くしないと、染み込むぞ。
そうなったら掃除が大変だぜ。」
最後の一滴を絞り出すと、タクから離れた。
確かにザーメンはパイルの上で浮いていた。
顔をカーペットに寄せ、舌を伸ばす。
屈辱的な姿勢で己のザーメンを掬う。
突き上げた尻の震えが止まらない。
「何だ、まだ満足出来ないのか。
とことん淫乱な奴だ。
ちぃ、仕方ねぇな。
お前の汚いケツマン使ってやる。」
背後に立ったサオヤががっちり尻を掴んだ。
『こんな前戯なら、ない方がマシだ。』
タクは鏡を見る。
尻を高く上げて、挿入を心待ちしている男を不思議な思いで眺めた。
「お前、東京か?
だったら特別に尺奴隷にしてやってもいいぞ。
細過ぎてタイプじゃないが、その淫乱さを買ってやる。
月一くらいは会ってやるから、しっかり日焼けしておけ。
俺の奴隷になれるのは黒光りしてる野郎だけだ。」
電話脇のメモにサオヤがアドレスを書く。
『何が奴隷だ。
今時、黒光り?
こんなアドレス、直ぐに捨ててやる。』
受け取った紙をポケットへ捩じ込んだ。
(つづく)
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