妄想日記6<<EVOLUTION>>

YAMATO

文字の大きさ
上 下
115 / 190
Chapter5(懽楽編)

Chapter5-⑧【Born To Skip】前編

しおりを挟む
勢い余って床に両手を付く。
「ほらっ、お前にぴったりの物を用意してやったぜ。」
その声に顔だけ向ける。
鏡から巨大なディルドが生えていた。
「昨日のタイ人にこれ入れたら失禁しちまって、後片付けに苦労したぜ。
お前なら楽勝だろ。」
サオヤはソファーに座り、組んだ足を投げ出す。
「ほらっ、欲しいんだろ。
突っ込んでみろ。
見ててやるからよ。」
横柄な口振りは別人の様だ。
ピザを口に放り込むと、くちゃくちゃと下品な音を立てた。
立ち上がろうと思うが、くっついた膝が床から離れない。
そして引力に引き摺られる様にアナルは鏡へ向かった。
 
『これが僕?』
鏡に映る淫らな男は一心不乱に尻を振っていた。
強力な吸盤はがっちり鏡に吸い付き、離れる気配はない。
「よし、良い子だ。
褒美をやるぜ。」
近寄ったサオヤが強力なクリップを乳首に噛ます。
普段、使っているクリップとは比べ物にならない。
「うわぁ!」
思わず悲鳴が口を衝く。
その開いた口を塞がれた。
異臭を放つ巨大な亀頭で。
 
『この僕が、こんな格好悪い格好で…。』
だがその思いが一層欲情に拍車を掛けた。
膨らんだ亀頭が気道を塞ぐ。
息苦しさの中、自分の呼吸とサオヤの嚥下する音を聞く。
押し付けた尻が鏡に当たり、ディルドを全部飲み込んだ事を知る。
 
サオヤが小さく身震いした。
「出そうだ。」
タクは一瞬身構える。
他人のザーメン等飲んだ事はない。
「一滴も溢すな。
溢したら、お前が掃除すんだぜ。」
その言葉の意味を理解した時は手遅れだった。
口内に激流が雪崩れ込む。
躊躇する間もなく、飲み続ける。
同時に熱い奔流が下半身を駆け抜けた。
 
「折角頑張ったのに残念だな。
俺の分は飲み込んだのに、まさか自分ので汚すとはな。」
サオヤがカーペットに飛び散った白濁の液体を見ながら言う。
「ほらっ、早くしないと、染み込むぞ。
そうなったら掃除が大変だぜ。」
最後の一滴を絞り出すと、タクから離れた。
確かにザーメンはパイルの上で浮いていた。
顔をカーペットに寄せ、舌を伸ばす。
屈辱的な姿勢で己のザーメンを掬う。
突き上げた尻の震えが止まらない。
「何だ、まだ満足出来ないのか。
とことん淫乱な奴だ。
ちぃ、仕方ねぇな。
お前の汚いケツマン使ってやる。」
背後に立ったサオヤががっちり尻を掴んだ。
 
『こんな前戯なら、ない方がマシだ。』
タクは鏡を見る。
尻を高く上げて、挿入を心待ちしている男を不思議な思いで眺めた。
「お前、東京か?
だったら特別に尺奴隷にしてやってもいいぞ。
細過ぎてタイプじゃないが、その淫乱さを買ってやる。
月一くらいは会ってやるから、しっかり日焼けしておけ。
俺の奴隷になれるのは黒光りしてる野郎だけだ。」
電話脇のメモにサオヤがアドレスを書く。
『何が奴隷だ。
今時、黒光り?
こんなアドレス、直ぐに捨ててやる。』
受け取った紙をポケットへ捩じ込んだ。
 
 
(つづく)
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

アルバイトで実験台

夏向りん
BL
給料いいバイトあるよ、と教えてもらったバイト先は大人用玩具実験台だった! ローター、オナホ、フェラ、玩具責め、放置、等々の要素有り

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

屈した少年は仲間の隣で絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

不良少年達は体育教師を無慈悲に弄ぶ

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

捜査員達は木馬の上で過敏な反応を見せる

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

終わり無い絶頂で男は全てを壊される

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

処理中です...