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Chapter4(下坂編)
Chapter4-②【SoKoナシLOVE】前編
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「ご馳走様でした。
また来ていいですか?」
店の外で団体客を見送る。
四人は肩を組ながら先を歩いていく。
一人残った補欠が頭を下げる。
「勿論、また来てくれよ。」
ワタルは右手を差し出す。
「俺、ケン。
健康のケンって覚えて下さい。」
ケンの伸ばした右手がワタルの掌を掠め、ケツワレの上から鷲掴みした。
「やっぱり立派な竿ですね。
次回は直に見せて下さい。」
ケンが更に力を込める。
「おーい、ケン坊早くしろ!
終電来ちまうぞ!」
キャプテンの声にケンが離れた。
「じゃあ、また。
近い内に来ます。」
ケンが駆け出す。
「待って下さい!
明日、ちゃんと払って下さいよ。」
ケンの声が遠ざかっていく。
ワタルは看板を中に入れ、閉店の準備を始めた。
結局、今日の客は五人だけだ。
ケン達が来なかった事を考えると、身震いが出た。
「本日はありがとうございました。
またのご来店、お待ちしております!」
消えゆく影に大声で手を振る。
それに気付いた最後尾の影が両手を上げるのが分かった。
「えー、あの後、そんないい事があったの?
だったらもう少しいれば良かった。
その補欠はテガマラだった?」
結局、タクの興味はそこに辿り着く。
「知らないな。
ジャージ着てたし。
それに忙しくて、それ処じゃなかったんだ。
お陰で初日から、目標達成したぜ。」
二人並んでバイクを漕ぐ。
盆休みの所為か、ジムは昼から混んでいてランニングマシンに先客がいたのだ。
シンがいない間は夕方からの営業だけにしていた。
朝から開けてたら、とても一人では体力が持たない。
「今日も店は夕方からだろ?
だったら発展場行かない?
今、流行ってる店があるんだ。」
「かったるいな。
今日も混むかもしれないし。」
ワタルは気が乗らない。
「大丈夫。
絶対にそれはないから。
そんなに都合良く行く訳ないよ。」
それはワタルも充分に分かっている。
昨日は神風が吹いただけだ。
今日こそ客が来ないかもしれない。
仕入れは昨日の半分にしていた。
「高木がいないから、めちゃ会員が多いじゃん。
これじゃ、トレーニングも出来ないしさ。
フリーウエイトエリアなんて、満員電車並みじゃない?」
確かにその通りだ。
普段ガラガラの二階ですら、この混雑だ。
下のジムエリアはもっと酷いだろう。
「普段週一の覆面デーが、今週は毎日やるらしいんだ。
地方組が一杯来てるから、絶対混んでるよ。」
同じ混雑でも発展場なら行く気になるらしい。
ワタルは歳を取った所為か、人混みに酷く疲れる。
昔は混みあったクラブに毎日通っていたのに。
「俺も年だな。」
「何をブツブツ言ってるのさ。
さあ、行こう!」
タクはバイクを降りると、サドルの下へ指を滑り込ませた。
突き立てた人差し指がアナルを刺激する。
「ほら、マスクマン達が待ってるよ。
早く行かないと、夕方に戻れなくなるから早く、早く!」
疼くアナルに抗え切れず、ワタルはバイクを後にした。
(つづく)
また来ていいですか?」
店の外で団体客を見送る。
四人は肩を組ながら先を歩いていく。
一人残った補欠が頭を下げる。
「勿論、また来てくれよ。」
ワタルは右手を差し出す。
「俺、ケン。
健康のケンって覚えて下さい。」
ケンの伸ばした右手がワタルの掌を掠め、ケツワレの上から鷲掴みした。
「やっぱり立派な竿ですね。
次回は直に見せて下さい。」
ケンが更に力を込める。
「おーい、ケン坊早くしろ!
終電来ちまうぞ!」
キャプテンの声にケンが離れた。
「じゃあ、また。
近い内に来ます。」
ケンが駆け出す。
「待って下さい!
明日、ちゃんと払って下さいよ。」
ケンの声が遠ざかっていく。
ワタルは看板を中に入れ、閉店の準備を始めた。
結局、今日の客は五人だけだ。
ケン達が来なかった事を考えると、身震いが出た。
「本日はありがとうございました。
またのご来店、お待ちしております!」
消えゆく影に大声で手を振る。
それに気付いた最後尾の影が両手を上げるのが分かった。
「えー、あの後、そんないい事があったの?
だったらもう少しいれば良かった。
その補欠はテガマラだった?」
結局、タクの興味はそこに辿り着く。
「知らないな。
ジャージ着てたし。
それに忙しくて、それ処じゃなかったんだ。
お陰で初日から、目標達成したぜ。」
二人並んでバイクを漕ぐ。
盆休みの所為か、ジムは昼から混んでいてランニングマシンに先客がいたのだ。
シンがいない間は夕方からの営業だけにしていた。
朝から開けてたら、とても一人では体力が持たない。
「今日も店は夕方からだろ?
だったら発展場行かない?
今、流行ってる店があるんだ。」
「かったるいな。
今日も混むかもしれないし。」
ワタルは気が乗らない。
「大丈夫。
絶対にそれはないから。
そんなに都合良く行く訳ないよ。」
それはワタルも充分に分かっている。
昨日は神風が吹いただけだ。
今日こそ客が来ないかもしれない。
仕入れは昨日の半分にしていた。
「高木がいないから、めちゃ会員が多いじゃん。
これじゃ、トレーニングも出来ないしさ。
フリーウエイトエリアなんて、満員電車並みじゃない?」
確かにその通りだ。
普段ガラガラの二階ですら、この混雑だ。
下のジムエリアはもっと酷いだろう。
「普段週一の覆面デーが、今週は毎日やるらしいんだ。
地方組が一杯来てるから、絶対混んでるよ。」
同じ混雑でも発展場なら行く気になるらしい。
ワタルは歳を取った所為か、人混みに酷く疲れる。
昔は混みあったクラブに毎日通っていたのに。
「俺も年だな。」
「何をブツブツ言ってるのさ。
さあ、行こう!」
タクはバイクを降りると、サドルの下へ指を滑り込ませた。
突き立てた人差し指がアナルを刺激する。
「ほら、マスクマン達が待ってるよ。
早く行かないと、夕方に戻れなくなるから早く、早く!」
疼くアナルに抗え切れず、ワタルはバイクを後にした。
(つづく)
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