70 / 190
Chapter3(楓編)
Chapter3-⑧【確信犯】後編
しおりを挟む
「例えば?」
「声がデカい奴の口を塞ぐんだ。」
「こんな風に?」
シンが掴み掛けたディルドを先に拾うと、自分の唇に当てる。
「おっ、お前、どうしたんだ?」
「公園での男の乱れ方を見たら、俺もムラムラしちゃって。」
亀頭に舌を這わせ、唾液を絡ませる。
「入れてもいいですか?」
床にディルドを立たせると、スパッツを脱ぐ。
そしてゆっくりと腰を落とす。
先端がアナルに当たると、上半身を大きく揺らす。
チェーンが胸に当たる音がワタルを暴走させた。
「おおっ、アナルが広がるぜ。」
膝を曲げ、奥へ押し込む。
「ぐおぉぉう、狂いそうだ。」
快楽を声に出す。
「おい、いい加減にしろ。
でないと、ランマみたく貞操噛ますぞ!」
言葉とは裏腹にシンの股間が変化していくのを見て、更に卑猥な言葉で挑発する。
シンは鉢巻を外すとカウンターを出た。
「ちょっくら病院に行って来るわ。
とっとと射精して、すっきりしろ!
ザーメンは便器に出すんだぞ。
俺まで変になりそうだ。」
逃げる様に出ていくシンを見て、確信する。
『俺を避けている!
何故だ?』
「ちわぁ、ここにワタルって…。」
突然入ってきたタクが固まる。
店内でのディルドプレイに言葉が続かない様子だ。
「あっ、来たんだ。」
ノロノロと立ち上がると、アナルから抜けたディルドが転がった。
「バリウケとは思ってたけど、ここ迄変態とは…。
呆れるを通り越して、逆に感動だな。」
タクは心底感心している。
「ワタルは僕の先生だ!
僕もかなり変態の自覚あったけど…。
流石に職場でアナニーはないな。
しかも鍵も閉めないでさ。
もしかして配達の人が来たかと思った?」
賛辞は尽きない。
「いや、昼間タクがこれで気持ち良さそうだったからさ、我慢出来なくなっちゃっ
た。
入ってきたのがタクで良かったよ。
これからは鍵を閉めてから、始めるよ。」
力なく笑う。
タクが来てくれたのは嬉しいが、シンの行動が頭を離れない。
「仕事前に飲むのか?
夜の仕事と言ってただろ。」
ワタルは手を洗い、シンの鉢巻を締める。
「いや、ちょっと寄っただけ。
あれっ、何で来たんだっけ?
余りにショッキングなシーンを目撃したから、肝心の用事を忘れた。」
「これを取りに来たのか?」
ワタルは胸を張る。
白いシャツにチェーンが浮かんだ。
「違うよ、そんなんじゃない。
あっ、そうそう。
ワタルの休みって何時?
ちょっと付き合って欲しいんだ。」
そういえば定休日を聞いてない。
タクの後ろにビールメーカーのカレンダーが下がっていた。
毎火曜日が赤い丸で囲んである。
「多分、火曜日だと…思うけど…。」
「じゃあ、明日じゃん。
なら明日、空けといて。
昼にジムで落ち合おう。」
返事を待たずにタクは出口へ向かう。
「ああ、分かった。
俺も聞いて欲しい事があるんだ。」
言い終わった時は既に扉は閉まっていた。
「はー、どうして俺の周りには勝手な奴ばかり集まるんだろ。」
溜め息混じりに愚痴を溢す。
(つづく)
「声がデカい奴の口を塞ぐんだ。」
「こんな風に?」
シンが掴み掛けたディルドを先に拾うと、自分の唇に当てる。
「おっ、お前、どうしたんだ?」
「公園での男の乱れ方を見たら、俺もムラムラしちゃって。」
亀頭に舌を這わせ、唾液を絡ませる。
「入れてもいいですか?」
床にディルドを立たせると、スパッツを脱ぐ。
そしてゆっくりと腰を落とす。
先端がアナルに当たると、上半身を大きく揺らす。
チェーンが胸に当たる音がワタルを暴走させた。
「おおっ、アナルが広がるぜ。」
膝を曲げ、奥へ押し込む。
「ぐおぉぉう、狂いそうだ。」
快楽を声に出す。
「おい、いい加減にしろ。
でないと、ランマみたく貞操噛ますぞ!」
言葉とは裏腹にシンの股間が変化していくのを見て、更に卑猥な言葉で挑発する。
シンは鉢巻を外すとカウンターを出た。
「ちょっくら病院に行って来るわ。
とっとと射精して、すっきりしろ!
ザーメンは便器に出すんだぞ。
俺まで変になりそうだ。」
逃げる様に出ていくシンを見て、確信する。
『俺を避けている!
何故だ?』
「ちわぁ、ここにワタルって…。」
突然入ってきたタクが固まる。
店内でのディルドプレイに言葉が続かない様子だ。
「あっ、来たんだ。」
ノロノロと立ち上がると、アナルから抜けたディルドが転がった。
「バリウケとは思ってたけど、ここ迄変態とは…。
呆れるを通り越して、逆に感動だな。」
タクは心底感心している。
「ワタルは僕の先生だ!
僕もかなり変態の自覚あったけど…。
流石に職場でアナニーはないな。
しかも鍵も閉めないでさ。
もしかして配達の人が来たかと思った?」
賛辞は尽きない。
「いや、昼間タクがこれで気持ち良さそうだったからさ、我慢出来なくなっちゃっ
た。
入ってきたのがタクで良かったよ。
これからは鍵を閉めてから、始めるよ。」
力なく笑う。
タクが来てくれたのは嬉しいが、シンの行動が頭を離れない。
「仕事前に飲むのか?
夜の仕事と言ってただろ。」
ワタルは手を洗い、シンの鉢巻を締める。
「いや、ちょっと寄っただけ。
あれっ、何で来たんだっけ?
余りにショッキングなシーンを目撃したから、肝心の用事を忘れた。」
「これを取りに来たのか?」
ワタルは胸を張る。
白いシャツにチェーンが浮かんだ。
「違うよ、そんなんじゃない。
あっ、そうそう。
ワタルの休みって何時?
ちょっと付き合って欲しいんだ。」
そういえば定休日を聞いてない。
タクの後ろにビールメーカーのカレンダーが下がっていた。
毎火曜日が赤い丸で囲んである。
「多分、火曜日だと…思うけど…。」
「じゃあ、明日じゃん。
なら明日、空けといて。
昼にジムで落ち合おう。」
返事を待たずにタクは出口へ向かう。
「ああ、分かった。
俺も聞いて欲しい事があるんだ。」
言い終わった時は既に扉は閉まっていた。
「はー、どうして俺の周りには勝手な奴ばかり集まるんだろ。」
溜め息混じりに愚痴を溢す。
(つづく)
0
お気に入りに追加
29
あなたにおすすめの小説







ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる