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Chapter2(フラ編)
Chapter2-⑬【LOSER】前編
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「彼の口を左右に引っ張って、大きく広げて下さい。」
ユーリは訳も分からず、左右の指二本を両唇角に掛ける。
指の間隔を広げ、両脇へ引っ張った。
ゆっくりと口が四角に開く。
「絶対に放さないで下さい。」
パットはゆっくりパンツを脱ぐ。
「おいっ、何する気だ?」
勃起したペニスを口内へ突っ込んだ。
「おっ、おえぇ…。」
噎せ返ったワタルが嘔吐した。
先程食べたピザやポテトが生々しい。
「な、何をしたんだ?」
「喉チンコを刺激しただけです。
まだ食べ物の原型があるから、薬はその辺に引っ掛かっているでしょう。
多分、溶け切ってないと思います。」
パットは汚物を見る事なく言った。
「あっ、ありがとう…。」
荒かった呼吸は収まり、顔色も落ち着きを取り戻した様に見える。
「でも何でペニスなんだ?
喉チンコを突っつくなら、指で良かったのでは?」
安堵した事で、思わず苦情が口を衝く。
「先程も言った通り、私はクラブでの対処を真似ただけです。
その時もペニスだったので、私もそうしたまでです。」
上を向くペニスは臍を遥かに超えている。
『薬の所為なのか、それとも…。』
ユーリは苦々しい思いで、膨らんだ亀頭を睨む。
「では約束を守ってもらいます。」
パットは勝手にキッチンへ行くと、手を洗い出した。
「えっ、今か?」
タオルを渡す手が震える。
「That's right.Just now.」
「ここは臭いが酷いです。
私の部屋へ行きましょう。」
パットが手を拭いたタオルを投げて寄越す。
「なら着替えくる。」
「いえ、その必要はありません。
そのピンクのタイツがそそりますから。」
ユーリは歩いていくパットの背中を呆然と見送った。
「さあ寛いで下さい。」
パットがシャンパングラスをテーブルに置く。
間接照明に照らされ、泡がキラキラと弾けた。
ユーリは胡散臭そうな視線をその泡に向ける。
「安心して下さい。
何も入っていません。
何なら私がテイスティしましょうか?」
察したパットがグラスに軽く口を付けた。
「なら…。」
ユーリがグラスを持つと、パットも長い指でグラスを持ち上げる。
「Cheers!」
パットの顔がシャンパンゴールドの向こうで歪んで見えた。
「で、俺は何をすればいいんだ?」
こんな所に長居は無用だ。
嫌な事はとっとと済ませて、早くワタルの元へ戻りたい。
「そんなに身構える必要はありません。
私とペットの戯れを見学すればいいのです。
ビギナーの貴方に社会見学を提供します。
ゲイの好きな事、嫌いな事を学んでください。
薬の件もあるので、お詫びを兼ねて。」
歪んだ顔で片眼が閉じた。
「えっ、見てるだけでいいのか?」
予想外の答に気が抜ける。
ワタルと嗜好の近いケイジの生態を見れるのはありがたい。
同じ事をすれば、ワタルもきっと喜ぶ筈だ。
逆に嫌いな事も知れる。
正に渡りに船だ。
「だったら、とっととやってくれ。
ワタルが心配なんだ。」
ユーリは一気にシャンパンを飲み干した。
(つづく)
ユーリは訳も分からず、左右の指二本を両唇角に掛ける。
指の間隔を広げ、両脇へ引っ張った。
ゆっくりと口が四角に開く。
「絶対に放さないで下さい。」
パットはゆっくりパンツを脱ぐ。
「おいっ、何する気だ?」
勃起したペニスを口内へ突っ込んだ。
「おっ、おえぇ…。」
噎せ返ったワタルが嘔吐した。
先程食べたピザやポテトが生々しい。
「な、何をしたんだ?」
「喉チンコを刺激しただけです。
まだ食べ物の原型があるから、薬はその辺に引っ掛かっているでしょう。
多分、溶け切ってないと思います。」
パットは汚物を見る事なく言った。
「あっ、ありがとう…。」
荒かった呼吸は収まり、顔色も落ち着きを取り戻した様に見える。
「でも何でペニスなんだ?
喉チンコを突っつくなら、指で良かったのでは?」
安堵した事で、思わず苦情が口を衝く。
「先程も言った通り、私はクラブでの対処を真似ただけです。
その時もペニスだったので、私もそうしたまでです。」
上を向くペニスは臍を遥かに超えている。
『薬の所為なのか、それとも…。』
ユーリは苦々しい思いで、膨らんだ亀頭を睨む。
「では約束を守ってもらいます。」
パットは勝手にキッチンへ行くと、手を洗い出した。
「えっ、今か?」
タオルを渡す手が震える。
「That's right.Just now.」
「ここは臭いが酷いです。
私の部屋へ行きましょう。」
パットが手を拭いたタオルを投げて寄越す。
「なら着替えくる。」
「いえ、その必要はありません。
そのピンクのタイツがそそりますから。」
ユーリは歩いていくパットの背中を呆然と見送った。
「さあ寛いで下さい。」
パットがシャンパングラスをテーブルに置く。
間接照明に照らされ、泡がキラキラと弾けた。
ユーリは胡散臭そうな視線をその泡に向ける。
「安心して下さい。
何も入っていません。
何なら私がテイスティしましょうか?」
察したパットがグラスに軽く口を付けた。
「なら…。」
ユーリがグラスを持つと、パットも長い指でグラスを持ち上げる。
「Cheers!」
パットの顔がシャンパンゴールドの向こうで歪んで見えた。
「で、俺は何をすればいいんだ?」
こんな所に長居は無用だ。
嫌な事はとっとと済ませて、早くワタルの元へ戻りたい。
「そんなに身構える必要はありません。
私とペットの戯れを見学すればいいのです。
ビギナーの貴方に社会見学を提供します。
ゲイの好きな事、嫌いな事を学んでください。
薬の件もあるので、お詫びを兼ねて。」
歪んだ顔で片眼が閉じた。
「えっ、見てるだけでいいのか?」
予想外の答に気が抜ける。
ワタルと嗜好の近いケイジの生態を見れるのはありがたい。
同じ事をすれば、ワタルもきっと喜ぶ筈だ。
逆に嫌いな事も知れる。
正に渡りに船だ。
「だったら、とっととやってくれ。
ワタルが心配なんだ。」
ユーリは一気にシャンパンを飲み干した。
(つづく)
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