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Chapter2(フラ編)
Chapter2-⑧【揺らせ、今を】前編
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「モデルといってもゲイ向けです。
後は趣味のコスプレなので、どちらもギャラは良くありません。」
訂正するパットの股間を盗み見する。
射精した筈だが、スパッツの膨らみは衰えていない。
「金にならないモデルで暮らしていけるのを、日本語で悠々自適と言うんだ。」
ケージが茶々を入れる。
「暫くスコールは続きそうです。
宜しければ、私の部屋へ来ませんか?」
パットの股間が膨らんだ。
「どうする?」
ユーリがワタルを見た。
「コスプレと言うと、どんなアニメのキャラクターを演じるのですか?」
パットの丁寧な話し方に釣られてしまう。
「ええ、最近はコスプレの方に比重を置いてます。
ドラゴンボールからマーベルヒーローまで揃ってます。
えーと、名前を聞いてもいいですか?」
パットが舌舐めずりした。
プールサイドを抜け、専用の門扉へ二人が入っていく。
「オートロックだから、閉めなくていいよ。」
持ったままのノブを慌てて離す。
雨足は弱まったが、まだ陽射しはない。
ダイヤモンドヘッドは雲の中だ。
「ねぇ、ピアス入れてみない?
後で紹介してもらおうよ。
あんな風に乱れてるワタルを見たいんだ。」
ユーリが囁く。
「そんな簡単には決心付かないしさ…。」
歯切れの悪い言い回しが揺れ動く心情を表していた。
「さあ、どうぞお入り下さい。」
パットがスリッパを並べる。
「わぁ、広いな。」
ユーリの口が感嘆の言葉を漏らす。
ユーリの部屋も充分に広い。
だがこの部屋はその倍の間取りを誇っていた。
「ソファーで寛いで下さい。
飲み物を用意します。
ケイジ手伝って。」
パットがケイジを連れてキッチンへ入っていく。
「ザーメン臭いね。
どんだけセックス好きなんだろ。」
ソファーに座ったユーリが笑いながら言う。
ワタルは立ったままだ。
「座らないの?
また汚れるとか思ってんでしょ?
大丈夫だよ。
金持ちはそんな事を気にしないから。
ほら、そこ点々と変色してる。
間違いなくザーメンの跡だ。
さあ、気にしないで座って、座って。」
ユーリがソファーをポンボンと叩く。
ワタルはオイル塗れの尻をちょこんと置いた。
コーヒーの良い香りがし、その方向を振り向く。
「おっ!」
ユーリが思わず立ち上がる。
トレイを持ったケイジはマスクを被っていた。
首輪を嵌められ、繋がれたチェーンの先をパットが持っている。
その奴隷然とした風貌にユーリは興奮を隠せずにいる。
「ちょ、ちょっと待って。
ワタルも変身させていい?
ハーネス取って来る!
ちょっと待ってて!」
ユーリが勢い良く出て行った。
パットはぴったりした黒いボディスーツを着ている。
その股間の盛り上がりに視線を奪われた。
血管まで浮かぶ隆起にワタルは我を忘れる。
整ったパットの顔立ちがラバーマスクにより卑猥に変貌していた。
淫らなヒーロー、ぺニスマンにしか見えない。
その前で跪くピアスマンは助手を演じているのか?
(つづく)
後は趣味のコスプレなので、どちらもギャラは良くありません。」
訂正するパットの股間を盗み見する。
射精した筈だが、スパッツの膨らみは衰えていない。
「金にならないモデルで暮らしていけるのを、日本語で悠々自適と言うんだ。」
ケージが茶々を入れる。
「暫くスコールは続きそうです。
宜しければ、私の部屋へ来ませんか?」
パットの股間が膨らんだ。
「どうする?」
ユーリがワタルを見た。
「コスプレと言うと、どんなアニメのキャラクターを演じるのですか?」
パットの丁寧な話し方に釣られてしまう。
「ええ、最近はコスプレの方に比重を置いてます。
ドラゴンボールからマーベルヒーローまで揃ってます。
えーと、名前を聞いてもいいですか?」
パットが舌舐めずりした。
プールサイドを抜け、専用の門扉へ二人が入っていく。
「オートロックだから、閉めなくていいよ。」
持ったままのノブを慌てて離す。
雨足は弱まったが、まだ陽射しはない。
ダイヤモンドヘッドは雲の中だ。
「ねぇ、ピアス入れてみない?
後で紹介してもらおうよ。
あんな風に乱れてるワタルを見たいんだ。」
ユーリが囁く。
「そんな簡単には決心付かないしさ…。」
歯切れの悪い言い回しが揺れ動く心情を表していた。
「さあ、どうぞお入り下さい。」
パットがスリッパを並べる。
「わぁ、広いな。」
ユーリの口が感嘆の言葉を漏らす。
ユーリの部屋も充分に広い。
だがこの部屋はその倍の間取りを誇っていた。
「ソファーで寛いで下さい。
飲み物を用意します。
ケイジ手伝って。」
パットがケイジを連れてキッチンへ入っていく。
「ザーメン臭いね。
どんだけセックス好きなんだろ。」
ソファーに座ったユーリが笑いながら言う。
ワタルは立ったままだ。
「座らないの?
また汚れるとか思ってんでしょ?
大丈夫だよ。
金持ちはそんな事を気にしないから。
ほら、そこ点々と変色してる。
間違いなくザーメンの跡だ。
さあ、気にしないで座って、座って。」
ユーリがソファーをポンボンと叩く。
ワタルはオイル塗れの尻をちょこんと置いた。
コーヒーの良い香りがし、その方向を振り向く。
「おっ!」
ユーリが思わず立ち上がる。
トレイを持ったケイジはマスクを被っていた。
首輪を嵌められ、繋がれたチェーンの先をパットが持っている。
その奴隷然とした風貌にユーリは興奮を隠せずにいる。
「ちょ、ちょっと待って。
ワタルも変身させていい?
ハーネス取って来る!
ちょっと待ってて!」
ユーリが勢い良く出て行った。
パットはぴったりした黒いボディスーツを着ている。
その股間の盛り上がりに視線を奪われた。
血管まで浮かぶ隆起にワタルは我を忘れる。
整ったパットの顔立ちがラバーマスクにより卑猥に変貌していた。
淫らなヒーロー、ぺニスマンにしか見えない。
その前で跪くピアスマンは助手を演じているのか?
(つづく)
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