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Chapter2(フラ編)
Chapter2-⑥【チャイニーズスープ】前編
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「今日は屋上のプールへ行ってみようか?
サンドイッチ持ってさ。
スープは何がいい?
コンソメとクラムチャウダーがあるけど。」
ユーリは鼻歌を歌いながらパンの耳を切っていた。
「煮込んでしまえば形もなくなる、もうすぐ出来上がり。」
「ご機嫌だな。」
コーヒーカップ越しにユーリを眺める。
急に風呂に入れと言ったり、次々に気変わりするユーリの心情が掴めない。
「そりゃそうさ。
ワタルがどんどん僕好みに進化してるんだ。
今迄、妄想の中の人が突然目の前に現れた。
正に電影少女だよ。
お代わりする?」
返事を聞く前に、カップへコーヒーを注ぐ。
気の行き届く良い夫だったのだろう。
夜の生活を除けば。
「プールは住人専用なんだ。
この時期は皆ビーチに行くから、多分誰もいないよ。
真っ裸で泳ぐ?」
ユーリも座って、コーヒーを飲み出した。
「そんなの無理に決まってんだろ。
急に人が来たらどうするんだ?
こんなケージ付けっ放しなのに。」
「まあね。僕はワタルを尊重するから好きにしていいよ。
この中から好きなの選んで。」
テーブルにカラフルな水着が並んでいく。
どれもTバックや透けていて、大同小異だ。
顔を引き攣らせ、その中の一枚を選ぶ。
それが良かったのではなく、消去法の結果だった。
「ほら、やっはり誰もいない。
プライベートプールだ。
やっぽぉ!」
ユーリは海パンを脱ぎ捨て、プールへ飛び込んだ。
「早く来いよ!」
水面下から顔を出し、手招きする。
荷物をデッキチェアーに置き、短パンを脱ぐ。
メタリックカラーのTバック姿になる。
万が一、人が来た時に貞操具を見られるよりは増しだろう。
プールへ飛び込むと、ユーリが抱き付いてきた。
唇を重ね、舌を絡める。
ワタルは人が来るのではと気が気でない。
「ねぇ、ここが寂しくない?」
指でアナルを押す。
時間が経過し、かなり締まる様にはなったが、抵抗力は皆無だ。
「簡単に入っちゃうな。
もっと強い刺激が欲しいんじゃないの?」
挿入した指をグリグリと掻き回す。
「おっ、おい、止めろよ。
こんな所で…。」
気持ちを言い当てられ、言葉が詰まる。
「まあ、欲しくなったら、何時でも言って。
色々持ってきてるから。」
ユーリはそう言うと、水中へ消えた。
再び水面に現れたユーリは背泳ぎをし出す。
勃起したペニスが潜望鏡の様だ。
「マジ、気持ちいいよな。
やっぱり来て良かった。」
太陽を反射したゴーグルが淫らに見えた。
デッキチェアーに寝そべっていると、びしょ濡れのユーリが股がってきた。
「マッサージしてあげようか?
ここを解してさ、もっとデカいの飲み込める様にしようよ。」
掌で大殿筋を掴み、左右へ分ける。
広がったアナルへ舌を伸ばす。
「止めろ、くすぐったい。」
言葉とは裏腹に身動きせず、素直に受け入れる。
遠くで話し声が聞こえた。
ユーリは飛び降りたが、勃起を隠すには至らない。
話し声が途切れ、角から現れた二人組が立ち竦む。
ユーリは慌ててバスローブを羽織った。
(つづく)
サンドイッチ持ってさ。
スープは何がいい?
コンソメとクラムチャウダーがあるけど。」
ユーリは鼻歌を歌いながらパンの耳を切っていた。
「煮込んでしまえば形もなくなる、もうすぐ出来上がり。」
「ご機嫌だな。」
コーヒーカップ越しにユーリを眺める。
急に風呂に入れと言ったり、次々に気変わりするユーリの心情が掴めない。
「そりゃそうさ。
ワタルがどんどん僕好みに進化してるんだ。
今迄、妄想の中の人が突然目の前に現れた。
正に電影少女だよ。
お代わりする?」
返事を聞く前に、カップへコーヒーを注ぐ。
気の行き届く良い夫だったのだろう。
夜の生活を除けば。
「プールは住人専用なんだ。
この時期は皆ビーチに行くから、多分誰もいないよ。
真っ裸で泳ぐ?」
ユーリも座って、コーヒーを飲み出した。
「そんなの無理に決まってんだろ。
急に人が来たらどうするんだ?
こんなケージ付けっ放しなのに。」
「まあね。僕はワタルを尊重するから好きにしていいよ。
この中から好きなの選んで。」
テーブルにカラフルな水着が並んでいく。
どれもTバックや透けていて、大同小異だ。
顔を引き攣らせ、その中の一枚を選ぶ。
それが良かったのではなく、消去法の結果だった。
「ほら、やっはり誰もいない。
プライベートプールだ。
やっぽぉ!」
ユーリは海パンを脱ぎ捨て、プールへ飛び込んだ。
「早く来いよ!」
水面下から顔を出し、手招きする。
荷物をデッキチェアーに置き、短パンを脱ぐ。
メタリックカラーのTバック姿になる。
万が一、人が来た時に貞操具を見られるよりは増しだろう。
プールへ飛び込むと、ユーリが抱き付いてきた。
唇を重ね、舌を絡める。
ワタルは人が来るのではと気が気でない。
「ねぇ、ここが寂しくない?」
指でアナルを押す。
時間が経過し、かなり締まる様にはなったが、抵抗力は皆無だ。
「簡単に入っちゃうな。
もっと強い刺激が欲しいんじゃないの?」
挿入した指をグリグリと掻き回す。
「おっ、おい、止めろよ。
こんな所で…。」
気持ちを言い当てられ、言葉が詰まる。
「まあ、欲しくなったら、何時でも言って。
色々持ってきてるから。」
ユーリはそう言うと、水中へ消えた。
再び水面に現れたユーリは背泳ぎをし出す。
勃起したペニスが潜望鏡の様だ。
「マジ、気持ちいいよな。
やっぱり来て良かった。」
太陽を反射したゴーグルが淫らに見えた。
デッキチェアーに寝そべっていると、びしょ濡れのユーリが股がってきた。
「マッサージしてあげようか?
ここを解してさ、もっとデカいの飲み込める様にしようよ。」
掌で大殿筋を掴み、左右へ分ける。
広がったアナルへ舌を伸ばす。
「止めろ、くすぐったい。」
言葉とは裏腹に身動きせず、素直に受け入れる。
遠くで話し声が聞こえた。
ユーリは飛び降りたが、勃起を隠すには至らない。
話し声が途切れ、角から現れた二人組が立ち竦む。
ユーリは慌ててバスローブを羽織った。
(つづく)
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