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Chapter1(光明編)
Chapter1-⑪【ローゼ・ワインより甘く】前編
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「やっと、やっとこの瞬間が来たんだ。
正直長かった。」
最後に指の反った掌がディルドを一押しした。
「やっぱり人のを見るっていいな。
自分のは入っている所が見れないからさ。」
ユーリが饒舌に語る。
「これ付けてみない?
妻の為に買ったんだけど、頑なに拒まれてさ。
見た目の割に痛くないって、説明したんだけど。
そういう問題じゃないって、却下されちゃった。
お陰で折角買ったのに、まだ使った事がないんだ。」
ユーリがチェーンの両端を引っ張って見せた。
先端には各々クリップが付いている。
使用目的は明らかだ。
流石にこれはどの家庭でも使っているという常套句は通用しなかったのだろう。
「ワタルさんなら、この保護カバーは必要ないかな。」
剥き出しのクリップが乳首に食い込む。
ワタルはただ荒い呼吸を繰り返す。
「なあ、どんな気分?
凄く気持ちいいんだろ?
こんなに勃起してる位だもんな。」
ユーリが挿入部に舌を這わす。
「ああっ…。」
胸の前で小刻みにチェーンが揺れる。
快楽の中、鈍い痛みを腹に感じた。
『キュル、キュルル…。』
痛みが音に変わる。
「おっ、良い声で鳴くな。
マジ、ずっと…、ずっと…、夢見てた光景だよ。
決して叶う事はないと思ってた。
妄想だけの世界。
精々出来るのは自分自身に置き換えるくらい…。」
ユーリが尻を叩く。
湿った音がバスルームに響いた。
「この音は現実なんだ。
聞く事はないと諦めていた。
自身を殴る事は出来ないからね。
遂に…、それを聞く事が出来ました。
大きな代償を払うことになりましたが。
人生って、皮肉だよな。
最愛の人を失う事で、見果てぬ夢が叶いました。
始皇帝と同じです。」
泣きながら笑っている。
涙を拭うと、笑顔も消えていた。
「さあ、仕上げだ。
これ着てみて。」
伸ばした手が白いシングレットを広げた。
「さあ、足を上げて。」
子供へ促す様に言う。
ワタルは便意と格闘しながら片足を上げる。
「うわぁ、正に理想のド変態だ!
折角、白いのを下ろしたんだから汚すなよ。」
ユーリが無茶を言う。
穏やかだった表情に意地の悪さが垣間見える。
そんな事は到底無理だ。
ころころ変わる情緒は酔いの所為なのだろうか?
「さあ正装した事だし、飲み直そう。」
ユーリはバスルームを出ていった。
「それにしても卑猥だよな。
シングレットから貞操具が透けて見えるってさ。
その我慢してる顔って、最高のつまみだよ。」
ユーリはワインを飲み干すと、手酌でまたグラスに注ぐ。
ワタルも素面ではいられない。
震える手でグラスを傾ける。
口の端からワインが零れ、白い生地に赤い染みを作った。
丁度、股間の上だ。
「おいおい、汚すなと言ったばかりだろ。
やっはり躾が必要みたいだな。」
伸びた手がチェーンを掴む。
それを大きく揺らした。
鋭利なグリップが乳首に食い込む。
その痛みが先走りを促進させる。
溢れ出た汁が痛覚を鈍らせた。
(つづく)
正直長かった。」
最後に指の反った掌がディルドを一押しした。
「やっぱり人のを見るっていいな。
自分のは入っている所が見れないからさ。」
ユーリが饒舌に語る。
「これ付けてみない?
妻の為に買ったんだけど、頑なに拒まれてさ。
見た目の割に痛くないって、説明したんだけど。
そういう問題じゃないって、却下されちゃった。
お陰で折角買ったのに、まだ使った事がないんだ。」
ユーリがチェーンの両端を引っ張って見せた。
先端には各々クリップが付いている。
使用目的は明らかだ。
流石にこれはどの家庭でも使っているという常套句は通用しなかったのだろう。
「ワタルさんなら、この保護カバーは必要ないかな。」
剥き出しのクリップが乳首に食い込む。
ワタルはただ荒い呼吸を繰り返す。
「なあ、どんな気分?
凄く気持ちいいんだろ?
こんなに勃起してる位だもんな。」
ユーリが挿入部に舌を這わす。
「ああっ…。」
胸の前で小刻みにチェーンが揺れる。
快楽の中、鈍い痛みを腹に感じた。
『キュル、キュルル…。』
痛みが音に変わる。
「おっ、良い声で鳴くな。
マジ、ずっと…、ずっと…、夢見てた光景だよ。
決して叶う事はないと思ってた。
妄想だけの世界。
精々出来るのは自分自身に置き換えるくらい…。」
ユーリが尻を叩く。
湿った音がバスルームに響いた。
「この音は現実なんだ。
聞く事はないと諦めていた。
自身を殴る事は出来ないからね。
遂に…、それを聞く事が出来ました。
大きな代償を払うことになりましたが。
人生って、皮肉だよな。
最愛の人を失う事で、見果てぬ夢が叶いました。
始皇帝と同じです。」
泣きながら笑っている。
涙を拭うと、笑顔も消えていた。
「さあ、仕上げだ。
これ着てみて。」
伸ばした手が白いシングレットを広げた。
「さあ、足を上げて。」
子供へ促す様に言う。
ワタルは便意と格闘しながら片足を上げる。
「うわぁ、正に理想のド変態だ!
折角、白いのを下ろしたんだから汚すなよ。」
ユーリが無茶を言う。
穏やかだった表情に意地の悪さが垣間見える。
そんな事は到底無理だ。
ころころ変わる情緒は酔いの所為なのだろうか?
「さあ正装した事だし、飲み直そう。」
ユーリはバスルームを出ていった。
「それにしても卑猥だよな。
シングレットから貞操具が透けて見えるってさ。
その我慢してる顔って、最高のつまみだよ。」
ユーリはワインを飲み干すと、手酌でまたグラスに注ぐ。
ワタルも素面ではいられない。
震える手でグラスを傾ける。
口の端からワインが零れ、白い生地に赤い染みを作った。
丁度、股間の上だ。
「おいおい、汚すなと言ったばかりだろ。
やっはり躾が必要みたいだな。」
伸びた手がチェーンを掴む。
それを大きく揺らした。
鋭利なグリップが乳首に食い込む。
その痛みが先走りを促進させる。
溢れ出た汁が痛覚を鈍らせた。
(つづく)
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