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Chapter1(光明編)
Chapter1-⑨【東京タワーはどこから見える?】前編
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「乾杯!」
仕方なくワタルもジョッキを持つ。
早く先が知りたい。
動く喉仏を見ながら、口を開くのを待つ。
女とやる事がワタルには想像も出来ない。
どうすれば女と出来るのか、興味をそそられた。
「最初は普通に出来たんですよ。
自分の本当の性癖に気付く迄は。」
「で、気付いてからはどうしたんだ?」
「今のワタルさんと同じです。」
ユーリが遠回しな言い方をする。
「俺と同じ?
どういう意味だ?」
「これですよ。」
唐突にローターが唸り出す。
「あっ、どっ、どうして…それを?」
ユーリが持つリモコンに目を見張る。
「ロッカーで着替えてたら、連れの人に渡されて。
面白い反応するからって。」
ユーリが悪戯っ子の様に微笑む。
どうやらランマには全てお見通しの様だ。
「本当に面白いですね。
妻、元ですが、と以外にした事がないんですよ。
こんな楽しい飲みなんて初めてです。
これを押すと、どうなりますか?」
ユーリがボタンを押す。
振動パターンが変わり、ワタルの持つジョッキが小刻みに震えた。
「気付いてからは・・・、妻とする時は事前にアナルに何かしら入れてしたんです。
そうすれば10分程度は勃起が続いたんで。
もっと早くこの存在を知ってれば、あんなに苦労はしなかったのにな。」
ユーリが悔しそうに顔を歪めた。
「くっ、苦労したのか?」
声も震えた。
「ええ、妻も俺以外とした事はありません。
ですから皆がしてると言えば、嫌々ながらも応えてくれました。
何も知らないのを良い事に、嘘を並べました。」
「嫌々って、どんな事したんだ?」
この真面目そうな男の裏の顔が知りたい。
想像していた人物像とは大分違いそうだ。
「まあ、それは追々。
ただ一線は越えない様に我慢してたんだ。
あくまでも前戯と言っておいたので。」
「おいおい、勿体振るなよ。」
「女性って、脆いだろ。
出来る事って限られていてさ、妄想ばかりが膨らむんだ。
その点、野郎なら遠慮なく出来る。
そうだろ?」
「ああ…。」
不意に振られて、曖昧に頷く。
「部屋を真っ暗にしてさ、アナルにハリガタを突っ込んで女とやるんだ。
かなりキツい。
想像出来るか?」
ワタルは首を振る。
すっかりユーリのペースに嵌まっていた。
「最初はアナルに異物を入れるだけで興奮した。
だが次第に慣れてしまうんだ。
そしてもっと大きなハリガタを入れる。
次はもっと、その次は更にもっとと、大きな物へエスカレートしていく。
そうしないと勃起しないんだ。」
「きっ、気付かれないのか?」
異様な経験談にローターの存在さえ忘れた。
「勿論、気付かれたさ。
こんな大きなハリガタ入れて、腰を振るんだ。
布団に落ちちゃってさ。」
ユーリの頬が微かに赤らむ。
確かに笑い話にもなりそうな展開だ。
ウルトラマンの様に、限られた時間で完遂させなければならない。
焦燥と快楽の狭間で、落としてしまったディルド。
当事者は決して笑えないだろう。
「で、反応は?」
ワタルはすっかり話に引き込まれていた。
(つづく)
仕方なくワタルもジョッキを持つ。
早く先が知りたい。
動く喉仏を見ながら、口を開くのを待つ。
女とやる事がワタルには想像も出来ない。
どうすれば女と出来るのか、興味をそそられた。
「最初は普通に出来たんですよ。
自分の本当の性癖に気付く迄は。」
「で、気付いてからはどうしたんだ?」
「今のワタルさんと同じです。」
ユーリが遠回しな言い方をする。
「俺と同じ?
どういう意味だ?」
「これですよ。」
唐突にローターが唸り出す。
「あっ、どっ、どうして…それを?」
ユーリが持つリモコンに目を見張る。
「ロッカーで着替えてたら、連れの人に渡されて。
面白い反応するからって。」
ユーリが悪戯っ子の様に微笑む。
どうやらランマには全てお見通しの様だ。
「本当に面白いですね。
妻、元ですが、と以外にした事がないんですよ。
こんな楽しい飲みなんて初めてです。
これを押すと、どうなりますか?」
ユーリがボタンを押す。
振動パターンが変わり、ワタルの持つジョッキが小刻みに震えた。
「気付いてからは・・・、妻とする時は事前にアナルに何かしら入れてしたんです。
そうすれば10分程度は勃起が続いたんで。
もっと早くこの存在を知ってれば、あんなに苦労はしなかったのにな。」
ユーリが悔しそうに顔を歪めた。
「くっ、苦労したのか?」
声も震えた。
「ええ、妻も俺以外とした事はありません。
ですから皆がしてると言えば、嫌々ながらも応えてくれました。
何も知らないのを良い事に、嘘を並べました。」
「嫌々って、どんな事したんだ?」
この真面目そうな男の裏の顔が知りたい。
想像していた人物像とは大分違いそうだ。
「まあ、それは追々。
ただ一線は越えない様に我慢してたんだ。
あくまでも前戯と言っておいたので。」
「おいおい、勿体振るなよ。」
「女性って、脆いだろ。
出来る事って限られていてさ、妄想ばかりが膨らむんだ。
その点、野郎なら遠慮なく出来る。
そうだろ?」
「ああ…。」
不意に振られて、曖昧に頷く。
「部屋を真っ暗にしてさ、アナルにハリガタを突っ込んで女とやるんだ。
かなりキツい。
想像出来るか?」
ワタルは首を振る。
すっかりユーリのペースに嵌まっていた。
「最初はアナルに異物を入れるだけで興奮した。
だが次第に慣れてしまうんだ。
そしてもっと大きなハリガタを入れる。
次はもっと、その次は更にもっとと、大きな物へエスカレートしていく。
そうしないと勃起しないんだ。」
「きっ、気付かれないのか?」
異様な経験談にローターの存在さえ忘れた。
「勿論、気付かれたさ。
こんな大きなハリガタ入れて、腰を振るんだ。
布団に落ちちゃってさ。」
ユーリの頬が微かに赤らむ。
確かに笑い話にもなりそうな展開だ。
ウルトラマンの様に、限られた時間で完遂させなければならない。
焦燥と快楽の狭間で、落としてしまったディルド。
当事者は決して笑えないだろう。
「で、反応は?」
ワタルはすっかり話に引き込まれていた。
(つづく)
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