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Chapter1(光明編)
Chapter1-⑦【世界はどこまで青空なのか?】後編
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凹凸のある股間の染みは広がるばかりだ。
「昼は何を食いたいか?」
ランマは普段と変わらぬ他愛ない会話をする。
「朝飯は定食だったから、麺にするか?
一雨来そうだ。
さっさと食うぞ。」
放った送信機が再び掌に戻った。
震えのパターンが変わる。
ワタルは上の空で、放物線を描く送信機の行方を見続ける。
「あっ、あの…、この振動は何時迄続くんですか?」
ワタルは殆どラーメンに手を付ける事なく聞く。
「おっと、まだ切ってなかったか。
忘れてた。」
ランマはいとも容易く言う。
震えが止まり、一息つく。
マッスルビートと会う日は先になりそうだと、冷めた麺を啜りながら思った。
「満腹になったし、何するかな?
行きたい所はあるか?」
ランマが煙草に火を点けた。
「特に…、ただ射精したい…です。」
忙しそうに仕込みをする店主を横目に言う。
「それはダメだ。
次は?」
細く尖らせた口から細い煙が流れる。
今は射精以外にしたい事が思い付かない。
ただマラに刺激が欲しいだけだ。
ランマと再会する迄は二、三日射精を忘れる事があった。
その事を思い出し、事務的に放出する。
それで済んでいた。
ところが今に自分は何が何でも射精したい。
『その為なら…。』
「次はと聞いてんだろ。」
ランマがテーブルに置かれたリモコンに手を伸ばした。
体内で再びローターが暴れ出す。
「ああっ…。」
治まっていた先走りが活性化する。
三浦に連れられて、乗った電車を思い出す。
恥ずかしさが興奮を倍増させた。
振動がその記憶を呼び覚ます。
「電車に乗りたいです。」
口から垂れた涎が先走りと混ざる。
ワタルは慌てて上を向く。
「おおっ、いい面だ。
溜まった野郎の盛った面が一番の好物だ。
よし、電車でよがらせてやる。
おい、親父幾らだ?」
ランマはリモコンを持つと席を立った。
「やっぱ降ってきたな。
走って帰るぞ。
どうせ電車乗るんだ、ジム行くか。
ローター入れたまま、トレーニングなんてして事ないだろ。」
ランマはアパートへの道を走り出す。
「寝なくて…、大丈夫なんですか?」
「ああ、俺はショートスリーパーなんだ。
人の心配する前に自分の心配するんだな。
俺はトレーニングに一切妥協しない…。」
大きな背中が離れていく。
腸内の振動が大きくなった。
こんな状態で筋トレ等、出来る訳がない。
だが小さな期待は雨に掻き消された。
小さなケージの中でマラが窮屈さを訴える。
『出したい…。』
もう他の事は考えられない。
顔に当たる雨粒では燻る焔は消せない。
射精したい一心で、その手段に思いを巡らす。
ローターの緩慢な振動では生殺しだ。
もっと強い刺激が欲しい。
『その為には?』
「おらっ、もっと気合い入れろ!」
ランマの唾が降り掛かる。
「だっ、ダメです。」
バーを持つ手が震え、伸びきらない。
アナルの疼きで集中出来ない。
『出したい、出したい、ぶっ放したい!』
丸太の様な腕が伸び、バーを支える。
ワタルはブリッジして、渾身の力を絞り出す。
突き出た股間が更に濡れるのが分かる。
「おらっ、ここから自力で上げろ!」
「うぉりゃ!」
雄叫びが口を衝いて出た。
(つづく)
「昼は何を食いたいか?」
ランマは普段と変わらぬ他愛ない会話をする。
「朝飯は定食だったから、麺にするか?
一雨来そうだ。
さっさと食うぞ。」
放った送信機が再び掌に戻った。
震えのパターンが変わる。
ワタルは上の空で、放物線を描く送信機の行方を見続ける。
「あっ、あの…、この振動は何時迄続くんですか?」
ワタルは殆どラーメンに手を付ける事なく聞く。
「おっと、まだ切ってなかったか。
忘れてた。」
ランマはいとも容易く言う。
震えが止まり、一息つく。
マッスルビートと会う日は先になりそうだと、冷めた麺を啜りながら思った。
「満腹になったし、何するかな?
行きたい所はあるか?」
ランマが煙草に火を点けた。
「特に…、ただ射精したい…です。」
忙しそうに仕込みをする店主を横目に言う。
「それはダメだ。
次は?」
細く尖らせた口から細い煙が流れる。
今は射精以外にしたい事が思い付かない。
ただマラに刺激が欲しいだけだ。
ランマと再会する迄は二、三日射精を忘れる事があった。
その事を思い出し、事務的に放出する。
それで済んでいた。
ところが今に自分は何が何でも射精したい。
『その為なら…。』
「次はと聞いてんだろ。」
ランマがテーブルに置かれたリモコンに手を伸ばした。
体内で再びローターが暴れ出す。
「ああっ…。」
治まっていた先走りが活性化する。
三浦に連れられて、乗った電車を思い出す。
恥ずかしさが興奮を倍増させた。
振動がその記憶を呼び覚ます。
「電車に乗りたいです。」
口から垂れた涎が先走りと混ざる。
ワタルは慌てて上を向く。
「おおっ、いい面だ。
溜まった野郎の盛った面が一番の好物だ。
よし、電車でよがらせてやる。
おい、親父幾らだ?」
ランマはリモコンを持つと席を立った。
「やっぱ降ってきたな。
走って帰るぞ。
どうせ電車乗るんだ、ジム行くか。
ローター入れたまま、トレーニングなんてして事ないだろ。」
ランマはアパートへの道を走り出す。
「寝なくて…、大丈夫なんですか?」
「ああ、俺はショートスリーパーなんだ。
人の心配する前に自分の心配するんだな。
俺はトレーニングに一切妥協しない…。」
大きな背中が離れていく。
腸内の振動が大きくなった。
こんな状態で筋トレ等、出来る訳がない。
だが小さな期待は雨に掻き消された。
小さなケージの中でマラが窮屈さを訴える。
『出したい…。』
もう他の事は考えられない。
顔に当たる雨粒では燻る焔は消せない。
射精したい一心で、その手段に思いを巡らす。
ローターの緩慢な振動では生殺しだ。
もっと強い刺激が欲しい。
『その為には?』
「おらっ、もっと気合い入れろ!」
ランマの唾が降り掛かる。
「だっ、ダメです。」
バーを持つ手が震え、伸びきらない。
アナルの疼きで集中出来ない。
『出したい、出したい、ぶっ放したい!』
丸太の様な腕が伸び、バーを支える。
ワタルはブリッジして、渾身の力を絞り出す。
突き出た股間が更に濡れるのが分かる。
「おらっ、ここから自力で上げろ!」
「うぉりゃ!」
雄叫びが口を衝いて出た。
(つづく)
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