妄想日記6<<EVOLUTION>>

YAMATO

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Chapter1(光明編)

Chapter1-⑥【サンデーパーク】後編

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「シンさんとはどういう関係なんですか?
セクフレとか?」
商店街を並んで歩きながら聞く。
「ああ、シンか。
あいつとはやった事はない。
多分な、この先の発展公園で知り合った。
奴は全裸の露出フェチだから趣味が合わん。
まあ単なる話し相手だ。」
ランマはすたすたと先を歩く。
発展公園と聞き、15年前の記憶が甦る。
三浦に拉致され、ランマと中嶋に助けられた。
もう二度とその手の公園に行く事はないだろう。
 
「何だ、元気なくなったな。
流石にあの一件で懲りたか?」
ニヤニヤしたランマが股間を見て聞いてきた。
「そうですね。
あの時、ランマさんと中嶋さんが助けてくれなかったらと思うと、ぞっとします
よ。」
正直に答える。
「世の中に悪い奴は一定数いるからな。
だがいい奴もいるぞ。
ではここで問題だ。
俺はいい奴か、悪い奴どっちだと思う?」
唐突な質問に戸惑う。
「いい方だと思います、多分…。」
暫く考えてから答を絞り出す。
「多分が付けば、ほぼ正解だな。」
ランマが楽しげに言った。
ジョガーが脇を駆け抜けていく。
ランニングパンツのスリットが極端に大きく、揺れる大殿筋が見え隠れする。
車の途切れた道路を一気に渡って行った。
 
先に目を向けると、茂みが見えた。
「あそこって、もしかして…。」
発言を無視して、ランマも道路を渡り出す。
ワタルはその後を追った。
公園の遊歩道は茂みに覆われて、陽射しは届かない。
薄暗い小路を抜けると、燦々と陽を浴びた広場が現れた。
青々とした芝生が眩しい。
「ここは俺のお気に入りの場所なんだ。」
ランマは芝生に踏み込むと、どんどん先へ進んでいく。
なだらかな斜面を登ると、公園全体が見渡せた。
心地好い風が頬を掠める。
ランマは芝生に腰を下ろすと、大の字に寝転んだ。
「おお、気持ちいいぞ。
お前も寝てみろ。」
ランマが思い切り伸びをした。
 
ワタルも横になり、空を見上げる。
青空に綿雲が漂う。
ガーナでは見られなかった風景だ。
「どうだ?心が洗われるだろ。」
「ええ。」
「だがな、俺は逆に淫らな気分になるんだ。」
青空が影で遮断された。
部厚い唇が覆い被さる。
待望の時がやって来た。
ワタルも唇を押し付け、唾液を貪る。
白昼スパッツを下ろされるが、抵抗はしない。
なすがままに身を任せた。
 
異物が進入してきた。
ごつい指がアナルを掻き回す。
「おおっ!」
長らく忘れていた快楽が全身を駆け巡る。
セルフでは味わえない興奮がワタルを大胆にさせた。
自ら股を開き、挿入を促す。
異物は更に奥へ押し込まれていく。
「おいおい、真昼間から盛んだな。
少しは周りの目も気にしろや。」
シンが木に凭れながら、煙草を燻らせていた。
慌てて起き上がろうとするが、ランマの腕力がそれを許さない。
「まあ気にするな。
俺が見張っててやるから、遠慮なく続けろ。」
ランマの後方に見えていた青空がシンの顔で完全に見えなくなった。
 
 
(つづく) 
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