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Chapter1(光明編)
Chapter1-④【返事はいらない】前編
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言われるままに口が開く。
そこに焼肉が押し込まれた。
「ゆっくり、しっかり噛むんだ。
俺のぺニスだと思ってな。
噛めば噛むほど、味が染み出すぞ。」
固くなったマラがブーツを押し返す。
いつしか脳裏から中嶋の笑顔は消えていた。
ワタルは肉を飲み込むと、唇に付いたタレを舌で舐める。
「おお、いい面だ。
そういう淫乱な奴を見ると、こいつも元気が出るぜ。」
ランマは立ち上がると、ロースターのスイッチを強く押した。
滞っていた煙が吸い込まれ、目の前のレザーパンツに竿が浮かび上がる。
厚い革を物ともしない力強さだ。
震える舌先を伸ばす。
直前でランマは腰を引き、席に座った。
「15年お預け食らったんだ。
もう暫く我慢しろ。
お預け食らった野郎は俺の好物だ。
何でも言う事を聞くからな。」
ランマはタンを箸で取ると、再びワタルの目の前にちらつかせる。
ワタルは舌を伸ばし、欲望を露にした。
「このホテルに泊まっているのか?」
食後のコーヒーを飲みながら、ランマが煙草を吹かす。
「ええ、早くアパートを見付けないといけないのですが、土地勘が全くなくて。
何処に住むかも決まってないんです。
ランマさんは何処に住んでいるのですか?
良かったら近所に引っ越してもいいですか?」
近所に知人がいれば心強い。
「だったら暫く俺の家に来るか?
嫌になったら、越せばいい。」
ランマの吐き出した煙がロースターに吸い込まれた。
「それは嬉しいけど、迷惑じゃないっすか?」
そこまで甘えるのは気が引ける。
「淫乱なお前なら大歓迎だ。
但し狭いワンルームだから、居心地は良くねぇぞ。
それでも良かったら来い。
アパート探しはそれからでも遅くねぇからな。」
ランマは伝票を持つと席を立った。
ワタルは部屋に戻ると、荷物をスーツケースに詰める。
実家の家財は処分したので、身の回りの物はこれだけだ。
パソコンをシャットダウンしようと、マウスを掴む。
明るくなったディスプレイが新着メールを告げた。
差出人を見て、目を見開く。
マッスルビートとなっていたからだ。
『ご無沙汰してます。
お元気でしょうか?
パソコンを整理していたら、ガテン野郎さんの画像が出てきました。
懐かしさに居ても立ってもいられず、メールしてみました。
返事は期待してないので、安心して下さい。
当時は結婚していまして、ゲイ活動はネットの世界だけでした。
会う事なく、連絡を続けられたのはガテン野郎さんだけです。
先日、妻が亡くなり、急に独り身となって戸惑っている所です。
自分勝手な事は重々承知しています。
ただ私が一方的にメールを送る事を許してもらえませんか?』
メールにクリップマークが付いている事に気付き、それをクリックする。
オレンジ色のシングレット姿のマッチョが現れた。
昔のスジ筋とは別人の様な筋肉に覆われている。
熱り起つペニスの先端が濡れていた。
画像を拡大し、股間を広げる。
薄手の生地には竿の血管が浮かび、粘着質な先走りで輝いていた。
(つづく)
そこに焼肉が押し込まれた。
「ゆっくり、しっかり噛むんだ。
俺のぺニスだと思ってな。
噛めば噛むほど、味が染み出すぞ。」
固くなったマラがブーツを押し返す。
いつしか脳裏から中嶋の笑顔は消えていた。
ワタルは肉を飲み込むと、唇に付いたタレを舌で舐める。
「おお、いい面だ。
そういう淫乱な奴を見ると、こいつも元気が出るぜ。」
ランマは立ち上がると、ロースターのスイッチを強く押した。
滞っていた煙が吸い込まれ、目の前のレザーパンツに竿が浮かび上がる。
厚い革を物ともしない力強さだ。
震える舌先を伸ばす。
直前でランマは腰を引き、席に座った。
「15年お預け食らったんだ。
もう暫く我慢しろ。
お預け食らった野郎は俺の好物だ。
何でも言う事を聞くからな。」
ランマはタンを箸で取ると、再びワタルの目の前にちらつかせる。
ワタルは舌を伸ばし、欲望を露にした。
「このホテルに泊まっているのか?」
食後のコーヒーを飲みながら、ランマが煙草を吹かす。
「ええ、早くアパートを見付けないといけないのですが、土地勘が全くなくて。
何処に住むかも決まってないんです。
ランマさんは何処に住んでいるのですか?
良かったら近所に引っ越してもいいですか?」
近所に知人がいれば心強い。
「だったら暫く俺の家に来るか?
嫌になったら、越せばいい。」
ランマの吐き出した煙がロースターに吸い込まれた。
「それは嬉しいけど、迷惑じゃないっすか?」
そこまで甘えるのは気が引ける。
「淫乱なお前なら大歓迎だ。
但し狭いワンルームだから、居心地は良くねぇぞ。
それでも良かったら来い。
アパート探しはそれからでも遅くねぇからな。」
ランマは伝票を持つと席を立った。
ワタルは部屋に戻ると、荷物をスーツケースに詰める。
実家の家財は処分したので、身の回りの物はこれだけだ。
パソコンをシャットダウンしようと、マウスを掴む。
明るくなったディスプレイが新着メールを告げた。
差出人を見て、目を見開く。
マッスルビートとなっていたからだ。
『ご無沙汰してます。
お元気でしょうか?
パソコンを整理していたら、ガテン野郎さんの画像が出てきました。
懐かしさに居ても立ってもいられず、メールしてみました。
返事は期待してないので、安心して下さい。
当時は結婚していまして、ゲイ活動はネットの世界だけでした。
会う事なく、連絡を続けられたのはガテン野郎さんだけです。
先日、妻が亡くなり、急に独り身となって戸惑っている所です。
自分勝手な事は重々承知しています。
ただ私が一方的にメールを送る事を許してもらえませんか?』
メールにクリップマークが付いている事に気付き、それをクリックする。
オレンジ色のシングレット姿のマッチョが現れた。
昔のスジ筋とは別人の様な筋肉に覆われている。
熱り起つペニスの先端が濡れていた。
画像を拡大し、股間を広げる。
薄手の生地には竿の血管が浮かび、粘着質な先走りで輝いていた。
(つづく)
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