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番外編2(Physical Attraction)
番外編-⑰【Live To Tell】
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「タカムネって、そんなにエロ好きだっけ?」
「本当に、何にも分かってないんだね。
ナルシストは自分ではなく、相手にエロさを求めるのさ。
自分は綺麗なままで、汚れていく相手に欲情するんだ。」
「なるほど…。」
頬を張られた。
「うっす!」
慌てて言い直す。
「さあ、吸い上げるよ。」
宛がわれたポンプのダイヤルが回るのが分かる。
「おおっ、すごっ!
めっちゃ出てきた。
まだ柔らかなピンク色だから、これをどす黒い筋肉にするんだ。」
実況中継する声が上擦った。
「何回位やれば、タカムネ好みのドテマンになるかな?」
「先ずはこの状態で固くしないとならないから、根気よくやるしかないな。
タカちゃんも徐々に変化していくケツマンに毎回欲情する筈さ。」
四つん這いの体勢でユーキを見詰める。
自信満々の表情が心強い。
「そろそろ良い時間だ。
次のステップへ進むよ。」
ポンプを引っ張られたが、簡単に外れない。
身体が持っていかれそうになる。
『ズポッ!』
卑猥な音と共にユーキが尻餅をついた。
「おおっ、見事に花が咲いた。
これを固定させる為に揉み解すんだ。」
豆だらけの指が秘部を摘まむ。
「あっ、あぁ…。」
未体験の感触に思わず声が漏れる。
「ふざけないでよ。
これはトレーニングなんだから。
真面目にやって!」
「うっす!」
尻を叩かれ、唇をぎゅっと閉じる。
四方八方から押され、引っ張られた。
初めて触られたアナルに快楽が押し寄せる。
「はぁ…、はぁ…、あぁ、感じちゃうよ…。」
「おらっ、もっと気張れ!」
触れられていた感触に変化があった。
ゴツゴツの皮膚感が離れ、柔らかな物に包まれた。
首を後ろに向ける。
唇を押し付けたユーキと目が合う。
頬の凹んだ顔がウインクした。
肉感的に吸い上げられ、オーガズムがピークへ向かう。
「やっ、ヤバい!」
言うより早く、射精してしまった。
それでも唇は離れない。
腕の力が抜け、己のザーメンの上に突っ伏してしまう。
だが執拗な唇は尚も吸い続けた。
「もう、気合い入ってないな。
この後、仕上げに叩いて終わりだったのに。」
頬を膨らませたユーキの説教が始まった。
「大体さ、自分がモテてるから、努力が足りないんだよね。
マグロでモテるのは20代迄だよ。
今の内から自分磨きしておかないと、ショボい30代を送る羽目になるから。」
「うっす!」
腹の底から返事する。
「じゃあ、タカちゃんの所へ行ってきな。
まだ初回だから、時間が経つと引っ込んじゃうから。
急ぐんだよ。」
ユーキが片付けを始めた。
「あっ、ありがとう…。」
「何を今更。
また、吸引してあげるから、デート前に連絡してきな。」
伸びた舌が上唇を舐めた。
電車は空いていたが、とても座れそうもない。
手摺に凭れ、外に目を向ける。
暗いガラスに呆けた面が映り込む。
快楽に身を捩る、節操のない男だった。
ガラスが曇り、男が消えた。
曇った原因が自分の荒い息だとは気付かない。
傷心旅行で行った沖縄はまだ今朝の話だ。
そこでイチと知り合い、何かが変わった。
深層で燻る願望と向き合う方法を知ったのだ。
『風向きは変わる。』
それをイチが教えてくれた。
解放された自分を早くタカムネに見て欲しい。
明るいホームに電車は入っていく。
本来のすべき事がはっきりした。
それはイチではなく、タカムネと向き合う事だ。
ユーキの友情に感謝した。
振り返った時に見たウインクは生涯忘れないだろう。
(完)
「本当に、何にも分かってないんだね。
ナルシストは自分ではなく、相手にエロさを求めるのさ。
自分は綺麗なままで、汚れていく相手に欲情するんだ。」
「なるほど…。」
頬を張られた。
「うっす!」
慌てて言い直す。
「さあ、吸い上げるよ。」
宛がわれたポンプのダイヤルが回るのが分かる。
「おおっ、すごっ!
めっちゃ出てきた。
まだ柔らかなピンク色だから、これをどす黒い筋肉にするんだ。」
実況中継する声が上擦った。
「何回位やれば、タカムネ好みのドテマンになるかな?」
「先ずはこの状態で固くしないとならないから、根気よくやるしかないな。
タカちゃんも徐々に変化していくケツマンに毎回欲情する筈さ。」
四つん這いの体勢でユーキを見詰める。
自信満々の表情が心強い。
「そろそろ良い時間だ。
次のステップへ進むよ。」
ポンプを引っ張られたが、簡単に外れない。
身体が持っていかれそうになる。
『ズポッ!』
卑猥な音と共にユーキが尻餅をついた。
「おおっ、見事に花が咲いた。
これを固定させる為に揉み解すんだ。」
豆だらけの指が秘部を摘まむ。
「あっ、あぁ…。」
未体験の感触に思わず声が漏れる。
「ふざけないでよ。
これはトレーニングなんだから。
真面目にやって!」
「うっす!」
尻を叩かれ、唇をぎゅっと閉じる。
四方八方から押され、引っ張られた。
初めて触られたアナルに快楽が押し寄せる。
「はぁ…、はぁ…、あぁ、感じちゃうよ…。」
「おらっ、もっと気張れ!」
触れられていた感触に変化があった。
ゴツゴツの皮膚感が離れ、柔らかな物に包まれた。
首を後ろに向ける。
唇を押し付けたユーキと目が合う。
頬の凹んだ顔がウインクした。
肉感的に吸い上げられ、オーガズムがピークへ向かう。
「やっ、ヤバい!」
言うより早く、射精してしまった。
それでも唇は離れない。
腕の力が抜け、己のザーメンの上に突っ伏してしまう。
だが執拗な唇は尚も吸い続けた。
「もう、気合い入ってないな。
この後、仕上げに叩いて終わりだったのに。」
頬を膨らませたユーキの説教が始まった。
「大体さ、自分がモテてるから、努力が足りないんだよね。
マグロでモテるのは20代迄だよ。
今の内から自分磨きしておかないと、ショボい30代を送る羽目になるから。」
「うっす!」
腹の底から返事する。
「じゃあ、タカちゃんの所へ行ってきな。
まだ初回だから、時間が経つと引っ込んじゃうから。
急ぐんだよ。」
ユーキが片付けを始めた。
「あっ、ありがとう…。」
「何を今更。
また、吸引してあげるから、デート前に連絡してきな。」
伸びた舌が上唇を舐めた。
電車は空いていたが、とても座れそうもない。
手摺に凭れ、外に目を向ける。
暗いガラスに呆けた面が映り込む。
快楽に身を捩る、節操のない男だった。
ガラスが曇り、男が消えた。
曇った原因が自分の荒い息だとは気付かない。
傷心旅行で行った沖縄はまだ今朝の話だ。
そこでイチと知り合い、何かが変わった。
深層で燻る願望と向き合う方法を知ったのだ。
『風向きは変わる。』
それをイチが教えてくれた。
解放された自分を早くタカムネに見て欲しい。
明るいホームに電車は入っていく。
本来のすべき事がはっきりした。
それはイチではなく、タカムネと向き合う事だ。
ユーキの友情に感謝した。
振り返った時に見たウインクは生涯忘れないだろう。
(完)
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