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番外編2(Physical Attraction)
番外編-⑯【Animal】
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「ドテマンのルカ?
ビデオモデル?」
そんな人がタカムネに好意を持っている事を初めて知る。
「あのドテマンを見たら、流石のタカちゃんの気持ちも揺らぐんじゃない?
あれはちょっと反則だよ。
ケツマンまで筋肉にしちまうなんて。」
「でも…、きっとタカムネはそんなのに興味ないよ!」
願望を口にする。
「そー言えばさ、タカちゃんが言ってたの思い出したんだ。
ジムにビデオモデルがいるって聞いたのを。
あんな筋肉質なドテマンを一度は責めてみたいってさ。
まあ、半分冗談だろうけど、興味がないって事はないんじゃない。
いや、興味ありありだな。」
断言する姿は風格に満ちていた。
「他の奴とやるのは別れた後だと言ってた。
逆に言えば、ルカに食われちゃったら手遅れになるな。」
心理を読むのが長けているのだろう。
「どっ、どうすればいい?」
勝手なもので、取られそうになると手放したくなくなる。
「あの様子なら、遅かれ早かれちょっかいを出す筈だ。
その為にはタカちゃんの嗜好をがっちり掴んでおかないと。
まあ旦那の胃袋を掴んでおくのと同じ発想さ。」
カウンセラーが顎を撫でながら、部屋を歩く。
考えを纏めている様子だ。
「じゃあ、これから会いに行ってくるよ!」
手遅れになる前にタカムネに会いたい。
「ねぇ、丸腰で行くつもり?
相手は百戦錬磨のビデオモデルだよ。
武器を持って行かないと。」
「武器と言われても…。
俺は人に勝る物なんて持ってないし。」
スマホで『ビデオ、ルカ』と入力し、検索する。
色黒の坊主が現れた。
切れ長の目は獲物を狙う豹の様だ。
顔、筋肉、そしてアナル、どれ一つ勝ち目はない。
「どうしよう?」
ユーキに泣き付く。
「まあ、エロにはエロだな。
いや、奴以上のエロで対抗するのさ。
全面協力するから、やってみない?」
「対抗出来るなら、何でもするよ。
で、何をすればいい?」
一刻も早くタカムネの所へ向かいたい。
「じゃあ、四つん這いで、こっちに尻を向けて。
勿論、全裸でね。」
「えっ?」
幾ら友人でも、耐えられる指示ではない。
「ねえ、何でもすと言ったばかりじゃん。
そんな顔してたら、直ぐに捨てられるよ。
プライドは捨てないと。
タカちゃんみたいなナルのタチは煽てないと。
奉仕して、自尊心を満たしてあげるのさ。」
恋愛のカリスマがテクニックを語る。
「相手の命令には絶対服従。
口答えは一切しない。
でも、だけどもNG、分かった?」
どちらも口癖だ。
「分かった…。」
小さな声で答える。
「返事はうすっだけ。
少なくともプレイ中はね!」
思い切り尻を叩かれた。
「これはニップルポンプ。
発達した大胸筋に肥大した乳首って、めちゃエロいでしょ。
数多のマッチョの中で抜きん出る為には卑猥な乳首で挑発するのさ。」
「うっす。」
ユーキがダイヤルを回すと、指の腹が吸い込まれていく。
「じゃあ、この太い方は何処に使うか察しが付くでしょ?」
艶かしい笑みにアナルが疼く。
「ビンゴ、ここを吸い上げるんだ。」
ユーキは鼻歌を口ずさむながら、黒い極薄の手袋を装着した。
(つづく)
ビデオモデル?」
そんな人がタカムネに好意を持っている事を初めて知る。
「あのドテマンを見たら、流石のタカちゃんの気持ちも揺らぐんじゃない?
あれはちょっと反則だよ。
ケツマンまで筋肉にしちまうなんて。」
「でも…、きっとタカムネはそんなのに興味ないよ!」
願望を口にする。
「そー言えばさ、タカちゃんが言ってたの思い出したんだ。
ジムにビデオモデルがいるって聞いたのを。
あんな筋肉質なドテマンを一度は責めてみたいってさ。
まあ、半分冗談だろうけど、興味がないって事はないんじゃない。
いや、興味ありありだな。」
断言する姿は風格に満ちていた。
「他の奴とやるのは別れた後だと言ってた。
逆に言えば、ルカに食われちゃったら手遅れになるな。」
心理を読むのが長けているのだろう。
「どっ、どうすればいい?」
勝手なもので、取られそうになると手放したくなくなる。
「あの様子なら、遅かれ早かれちょっかいを出す筈だ。
その為にはタカちゃんの嗜好をがっちり掴んでおかないと。
まあ旦那の胃袋を掴んでおくのと同じ発想さ。」
カウンセラーが顎を撫でながら、部屋を歩く。
考えを纏めている様子だ。
「じゃあ、これから会いに行ってくるよ!」
手遅れになる前にタカムネに会いたい。
「ねぇ、丸腰で行くつもり?
相手は百戦錬磨のビデオモデルだよ。
武器を持って行かないと。」
「武器と言われても…。
俺は人に勝る物なんて持ってないし。」
スマホで『ビデオ、ルカ』と入力し、検索する。
色黒の坊主が現れた。
切れ長の目は獲物を狙う豹の様だ。
顔、筋肉、そしてアナル、どれ一つ勝ち目はない。
「どうしよう?」
ユーキに泣き付く。
「まあ、エロにはエロだな。
いや、奴以上のエロで対抗するのさ。
全面協力するから、やってみない?」
「対抗出来るなら、何でもするよ。
で、何をすればいい?」
一刻も早くタカムネの所へ向かいたい。
「じゃあ、四つん這いで、こっちに尻を向けて。
勿論、全裸でね。」
「えっ?」
幾ら友人でも、耐えられる指示ではない。
「ねえ、何でもすと言ったばかりじゃん。
そんな顔してたら、直ぐに捨てられるよ。
プライドは捨てないと。
タカちゃんみたいなナルのタチは煽てないと。
奉仕して、自尊心を満たしてあげるのさ。」
恋愛のカリスマがテクニックを語る。
「相手の命令には絶対服従。
口答えは一切しない。
でも、だけどもNG、分かった?」
どちらも口癖だ。
「分かった…。」
小さな声で答える。
「返事はうすっだけ。
少なくともプレイ中はね!」
思い切り尻を叩かれた。
「これはニップルポンプ。
発達した大胸筋に肥大した乳首って、めちゃエロいでしょ。
数多のマッチョの中で抜きん出る為には卑猥な乳首で挑発するのさ。」
「うっす。」
ユーキがダイヤルを回すと、指の腹が吸い込まれていく。
「じゃあ、この太い方は何処に使うか察しが付くでしょ?」
艶かしい笑みにアナルが疼く。
「ビンゴ、ここを吸い上げるんだ。」
ユーキは鼻歌を口ずさむながら、黒い極薄の手袋を装着した。
(つづく)
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