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番外編2(Physical Attraction)
番外編-⑮【Everybody】
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先ず一人で旅行をさせる。
誘惑の多いビーチがベストだ。
性格から言って、独りで飲み屋や発展場へ行くとは思えない。
悶々として帰ってくる事、間違いなし。
日焼けした火照った身体を持て余す。
そこで内に溜まっている願望を叶えてやる。
俺だと思って、素直に受け入れる筈さ。
「最後にその太マラで留目を刺す。
どう、グッドアイディアじゃない?」
自信満々に考えを披露する。
「そんなに上手く行くか?」
半信半疑の視線だが、藁をも掴みたい気持ちが伝わってきた。
「絶対に上手くいくよ。
恋愛のカリスマに任せて。
ちょっとお金掛かりそうだけど、負担してね。」
伸ばした指で盛り上がった股間を弾く。
「大分、溜まってる様だね。」
真っ赤な顔が頬を膨らませた。
「これがヤシマ作戦の全貌さ。」
経緯を聞き、戸惑いを覚える。
「じゃあ、さっきの人はタカムネ…?
何処にいったの?」
バスルームのドアは開いたままだ。
「家で待ってるってさ。
今日、来なかったら、キッパリ諦めるって。
さあ、ファイナル・アンサーだ。」
人差し指で額をグリグリと押された。
「そんな急に言われても…。」
「余りに気持ち良かったんでしょ?
それが答え。
うじうじしてないで、分厚い胸に飛び込んできなよ。」
デコピンをされ、気持ちが揺らぐ。
「もー、本当に踏ん切り悪いんだから!
そんな事してると、手遅れになるよ。
タカちゃんを狙ってるヤツはうじゃうじゃいるんだからさ。」
「えっ、そうなの!」
「実はさ、ジムで相談を受けた後に続きがあるんだ。」
含み笑いを浮かべた顔に引き込まれた。
「これが俺の願望なんだ。
マジ頼むよ。」
「あの堅物がそこまで変わるかな?
まあ、最善は尽くしてみるけど。
上手くいったら、報酬をたっぷり請求するから。」
タカムネが帰った後、ユーキは一人でダンベルベンチを行う。
股間を突き出し、アピールする。
隣のベンチの男が鏡越しに見ているのが分かった。
40キロのダンベルを引き上げる。
肘が伸びきらない。
男が動き、掌で肘を押してくれた。
ダンベルが顔の前でぶつかると、男の息が後頭部を撫でた。
「ありがとう、助かったよ。」
ダンベルを下ろし、礼を言う。
「お安いご用さ。
またサポートが必要なら言ってくれ。」
焼けた顔に汗が浮かぶ。
真っ黒な筋肉にフィットした白いタンクトップが眩しい。
今日のターゲットは決まりだ。
男の事は知っている。
モデルのルカだ。
ビデオも何本か持っている。
ドテマンのルカはフェチの中では人気が高い。
「なら今度は俺が補助するよ。」
ルカの後ろに立つ。
「あまり見掛けない顔だけど。」
鏡の中の顔が問い掛ける。
「友達に誘われたんだ。
先に帰っちゃったけど。」
タカムネに食事を誘われたが、居残る事にした。
その選択は正解だった様だ。
「友達って、さっき話してた下半身がっちりした人?」
質問を続けたルカが46キロのダンベルを持つ。
膝の上から胸まで一気に上げた。
「そうだけど。」
肘に掌を添える。
だがサポートの必要はない。
自力で10回持ち上げた。
「ありがとう。
補助がいてくれると、安心して上げれるよ。」
見え透いたお世辞に苦笑いを浮かべる。
「付き合ってるの?」
これが核心の質問だと察しが付く。
「いや、単なる友達だよ。」
自分のベンチに戻ると、ルカが付いてきた。
「彼、フリー?
良かったら、紹介してくれない?
前から狙ってたんだけど、ガードが固くてさ。」
焼けた顔が卑猥に微笑んだ。
(つづく)
誘惑の多いビーチがベストだ。
性格から言って、独りで飲み屋や発展場へ行くとは思えない。
悶々として帰ってくる事、間違いなし。
日焼けした火照った身体を持て余す。
そこで内に溜まっている願望を叶えてやる。
俺だと思って、素直に受け入れる筈さ。
「最後にその太マラで留目を刺す。
どう、グッドアイディアじゃない?」
自信満々に考えを披露する。
「そんなに上手く行くか?」
半信半疑の視線だが、藁をも掴みたい気持ちが伝わってきた。
「絶対に上手くいくよ。
恋愛のカリスマに任せて。
ちょっとお金掛かりそうだけど、負担してね。」
伸ばした指で盛り上がった股間を弾く。
「大分、溜まってる様だね。」
真っ赤な顔が頬を膨らませた。
「これがヤシマ作戦の全貌さ。」
経緯を聞き、戸惑いを覚える。
「じゃあ、さっきの人はタカムネ…?
何処にいったの?」
バスルームのドアは開いたままだ。
「家で待ってるってさ。
今日、来なかったら、キッパリ諦めるって。
さあ、ファイナル・アンサーだ。」
人差し指で額をグリグリと押された。
「そんな急に言われても…。」
「余りに気持ち良かったんでしょ?
それが答え。
うじうじしてないで、分厚い胸に飛び込んできなよ。」
デコピンをされ、気持ちが揺らぐ。
「もー、本当に踏ん切り悪いんだから!
そんな事してると、手遅れになるよ。
タカちゃんを狙ってるヤツはうじゃうじゃいるんだからさ。」
「えっ、そうなの!」
「実はさ、ジムで相談を受けた後に続きがあるんだ。」
含み笑いを浮かべた顔に引き込まれた。
「これが俺の願望なんだ。
マジ頼むよ。」
「あの堅物がそこまで変わるかな?
まあ、最善は尽くしてみるけど。
上手くいったら、報酬をたっぷり請求するから。」
タカムネが帰った後、ユーキは一人でダンベルベンチを行う。
股間を突き出し、アピールする。
隣のベンチの男が鏡越しに見ているのが分かった。
40キロのダンベルを引き上げる。
肘が伸びきらない。
男が動き、掌で肘を押してくれた。
ダンベルが顔の前でぶつかると、男の息が後頭部を撫でた。
「ありがとう、助かったよ。」
ダンベルを下ろし、礼を言う。
「お安いご用さ。
またサポートが必要なら言ってくれ。」
焼けた顔に汗が浮かぶ。
真っ黒な筋肉にフィットした白いタンクトップが眩しい。
今日のターゲットは決まりだ。
男の事は知っている。
モデルのルカだ。
ビデオも何本か持っている。
ドテマンのルカはフェチの中では人気が高い。
「なら今度は俺が補助するよ。」
ルカの後ろに立つ。
「あまり見掛けない顔だけど。」
鏡の中の顔が問い掛ける。
「友達に誘われたんだ。
先に帰っちゃったけど。」
タカムネに食事を誘われたが、居残る事にした。
その選択は正解だった様だ。
「友達って、さっき話してた下半身がっちりした人?」
質問を続けたルカが46キロのダンベルを持つ。
膝の上から胸まで一気に上げた。
「そうだけど。」
肘に掌を添える。
だがサポートの必要はない。
自力で10回持ち上げた。
「ありがとう。
補助がいてくれると、安心して上げれるよ。」
見え透いたお世辞に苦笑いを浮かべる。
「付き合ってるの?」
これが核心の質問だと察しが付く。
「いや、単なる友達だよ。」
自分のベンチに戻ると、ルカが付いてきた。
「彼、フリー?
良かったら、紹介してくれない?
前から狙ってたんだけど、ガードが固くてさ。」
焼けた顔が卑猥に微笑んだ。
(つづく)
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