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番外編2(Physical Attraction)
番外編-⑩【Nothing Really Matters】
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六時前に目が覚めた。
目を瞑るが、微睡みは訪れてこない。
ベッドから出て、シャワーを浴びる。
朝起ちするマラが刺激を求めてきた。
頭を熱いシャワーに突っ込み、掌で亀頭を包む。
徐々に力を加え、圧迫していく。
逆の手で拳を作り、腹を殴る。
幾ら叩いても、イチから得た快楽には程遠い。
シャワーを止め、バスタオルに手を伸ばした。
まだ七時前だが、部屋を出る。
食堂に行き、朝食を頼む。
この朝食も今日が最後だ。
飽き飽きしていだが、もう食べられないと思うと寂しさを覚えた。
トーストを頬張りながら、窓外を眺める。
青空に雲はない。
揺れる街路樹で、風の強さを知った。
今日も暑くなりそうだ。
コーヒーを啜り、トーストを流し込む。
ポンコツの車が視界に入る。
イチ以外にもあんなに古い車に乗る人がいるのかと、思わず笑ってしまう。
凹んだドアまで同じだ。
「えっ?」
吹き出しそうなるコーヒーを何とか堪える。
慌てて立ち上がり、食堂を駆け出す。
「ご馳走さま!」
驚いているスタッフを尻目に、ポンコツ車が幻でない事を願う。
眩しい朝陽の中、ポンコツ車は湯気を出していた。
開いた窓から渇望した顔が覗く。
運転席に回り込む。
息が上がって、言葉が出てこない。
「今日、帰ると言ってたな。
何時の便だ?」
サングラスをしたイチが煙草を吹かす。
「夕方の便…。
どうしてもイチに会いたくて、海へ行こうと思っていたんだ。」
ストレートに伝える。
「夕方か、なら時間はあるな。
ドライブしないか?」
煙の向こうで、無愛想な顔が微笑んだ。
車に乗り込んでみたものの、会話は成立しない。
沈黙が長く続く。
酸っぱい体臭を胸一杯に吸い込む。
狂おしい思いがどんどん膨らんでいく。
車が信号で停まった。
臭いの発生源に顔を被せる。
硬い物が歯に当たった。
「それか、俺の行動が怪しいって言ってよ、リュウに付けられたんだ。
自分は好き放題してる癖にな。」
頭上で乾いた声が笑う。
「俺の所為?」
「こんなのしたって意味ない事、リュウは分かってないんだ。」
車がゆっくり走り出す。
ガードされた股間をスパッツの上から愛おしむ。
唾液が浸透して、貞操具が露になっていく。
閉じ込められたケージから芳香が一層強まる。
汗だくになりながら、唾液を出し続けた。
「着いたぞ、俺のお気に入りの場所だ。」
その声で、顔を上げる。
強風の中、サトウキビの穂が揺れていた。
見渡す限り、緑の畑が続いている。
「さあ、暫く歩くぞ。」
イチはエンジンを切ると、窓を開け放しのまま車外へ出た。
そのまま畑の中を進んでいく。
かなり歩いた。
照り付ける陽射しは容赦ない。
だが前方から漂ってくる体臭が眼前のニンジンとなった。
視界が一気に開けた。
眼下に広がる海原には白波が目立つ。
吹き上げてくる風が心地好い。
地球が丸い事を実感する。
「うんごっ…。」
腹に重い物を感じた。
下げた目線の先に拳が埋まっている。
待ちに待った苦痛だ。
服を脱ぎ捨て、風を全裸に感じる。
頬を張られ、拳が腹筋に食い込む。
全身に分散していたオーガズムが一点に集まっていく。
蹴りを食らい、身体がすっ飛んだ。
サトウキビ畑に倒れると、イチの足が股間を踏み付ける。
残波は霞み、押し寄せる快楽に飲み込まれた。
(つづく)
目を瞑るが、微睡みは訪れてこない。
ベッドから出て、シャワーを浴びる。
朝起ちするマラが刺激を求めてきた。
頭を熱いシャワーに突っ込み、掌で亀頭を包む。
徐々に力を加え、圧迫していく。
逆の手で拳を作り、腹を殴る。
幾ら叩いても、イチから得た快楽には程遠い。
シャワーを止め、バスタオルに手を伸ばした。
まだ七時前だが、部屋を出る。
食堂に行き、朝食を頼む。
この朝食も今日が最後だ。
飽き飽きしていだが、もう食べられないと思うと寂しさを覚えた。
トーストを頬張りながら、窓外を眺める。
青空に雲はない。
揺れる街路樹で、風の強さを知った。
今日も暑くなりそうだ。
コーヒーを啜り、トーストを流し込む。
ポンコツの車が視界に入る。
イチ以外にもあんなに古い車に乗る人がいるのかと、思わず笑ってしまう。
凹んだドアまで同じだ。
「えっ?」
吹き出しそうなるコーヒーを何とか堪える。
慌てて立ち上がり、食堂を駆け出す。
「ご馳走さま!」
驚いているスタッフを尻目に、ポンコツ車が幻でない事を願う。
眩しい朝陽の中、ポンコツ車は湯気を出していた。
開いた窓から渇望した顔が覗く。
運転席に回り込む。
息が上がって、言葉が出てこない。
「今日、帰ると言ってたな。
何時の便だ?」
サングラスをしたイチが煙草を吹かす。
「夕方の便…。
どうしてもイチに会いたくて、海へ行こうと思っていたんだ。」
ストレートに伝える。
「夕方か、なら時間はあるな。
ドライブしないか?」
煙の向こうで、無愛想な顔が微笑んだ。
車に乗り込んでみたものの、会話は成立しない。
沈黙が長く続く。
酸っぱい体臭を胸一杯に吸い込む。
狂おしい思いがどんどん膨らんでいく。
車が信号で停まった。
臭いの発生源に顔を被せる。
硬い物が歯に当たった。
「それか、俺の行動が怪しいって言ってよ、リュウに付けられたんだ。
自分は好き放題してる癖にな。」
頭上で乾いた声が笑う。
「俺の所為?」
「こんなのしたって意味ない事、リュウは分かってないんだ。」
車がゆっくり走り出す。
ガードされた股間をスパッツの上から愛おしむ。
唾液が浸透して、貞操具が露になっていく。
閉じ込められたケージから芳香が一層強まる。
汗だくになりながら、唾液を出し続けた。
「着いたぞ、俺のお気に入りの場所だ。」
その声で、顔を上げる。
強風の中、サトウキビの穂が揺れていた。
見渡す限り、緑の畑が続いている。
「さあ、暫く歩くぞ。」
イチはエンジンを切ると、窓を開け放しのまま車外へ出た。
そのまま畑の中を進んでいく。
かなり歩いた。
照り付ける陽射しは容赦ない。
だが前方から漂ってくる体臭が眼前のニンジンとなった。
視界が一気に開けた。
眼下に広がる海原には白波が目立つ。
吹き上げてくる風が心地好い。
地球が丸い事を実感する。
「うんごっ…。」
腹に重い物を感じた。
下げた目線の先に拳が埋まっている。
待ちに待った苦痛だ。
服を脱ぎ捨て、風を全裸に感じる。
頬を張られ、拳が腹筋に食い込む。
全身に分散していたオーガズムが一点に集まっていく。
蹴りを食らい、身体がすっ飛んだ。
サトウキビ畑に倒れると、イチの足が股間を踏み付ける。
残波は霞み、押し寄せる快楽に飲み込まれた。
(つづく)
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