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番外編1(Wish you were here)
番外編-⑥【Summer Junction】
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「ヤマトです。
名前を忘れてしまって、すみません。
美味しいお菓子をありがとうございました。」
正直に告げ、話題を変える。
「イオリです。口に合って良かったです。
ヤマトさんは随分焼けてますね。
今日始めて来てみたのですが、勝手が分からなくて。」
勃起に触れてこないのは気を遣ってくれたのだろうか。
ノンケの前で勃起してしまい、早くこの場を離れたい。
「先月沖縄に行って来たので…。」
答えは中途半端で途切れた。
泳いだ視線が赤い異物に留まる。
イオリは赤いボックス型のスイムウエアを着ていた。
その股間がとてつもないボリュームで隆起している。
『えっ!本物?』
横たわる立体的なシルエットが生身とは信じ難い。
「それで真っ黒なんですね。
では、戻ります。」
爽やかな笑顔で会釈すると、親子連れが多いエリアに歩いて行った。
時間が早いため、スタンドはあまり混んでいない。
新参者が階段を上がって行くと、品定めが始まった。
荷物で股間を隠し、辺りを見回す。
知った顔はない。
スタンドの一番上の空いた場所にバッグを置く。
タイミングを計った様にメール受信の着信音が鳴った。
『透けパンは気に入ってくれたか?
荷物を置いたら、シャワーを浴びてこい。
戻ったら両手を上げて、股を大きく開いて日焼けしろ。』
下方のスタンドに目線を移す。
宅配員らしき姿は見当たらない。
だがどこかで見てるのだ。
仕方なくシャワーを浴びに向かう。
足跡がみるみる小さくなっていく。
濡れた身体を拭くことなく、言われるままの態勢になる。
またメールが届く。
『顔を上げて隣の男を見ろ。
お前に興味津々だぜ。
少しサービスしてやれよ。
両脚を大きく広げたら90度に曲げろ。
両手を頭の後ろで組んで腹筋だ。
次のメールが届くまで続けろ。』
上半身を起こすと、俯せで焼いている男が見えた。
両手で顎を支え、こちらをじっと見ている。
色黒のスジ筋で、いかにもスイマーという感じだ。
ただ黄色い競パンは小さ過ぎて、尻の半分が露出していた。
命令された通り、脚を曲げると腹筋を始める。
起き上がる度に、マラが生地にくっつき、より形が露わになっているはずだ。
輝く瞳が見入っている。
息があがり、汗が噴き出す。
炎天が下、50回は越えた。
もう何回したか覚えていない。
やっと携帯が震えた。
『よし、止めていいぞ。
男がモーションを掛けてくるが、相手にするな。
後で可愛がってやるから。』
周りを見渡すが、スマホを弄っている男はいない。
もちろん宅配員もいなかった。
一周見回したところで、隣のスイマーと視線が合う。
男は起き上がると、胡座をかいた。
周囲から見えない様に膝を立て、亀頭を擦り始める。
黄色い競パンにペニスが浮かぶ。
先端から雄汁が溢れ出してきた。
男が舌舐めずりをする。
普段ならこんなエロい奴とは即やりだが、今日はとてもそんな気分でない。
『い・こ・う。』
唇が動き、顎が便所を指す。
無言で顔を振る。
モーションを掛けといて、断るなんて酷過ぎる。
もう我慢の限界だ。
関係のない人まで巻き込む奴に憤った。
携帯に文字を打ち込む。
『いい加減に姿を現せよ。
陰でこそこそばかりしてないで!』
震える指で送信ボタンを押す。
直ぐに返信が来た。
『もう姿は現しているよ。
まだ気付いてないの?
プールの反対側を見て。』
訝しく思いながら、プールの反対側に視線を向ける。
手を振っている奴に焦点を合わす。
『イオリだ!』
立ち上がると階段を駆け下り、ファミリーゾーンへ向かう。
「全然、判らなかったみたいだね。
ヤマトさんの狼狽振りと淫乱振りに興奮しちゃった。」
屈託のない笑顔に腹が立つ。
『俺がどれだけ不安だったか…。』
怒りに手が震えるが、言葉が出てこない。
「約束通り一緒に焼こうよ。
いろいろ聞きたい事があるんじゃないの?」
爽やかさな笑顔は失せ、妖しい光が瞳を輝かす。
確かに聞きたい事は山ほどある。
経緯を知る事が先決だ。
「ちょっと待ってろ!
荷物持ってくるから!」
振り向きざまに言った時、異常に膨らんだ股間が視界に入った。
(つづく)
名前を忘れてしまって、すみません。
美味しいお菓子をありがとうございました。」
正直に告げ、話題を変える。
「イオリです。口に合って良かったです。
ヤマトさんは随分焼けてますね。
今日始めて来てみたのですが、勝手が分からなくて。」
勃起に触れてこないのは気を遣ってくれたのだろうか。
ノンケの前で勃起してしまい、早くこの場を離れたい。
「先月沖縄に行って来たので…。」
答えは中途半端で途切れた。
泳いだ視線が赤い異物に留まる。
イオリは赤いボックス型のスイムウエアを着ていた。
その股間がとてつもないボリュームで隆起している。
『えっ!本物?』
横たわる立体的なシルエットが生身とは信じ難い。
「それで真っ黒なんですね。
では、戻ります。」
爽やかな笑顔で会釈すると、親子連れが多いエリアに歩いて行った。
時間が早いため、スタンドはあまり混んでいない。
新参者が階段を上がって行くと、品定めが始まった。
荷物で股間を隠し、辺りを見回す。
知った顔はない。
スタンドの一番上の空いた場所にバッグを置く。
タイミングを計った様にメール受信の着信音が鳴った。
『透けパンは気に入ってくれたか?
荷物を置いたら、シャワーを浴びてこい。
戻ったら両手を上げて、股を大きく開いて日焼けしろ。』
下方のスタンドに目線を移す。
宅配員らしき姿は見当たらない。
だがどこかで見てるのだ。
仕方なくシャワーを浴びに向かう。
足跡がみるみる小さくなっていく。
濡れた身体を拭くことなく、言われるままの態勢になる。
またメールが届く。
『顔を上げて隣の男を見ろ。
お前に興味津々だぜ。
少しサービスしてやれよ。
両脚を大きく広げたら90度に曲げろ。
両手を頭の後ろで組んで腹筋だ。
次のメールが届くまで続けろ。』
上半身を起こすと、俯せで焼いている男が見えた。
両手で顎を支え、こちらをじっと見ている。
色黒のスジ筋で、いかにもスイマーという感じだ。
ただ黄色い競パンは小さ過ぎて、尻の半分が露出していた。
命令された通り、脚を曲げると腹筋を始める。
起き上がる度に、マラが生地にくっつき、より形が露わになっているはずだ。
輝く瞳が見入っている。
息があがり、汗が噴き出す。
炎天が下、50回は越えた。
もう何回したか覚えていない。
やっと携帯が震えた。
『よし、止めていいぞ。
男がモーションを掛けてくるが、相手にするな。
後で可愛がってやるから。』
周りを見渡すが、スマホを弄っている男はいない。
もちろん宅配員もいなかった。
一周見回したところで、隣のスイマーと視線が合う。
男は起き上がると、胡座をかいた。
周囲から見えない様に膝を立て、亀頭を擦り始める。
黄色い競パンにペニスが浮かぶ。
先端から雄汁が溢れ出してきた。
男が舌舐めずりをする。
普段ならこんなエロい奴とは即やりだが、今日はとてもそんな気分でない。
『い・こ・う。』
唇が動き、顎が便所を指す。
無言で顔を振る。
モーションを掛けといて、断るなんて酷過ぎる。
もう我慢の限界だ。
関係のない人まで巻き込む奴に憤った。
携帯に文字を打ち込む。
『いい加減に姿を現せよ。
陰でこそこそばかりしてないで!』
震える指で送信ボタンを押す。
直ぐに返信が来た。
『もう姿は現しているよ。
まだ気付いてないの?
プールの反対側を見て。』
訝しく思いながら、プールの反対側に視線を向ける。
手を振っている奴に焦点を合わす。
『イオリだ!』
立ち上がると階段を駆け下り、ファミリーゾーンへ向かう。
「全然、判らなかったみたいだね。
ヤマトさんの狼狽振りと淫乱振りに興奮しちゃった。」
屈託のない笑顔に腹が立つ。
『俺がどれだけ不安だったか…。』
怒りに手が震えるが、言葉が出てこない。
「約束通り一緒に焼こうよ。
いろいろ聞きたい事があるんじゃないの?」
爽やかさな笑顔は失せ、妖しい光が瞳を輝かす。
確かに聞きたい事は山ほどある。
経緯を知る事が先決だ。
「ちょっと待ってろ!
荷物持ってくるから!」
振り向きざまに言った時、異常に膨らんだ股間が視界に入った。
(つづく)
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