妄想日記1<<ORIGIN>>

YAMATO

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Chapter26(東京バトル編)

Chapter26-④【BROTHER】

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「そうしてもらえると、ありがたい。」
呆気なく、策は撤回された。
「出来れば、私もしたくないですから。
トモヒラ君と知り合えて、良かった。」
三浦は安堵の笑みを浮かべると、スマホを手から抜く。
「それではユーキさんの私物を取りに来て貰えますか?」
伝票を取ると、立ち上がった。
 
タクシーを拾い、マンションに向かう。
「さあ、遠慮なく寛いで下さい。」
揃ったスリッパが中に招き入れる。
これを穿いたユーキが猿轡を噛まされ、喘いでいた。
「いや、荷物を貰ったら、直ぐに帰ります。」
寛ぐ様な気分でない。
「悩み事から解放されて、私は嬉しくて堪らないのです。
祝杯に付き合ってくれませんか?」
満面の笑顔が誘う。
「それでは…、少しだけお邪魔します。」
渋々靴を脱ぐ。
気分を良くしている三浦の機嫌を損なう事はしたくない。
 
三浦はビールを持ってくると、トレーニング談義を始めた。
気も漫ろに相槌を打つ。
「特にポージングで大切なのは…。」
三浦は服を脱ぐと、小さなビルパン一丁の姿になった。
色黒の肌に黄色いビルパンは良く映える。
「細い部分はより細く、太い部分はより太く見せる事です。
審査員の位置を絶えず意識して下さい。」
バックダブルバイセプスのポーズを取り、力説した。
「次はフロントです。」
振り向いた股間を間接照明が照らす。
その膨らみに目を奪われ、話が耳に入ってこない。
デカマラが小さな布の中で、藻掻いていた。
先端が光っているのは錯覚だろう。
「さあ、トモヒラ君も真似して下さい。」
三浦に手を引かれた。
見よう見真似で、同じポーズを取る。
「服を着たままではダメですね。」
失笑され、恥ずかしさを覚えた。
照れ隠しに、服を一気に脱ぐ。
ボクサーパンツ姿になると、再度ポーズを取った。
 
「うーん、やはりボクサーパンツではしっくりしませんね。
仕方ない、このビルパンを穿いて下さい。」
三浦が脱いだビルパンを手渡す。
解放されたペニスは熱り立ち、自由を満喫していた。
事の成り行きに、身体は素直に反応してしまう。
三浦が姿見を運んでいる隙に、素早く着替える。
先端の染みは錯覚でない。
勃起したマラは湿った生地を持ち上げ、興奮状態を表現した。
「さあ、手首の位置はここです。」
三浦は勃起しているマラには触れず、指導を続ける。
全裸でぴったり身体を寄せて、手の位置や角度を直す。
重量感のあるペニスが尻に当たっては離れた。
「どうですか?ご自身の姿を見た感想は?」
姿見越しに、三浦が囁く。
鏡にビルパンを穿いて、勃起している男が映っている。
全裸のビルダーに指導を受けている淫らな男が自分とは思えない。
「人前で勃起を見せ付ける気分はどうですか?」
催眠術の様に暗示を掛ける。
三浦も隣でポージングを始めた。
全身の血管が浮かび上がると同時に、ペニスにも血管が浮かんだ。
真っ黒な巨根は凄い迫力だった。
大胸筋がピクピク動く。
吸い寄せられる様に、乳首に舌を這わす。
「やはり兄弟ですね。
淫乱な血が、あなたにも流れている。」
「俺が淫乱?ユーキと同じ?」
疑問が駆け巡る。
「そう、あなたは本来、淫乱なんです。
さあ、私に本性を見せなさい。」
豆だらけの指が尻を叩く。
「うおっ!」信じられない程、大きな声が出る。
「淫乱でなければ、ケツを叩かれて悶えません。
さあ、鏡の中に本当のあなたがいます。」
立て続けに尻を叩かれた。
「うおっ!おおっ!」
意識とは別に、叫んでいた。
 
「兄弟揃って、口の締まりが悪い。
少し黙ってもらいましょう。」
三浦は猿轡を持って来ると、口にボールを押し込んだ。
後頭部で金具を留めると、ボールが口を圧迫する。
「ユーキさんの唾液がたっぷり染み込んだ、猿轡の味はどうですか?」
三浦の持っていたベルトが、唸りをあげて襲ってきた。
「ぐっおぉぉ!」
叫び声はボールに吸収され、呻き声にしかならない。
風を切るベルトは容赦なく、打ち付けてきた。
「こんなに痛い目に合っても、勃起したままですか。
とんでもない淫乱野郎だ!」
鏡の中の三浦は狂った様にベルトを振っていた。
 
 
(つづく)
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