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Chapter24(沖縄バトル編)
Chapter24-⑬【ナイトダイビング】
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「気分はどうだ?」
額の汗を拭うと、ディルドの納まり具合を確認する。
「な、何か変な気分だよ。
もぞもぞ…、いや…、ぞわぞわする。」
ユウジンが違和感を訴えた。
しかしそれは負の感情ではなさそうだ。
張り裂けんばかりの亀頭は更なる快楽を求めていた。
ベルトと立て褌部分のボタンを留める。
固定されたディルドはユウジンを狂わせた。
覚醒した性が暴走する。
「ス、スゲェよ!
こんな気持ちいいの初めて!」
ユウジンが襲い掛かってきた。
滴り落ちる汗が拭ったばかりの顔を濡らす。
片足を持ち上げると、熱り立つペニスを突き刺してきた。
「ちょ、ちょっと待てよ!」
制止するが、もう止まらない。
「おっ、おっ、おおっ!」
雄の本能に目覚め、ひたすら腰を振っている。
亀頭に刺激を得るために、様々な体位を模索していた。
典型的な草食系男子の変貌に驚き、興奮が押し寄せる。
「うっ、うっ、ううっ!」
腰の振りに合わせ、快楽を表す。
ユウジンの二度目の決壊は瞬く間に訪れた。
「ぐおぉぉお!」雄叫びと共にザーメンが逆流する。
「もう少し、我慢しろ!」
望みは空しく青空に吸い込まれていく。
射精はまたしてもお預けとなった。
「俺、そろそろ戻らないと。」
ユウジンが名残惜しそうに荷物を片付け始めた。
「待ち合わせ?」驚いて聞く。
「ホテルで両親が待っているんだ。
昼過ぎには帰ると、言ってあるから。」
ユウジンも帰りたくない様子だ。
暫く沈黙が続く。
「明日もここに来る?」
耐えかねて、切り出してみる。
「明日は両親と、島内を回る予定なんだ。」
ユウジンが残念そうに答えた。
「そっか、なら仕方ないな。
明日もショーに出るんだ。
都合付いたら来いよ。」
最後に誘ってみた。
「マジ!夜は大丈夫!
必ず行くよ。」
連絡先を交換すると、ユウジンに笑顔が戻った。
「明日までこれ借りてていい?
綺麗にして返すから。」
レザー製のTバックを指す。
「ユウジンだったら、汚れたままでいいけど。」
思わず本音が出る。
「そんな訳にはいかないよ。」
照れ笑いを浮かべた顔は少しだけ焼けていた。
Tシャツと七分丈のジーンズに着替えたユウジンは幼く見える。
「ヤマトさんって、彼氏いるの?」
真っ直ぐな瞳が聞く。
「いや、いないよ。」
その視線を逸らして答える。
「だったら、俺が立候補しようかな。」
はにかんだユウジンが陽炎の中で揺れる。
暑さはピークの様だ。
それには答えず、沖合の船に視線を移す。
「じゃあ、行くね。」
荷物を背負ったユウジンが歩き出した。
「ああ、また明日な。」
手を挙げて、別れを告げる。
「ねえ、もう一度キスしてくれる?」
リュックを見せたまま、ユウジンが言った。
立ち上がると、足下の影は小さい。
ユウジンは振り向くと、唇を押し付けてきた。
貪る様に吸ってくる。
そこに幼さはない。
唾液を次々に送り込む。
荒々しい男同士のキスを教授した。
強い陽射しが肌を突き刺す。
予想以上に焼けた事に満足する。
貞操具の中で、マラが捌け口を求めていた。
勃起したマラを持て余す。
この貞操具がある限り、オナニーも出来ない。
自分の指を唾液で濡らし、アナルに入れてみる。
岩場の陰から携帯が覗いている事に気付かなかった。
立て続けに鳴るシャッター音を潮騒が掻き消した所為で。
挿入感は得られるが、快楽には程遠い。
諦めて大の字になる。
今日は日焼けに没頭するしかなさそうだ。
今晩はこの格好で、ショーゴと待ち合わせた銭湯に向かおうとしている。
そんな自分自身に呆れた。
もしかするとフトシ同様、自分も壊れているのかもしれない。
『俺と同じ匂いがする。』
フトシの言った言葉を思い出す。
言われた時は否定したが、今なら素直に頷くだろう。
例え壊れ始めているとしても、ここでは立ち止まれない。
回遊魚の様に、泳ぎ続けるしかなかった。
クリスマスツリーの約束までは。
(完)
額の汗を拭うと、ディルドの納まり具合を確認する。
「な、何か変な気分だよ。
もぞもぞ…、いや…、ぞわぞわする。」
ユウジンが違和感を訴えた。
しかしそれは負の感情ではなさそうだ。
張り裂けんばかりの亀頭は更なる快楽を求めていた。
ベルトと立て褌部分のボタンを留める。
固定されたディルドはユウジンを狂わせた。
覚醒した性が暴走する。
「ス、スゲェよ!
こんな気持ちいいの初めて!」
ユウジンが襲い掛かってきた。
滴り落ちる汗が拭ったばかりの顔を濡らす。
片足を持ち上げると、熱り立つペニスを突き刺してきた。
「ちょ、ちょっと待てよ!」
制止するが、もう止まらない。
「おっ、おっ、おおっ!」
雄の本能に目覚め、ひたすら腰を振っている。
亀頭に刺激を得るために、様々な体位を模索していた。
典型的な草食系男子の変貌に驚き、興奮が押し寄せる。
「うっ、うっ、ううっ!」
腰の振りに合わせ、快楽を表す。
ユウジンの二度目の決壊は瞬く間に訪れた。
「ぐおぉぉお!」雄叫びと共にザーメンが逆流する。
「もう少し、我慢しろ!」
望みは空しく青空に吸い込まれていく。
射精はまたしてもお預けとなった。
「俺、そろそろ戻らないと。」
ユウジンが名残惜しそうに荷物を片付け始めた。
「待ち合わせ?」驚いて聞く。
「ホテルで両親が待っているんだ。
昼過ぎには帰ると、言ってあるから。」
ユウジンも帰りたくない様子だ。
暫く沈黙が続く。
「明日もここに来る?」
耐えかねて、切り出してみる。
「明日は両親と、島内を回る予定なんだ。」
ユウジンが残念そうに答えた。
「そっか、なら仕方ないな。
明日もショーに出るんだ。
都合付いたら来いよ。」
最後に誘ってみた。
「マジ!夜は大丈夫!
必ず行くよ。」
連絡先を交換すると、ユウジンに笑顔が戻った。
「明日までこれ借りてていい?
綺麗にして返すから。」
レザー製のTバックを指す。
「ユウジンだったら、汚れたままでいいけど。」
思わず本音が出る。
「そんな訳にはいかないよ。」
照れ笑いを浮かべた顔は少しだけ焼けていた。
Tシャツと七分丈のジーンズに着替えたユウジンは幼く見える。
「ヤマトさんって、彼氏いるの?」
真っ直ぐな瞳が聞く。
「いや、いないよ。」
その視線を逸らして答える。
「だったら、俺が立候補しようかな。」
はにかんだユウジンが陽炎の中で揺れる。
暑さはピークの様だ。
それには答えず、沖合の船に視線を移す。
「じゃあ、行くね。」
荷物を背負ったユウジンが歩き出した。
「ああ、また明日な。」
手を挙げて、別れを告げる。
「ねえ、もう一度キスしてくれる?」
リュックを見せたまま、ユウジンが言った。
立ち上がると、足下の影は小さい。
ユウジンは振り向くと、唇を押し付けてきた。
貪る様に吸ってくる。
そこに幼さはない。
唾液を次々に送り込む。
荒々しい男同士のキスを教授した。
強い陽射しが肌を突き刺す。
予想以上に焼けた事に満足する。
貞操具の中で、マラが捌け口を求めていた。
勃起したマラを持て余す。
この貞操具がある限り、オナニーも出来ない。
自分の指を唾液で濡らし、アナルに入れてみる。
岩場の陰から携帯が覗いている事に気付かなかった。
立て続けに鳴るシャッター音を潮騒が掻き消した所為で。
挿入感は得られるが、快楽には程遠い。
諦めて大の字になる。
今日は日焼けに没頭するしかなさそうだ。
今晩はこの格好で、ショーゴと待ち合わせた銭湯に向かおうとしている。
そんな自分自身に呆れた。
もしかするとフトシ同様、自分も壊れているのかもしれない。
『俺と同じ匂いがする。』
フトシの言った言葉を思い出す。
言われた時は否定したが、今なら素直に頷くだろう。
例え壊れ始めているとしても、ここでは立ち止まれない。
回遊魚の様に、泳ぎ続けるしかなかった。
クリスマスツリーの約束までは。
(完)
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