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Chapter23(浮雲編)
Chapter23-⑦【それでも好きだよ】
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「お前みたいな変態と会えるんだったら、ウリなんか買わなければ良かったぜ。
週末まで東京にいるから、連絡してこいよ。」
男は紙切れを投げて寄越した。
紙には電話番号とリクと書いてあった。
男は元の場所に戻り、アームカールを始める。
不自然に尻を突き出し、カールを行う。
尻の突起物が、筋肉の収縮に合わせて出入りする。
その艶めかしい動作に目が奪われた。
他にいた二人が出て行く。
入れ代わりに一人の男が入って来た。
「フトシ…。」
目を疑い、頬を叩く。
見慣れたスパッツにタンクトップを着ていた。
「知念様ですか?」
フトシはアームカールマシンに近寄ると、声を掛ける。
「ああ、そうだ。
お前がフトシか?」
黒い顔に笑みが零れた。
黄ばんだスパッツに視線が留まっている。
「はい、フトシです。
本日は宿泊コースの指名を頂きまして、ありがとうございます。」
フトシは他を一切見る事なく答えた。
「中々いいガタイだな。
いたぶり甲斐がありそうだ。」
リクが舌舐めずりする。
「本日、指定はありますか?
私はSでもMでも可能です。」
フトシが質問する。
「とりあえずお前を扱くか!
部屋に戻ったら逆転だ。」
大笑いが部屋に響く。
「都合良く、誰もいねぇな。
先ずはその汚ぇスパッツを脱げ。」
フトシは言われるままにスパッツを脱ぐ。
いつもの太いリングの中で、巨根がだらりと下がった。
「よし、ベンチに横になれ。」
フトシがベンチに横たわる。
リクはウェイトを付けると、自身もロングスパッツを脱いだ。
巨大なディルドが現れた。
フトシを跨ぐと、腰を下ろす。
「おらっ!バーベル挙げながら、アナルを奉仕しろ!」
リクは尻をフトシの顔に押し付けた。
フトシはバーベルを持ち、それを上げ下げする。
同時に伸ばした舌をアナルに這わす。
「おおっ!いいぜ!
もっとグチョグチョ音を立てろ!」
リクが叫ぶ。
フトシはバーベルを挙げながらも、唾液を使い卑猥な音を出す。
二人を見ながら、マラを扱く。
フトシにアナルを舐められている錯覚に陥っていた。
ドアが開きスタッフが入って来た。
「お客さん、ここでプレーは困ります。」
スタッフは大声で注意すると、さっさと出て行く。
自分が咎められた様で、慌ててスパッツを上げる。
「ちっ!仕方ねぇな。
後は部屋でするか?
ちょっと待ってろ。
小便してくらぁ。」
リクはスパッツを穿くと、便所に向かった。
フトシもゆっくりスパッツを穿く。
穿き終わると顔が上がり、視線が搗ち合う。
「偶然が重なりますね。
運命を感じませんか?
まあウリが言っても信用ありませんが…。」
近付いたフトシにがっちり尻を掴まれた。
蠢くディルドに息を感じる。
「俺、それでも好きですよ。
目の前にあったディルドをヤマトさんのだと思って舐めました。」
ディルドに唇を押し付けると、踵を返して出て行った。
独り残され、呆然としたまま動けない。
「先輩、どうしたんすか?
そんな所でしゃがみ込んじゃって。」
入って来たケイが目を丸くする。
「ちょっと追い込み過ぎて、バテたよ。」
小さな嘘を吐く。
「何だ、誰もいないんすか?
折角、先輩のド変態振りを見せ付けようと思ったのに。」
言葉はがっかりした様子だが、表情は安堵していた。
きっと風呂で射精してしまい、性欲は治まったのだろう。
シャワーを浴びるだけにしては時間が掛かっていた。
「マジ疲れたよ。
人もいないし、帰ろうか?」
気を遣い、帰宅する事を提案する。
「残念だなぁ!
でも人がいないから、仕方ないっすね。」
ケイは残念がりながら、エレベーターに向かう。
その後ろをのんびり歩く。
右手の中で、紙切れをしっかりと握り締めながら。
(つづく)
週末まで東京にいるから、連絡してこいよ。」
男は紙切れを投げて寄越した。
紙には電話番号とリクと書いてあった。
男は元の場所に戻り、アームカールを始める。
不自然に尻を突き出し、カールを行う。
尻の突起物が、筋肉の収縮に合わせて出入りする。
その艶めかしい動作に目が奪われた。
他にいた二人が出て行く。
入れ代わりに一人の男が入って来た。
「フトシ…。」
目を疑い、頬を叩く。
見慣れたスパッツにタンクトップを着ていた。
「知念様ですか?」
フトシはアームカールマシンに近寄ると、声を掛ける。
「ああ、そうだ。
お前がフトシか?」
黒い顔に笑みが零れた。
黄ばんだスパッツに視線が留まっている。
「はい、フトシです。
本日は宿泊コースの指名を頂きまして、ありがとうございます。」
フトシは他を一切見る事なく答えた。
「中々いいガタイだな。
いたぶり甲斐がありそうだ。」
リクが舌舐めずりする。
「本日、指定はありますか?
私はSでもMでも可能です。」
フトシが質問する。
「とりあえずお前を扱くか!
部屋に戻ったら逆転だ。」
大笑いが部屋に響く。
「都合良く、誰もいねぇな。
先ずはその汚ぇスパッツを脱げ。」
フトシは言われるままにスパッツを脱ぐ。
いつもの太いリングの中で、巨根がだらりと下がった。
「よし、ベンチに横になれ。」
フトシがベンチに横たわる。
リクはウェイトを付けると、自身もロングスパッツを脱いだ。
巨大なディルドが現れた。
フトシを跨ぐと、腰を下ろす。
「おらっ!バーベル挙げながら、アナルを奉仕しろ!」
リクは尻をフトシの顔に押し付けた。
フトシはバーベルを持ち、それを上げ下げする。
同時に伸ばした舌をアナルに這わす。
「おおっ!いいぜ!
もっとグチョグチョ音を立てろ!」
リクが叫ぶ。
フトシはバーベルを挙げながらも、唾液を使い卑猥な音を出す。
二人を見ながら、マラを扱く。
フトシにアナルを舐められている錯覚に陥っていた。
ドアが開きスタッフが入って来た。
「お客さん、ここでプレーは困ります。」
スタッフは大声で注意すると、さっさと出て行く。
自分が咎められた様で、慌ててスパッツを上げる。
「ちっ!仕方ねぇな。
後は部屋でするか?
ちょっと待ってろ。
小便してくらぁ。」
リクはスパッツを穿くと、便所に向かった。
フトシもゆっくりスパッツを穿く。
穿き終わると顔が上がり、視線が搗ち合う。
「偶然が重なりますね。
運命を感じませんか?
まあウリが言っても信用ありませんが…。」
近付いたフトシにがっちり尻を掴まれた。
蠢くディルドに息を感じる。
「俺、それでも好きですよ。
目の前にあったディルドをヤマトさんのだと思って舐めました。」
ディルドに唇を押し付けると、踵を返して出て行った。
独り残され、呆然としたまま動けない。
「先輩、どうしたんすか?
そんな所でしゃがみ込んじゃって。」
入って来たケイが目を丸くする。
「ちょっと追い込み過ぎて、バテたよ。」
小さな嘘を吐く。
「何だ、誰もいないんすか?
折角、先輩のド変態振りを見せ付けようと思ったのに。」
言葉はがっかりした様子だが、表情は安堵していた。
きっと風呂で射精してしまい、性欲は治まったのだろう。
シャワーを浴びるだけにしては時間が掛かっていた。
「マジ疲れたよ。
人もいないし、帰ろうか?」
気を遣い、帰宅する事を提案する。
「残念だなぁ!
でも人がいないから、仕方ないっすね。」
ケイは残念がりながら、エレベーターに向かう。
その後ろをのんびり歩く。
右手の中で、紙切れをしっかりと握り締めながら。
(つづく)
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