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Chapter22(憧憬編)
Chapter22-⑩【Passion】
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「俺って、何に対しても執着がないんです。
欲しい物も別にないし、失って困る物もない。
ただ、ひとつを除いては…。
ヤマトさん、目を開けて下さい。」
心地良い声に瞼を開く。
熱り起つペニスがボディスーツを持ち上げていた。
亀頭はパンパンに張り、先走りが溢れ出ている。
もう一度目を閉じ、息を止めて大きく瞳を見開く。
幻影ではなかった。
持ち上げられた生地は光を通し、根元に施されたリングが透けて見える。
周りの人達も日焼けどころではない。
欲望の漲った股間は多くの視線を集めていた。
「ヤマトさんの欲情している姿も見せて欲しいです。」
フトシはスーツの上からペニスを握る。
力を込めると、鈴口から出た白濁の液が生地の上に浮かぶ。
その液を中指で掬うと、口の前に翳す。
それに舌を伸ばし、先で掬い取る。
「やはりヤマトさんは俺と同じ匂いがします。」
はにかむ口元が言う。
『いや、俺は違う!
死にたいなんて思った事なんかない!』
心の中で否定する。
「仰向けになって下さい。」
野太い声に誘導された。
操られたみたいに身体が勝手に動く。
芝生に押し付けられていたマラが解放を喜んでいる。
フトシはマラから先走りを掬うと、己の口に運んだ。
「調教白書シリーズのフトシさんっすよね?」
突然、背後から声がした。
慌てて、俯せの体勢に戻す。
フトシが顔だけ声の方向に向ける。
真っ黒に焼けたスジ筋の男がニヤ付きながら立っていた。
「そうですが。」フトシは動じる事なく答える。
「やっぱりそうっすよね!
超重量級ラガーの責められっぷりは何回見ても興奮するっす!」
男が興奮気味に語る。
極小の競パンを穿いた男の尻は半分も隠れていない。
「あの巨根を実物で見れるなんて、夢のようっす!」
賛辞は止まらない。
「俺、責めには自信あるっす!
責めさせてもらえないっすか?
ダメなら、フェラくらいでも?
それもダメなら、せめて触らせて欲しいっす!」
男は一気にしゃべった。
フトシは顔色ひとつ変えない。
熱り起ったペニスは萎える気配はない。
「別にシャクりたかったら、いいですよ。」
ボディスーツからペニスを引きずり出す。
圧倒的な巨根に男は固唾を飲む。
「ここでっすか?」
男がたじろぐ。
少し離れた遊歩道には親子連れが散歩している。
「どうしますか?」
フトシが聞く。
「いや、さすがにここでは…。」
男は尻込みして、戻って行く。
フトシは何事もなかった様にペニスを仕舞った。
「俺が隣でシャクられたら、ヤマトさんは興奮しましたか?」
サングラス越しの視線は冷静だ。
笑ってもふざけてもいない。
「正直複雑かな。
興奮半分、ヤキモチ半分。」
素直に伝える。
「そうですか。
嬉しいです。」
とても嬉しいとは思えない表情でフトシは言う。
「ではヤマトさんがここでシャクりますか?
それなら興奮が全てで、ヤキモチはなくなります。」
大胆な代替案にサングラスを見詰める。
「ここはマズいよ。
ホテルへ行かない?」
落ち着ける場所に誘う。
フトシはゆっくり首を振る。
「二人きりになったら…、きっとヤマトさんを殺してしまいます。」
低い声から心地良さは失せていた。
「なら、俺がシャクっていいですか?」
サングラス越しの視線が突き刺さる。
射抜かれた状態でフトシが顔を縦に動かす。
それに釣られて、同じ様に頷いていた。
フトシが覆いかぶさり、マラを引きずり出す。
玉ごと口に含んだ。
「あっ!」驚きのあまり、声が出る。
そして強力なバキュームに襲われた。
初めての経験に悶絶する。
多くの視線を浴びながら、醜態を曝す。
「あうっ、おうっ、あああっ!」
襲い掛かる快楽に翻筋斗打つ。
「あっ!ヤバい!」
言うより早く、射精していた。
喉を鳴らし、最後の一滴まで飲み干す。
その口が唇に覆い被さる。
雄の匂いをたっぷり含んだキスだった。
フトシの多面性に戸惑う。
ガラスの様に繊細かと思えば、こんなにも情熱的なキスで翻弄する。
(つづく)
欲しい物も別にないし、失って困る物もない。
ただ、ひとつを除いては…。
ヤマトさん、目を開けて下さい。」
心地良い声に瞼を開く。
熱り起つペニスがボディスーツを持ち上げていた。
亀頭はパンパンに張り、先走りが溢れ出ている。
もう一度目を閉じ、息を止めて大きく瞳を見開く。
幻影ではなかった。
持ち上げられた生地は光を通し、根元に施されたリングが透けて見える。
周りの人達も日焼けどころではない。
欲望の漲った股間は多くの視線を集めていた。
「ヤマトさんの欲情している姿も見せて欲しいです。」
フトシはスーツの上からペニスを握る。
力を込めると、鈴口から出た白濁の液が生地の上に浮かぶ。
その液を中指で掬うと、口の前に翳す。
それに舌を伸ばし、先で掬い取る。
「やはりヤマトさんは俺と同じ匂いがします。」
はにかむ口元が言う。
『いや、俺は違う!
死にたいなんて思った事なんかない!』
心の中で否定する。
「仰向けになって下さい。」
野太い声に誘導された。
操られたみたいに身体が勝手に動く。
芝生に押し付けられていたマラが解放を喜んでいる。
フトシはマラから先走りを掬うと、己の口に運んだ。
「調教白書シリーズのフトシさんっすよね?」
突然、背後から声がした。
慌てて、俯せの体勢に戻す。
フトシが顔だけ声の方向に向ける。
真っ黒に焼けたスジ筋の男がニヤ付きながら立っていた。
「そうですが。」フトシは動じる事なく答える。
「やっぱりそうっすよね!
超重量級ラガーの責められっぷりは何回見ても興奮するっす!」
男が興奮気味に語る。
極小の競パンを穿いた男の尻は半分も隠れていない。
「あの巨根を実物で見れるなんて、夢のようっす!」
賛辞は止まらない。
「俺、責めには自信あるっす!
責めさせてもらえないっすか?
ダメなら、フェラくらいでも?
それもダメなら、せめて触らせて欲しいっす!」
男は一気にしゃべった。
フトシは顔色ひとつ変えない。
熱り起ったペニスは萎える気配はない。
「別にシャクりたかったら、いいですよ。」
ボディスーツからペニスを引きずり出す。
圧倒的な巨根に男は固唾を飲む。
「ここでっすか?」
男がたじろぐ。
少し離れた遊歩道には親子連れが散歩している。
「どうしますか?」
フトシが聞く。
「いや、さすがにここでは…。」
男は尻込みして、戻って行く。
フトシは何事もなかった様にペニスを仕舞った。
「俺が隣でシャクられたら、ヤマトさんは興奮しましたか?」
サングラス越しの視線は冷静だ。
笑ってもふざけてもいない。
「正直複雑かな。
興奮半分、ヤキモチ半分。」
素直に伝える。
「そうですか。
嬉しいです。」
とても嬉しいとは思えない表情でフトシは言う。
「ではヤマトさんがここでシャクりますか?
それなら興奮が全てで、ヤキモチはなくなります。」
大胆な代替案にサングラスを見詰める。
「ここはマズいよ。
ホテルへ行かない?」
落ち着ける場所に誘う。
フトシはゆっくり首を振る。
「二人きりになったら…、きっとヤマトさんを殺してしまいます。」
低い声から心地良さは失せていた。
「なら、俺がシャクっていいですか?」
サングラス越しの視線が突き刺さる。
射抜かれた状態でフトシが顔を縦に動かす。
それに釣られて、同じ様に頷いていた。
フトシが覆いかぶさり、マラを引きずり出す。
玉ごと口に含んだ。
「あっ!」驚きのあまり、声が出る。
そして強力なバキュームに襲われた。
初めての経験に悶絶する。
多くの視線を浴びながら、醜態を曝す。
「あうっ、おうっ、あああっ!」
襲い掛かる快楽に翻筋斗打つ。
「あっ!ヤバい!」
言うより早く、射精していた。
喉を鳴らし、最後の一滴まで飲み干す。
その口が唇に覆い被さる。
雄の匂いをたっぷり含んだキスだった。
フトシの多面性に戸惑う。
ガラスの様に繊細かと思えば、こんなにも情熱的なキスで翻弄する。
(つづく)
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