妄想日記1<<ORIGIN>>

YAMATO

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Chapter22(憧憬編)

Chapter22-⑧【FU-JI-TSU】

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「フトシがケイの元の相手とは、思わなかったな。
フトシって、よく来るの?」
本心を悟られない様に聞く。
「ええ、たまに独りでふらっと来るわ。
ただ口数が少ないでしょ?
捕え所がないのよね。」
ミツルがビールを注いでくれた。
「あらっ、ゴメンなさい。
ヤマトさん、服着たままだったわね。
好きな格好になって、寛いで下さい。」
ミツルはそう言うと、舌を出す。
ドアが開いて、スーツを着た男が入って来た。
フトシだった。
「あらっ、いらっしゃい。」
噂をしていた本人の登場にミツルも驚いている。
「ボトルにする?今日は独りなの?
カイトちゃんは?」
おしぼりを渡しながら、立て続けに質問した。
「いや、ビール下さい。
カイト様からは最近連絡ありません。」
声量はないが、低いはっきりした声で答える。
フトシはおしぼりで頻りに汗を拭う。
二人の会話を聞きながら、背を向けて服を脱ぐ。
今日は黒いボディスーツを着てきた。
「素敵なボディスーツね。
ヤマトさんみたいなマッチョが着ると、張り裂けそうで欲情しちゃうわ!
フトシさんも着替えたら?」
ミツルはお世辞を言った後、フトシにも勧めた。
「じゃあ。」おしぼりを置いたフトシはネクタイを緩め、ワイシャツを脱ぐ。
目を見張る迫力だ。
フトシもボディスーツを着ていた。
しかしその迫力は桁が違う。
フリーサイズのボディスーツは最大限に伸び、かろうじてその形態を保っていた。
汗を吸い込んだ生地に両乳首のピアスが君臨している。
視線を逸らす事が出来ない。
パンツを脱ぐと、前回同様黄ばんでいる。
雄の臭いが鼻を付く。
 
スマホが鳴った。
「もしもし。あらヤダっ、その件?
ちょっと待って。」
電話に出たミツルが声を潜める。
「ゴメンなさい。
ちょっと失礼するわ。」
ミツルはスマホを持って、そそくさと表に出て行った。
取り残された二人に会話はない。
気まずい空気の中、沈黙が続く。
横目で分厚い大胸筋を盗み見る。
透けて見えるピアスに股間が熱くなった。
『一体、胸囲はどれくらいあるんだろう?
140くらいだろうか。』
目測で計ってみる。
「ヤマトさん、でしたっけ?」
意外な事に、フトシから声を掛けてきた。
「どうも。ヤマトです。」
軽く頭を下げる。
「俺、フトシと言います。
ヤマトさんもボディスーツ好きなんですか?」
スキンヘッドの見た目に合わず、フトシは誰に対しても丁寧な話し方をした。
「ええ、まあ。
俺、普通の人が引くような変態的なウェアが好きなんで。」
同じフェチの相手に口は軽やかだ。
「俺も同じです。」
目が細くなった
笑うと厳つい顔は意外と人懐っこい。
「中々こんなの好きな奴って、いないよな。」
すっかりガードを解いていた。
「同感です。今度、ゆっくり話さないですか?」
フトシが誘う。
「ああ、勿論いいよ。」
思いも寄らない展開に狼狽する。
「日曜日はどうですか?」
その問い掛けに頷く。
社交辞令ではなさそうだ。
「では、日曜日の1時に新宿の南口でお願いします。
それまでお互いのウエアを交換しませんか?」
更に驚く提案をしてきた。
「あっ、はい。」益々混乱する。
ミツルの話と、随分イメージが違う。
フトシは立ち上がると、ボディスーツを脱いだ。
迫力あるズル剥けのペニスが現れる。
起ってはないが、その重量感に圧倒された。
極太のコックリングは自分には到底合いそうもない。
慌ててボディスーツを脱ぐ。
「ヤマトさんは勃起してるんですね。
俺のマラを見たからですか?」
野太い声が聞く。
その質問に勃起したマラは機敏に反応した。
 
 
(つづく)
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