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Chapter19(合コン編)
Chapter19-⑧【涙がキラリ☆】
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「ヤ、ヤバい!イキそうです。」
セイジに助けを求める。
腰をがっちり掴まれていて、身動きできない。
ここで潮吹きなんて、恥ずかし過ぎる。
思わず涙が目尻を濡らす。
「よーし、タイチここまでだ!」
セイジが止めに入った。
「なっ、何でだよ!
一番いいところなのに!」
タイチが食ってかかる。
「そうカッカするな。
カップルになれば、今晩ゆっくり出来るんだ。
ここで出すより、楽しみは後に取っとけ。」
セイジがタイチの肩を叩く。
「んー、分かったよ。
でも、ヤマトさんを潮吹かせたかったな!」
宥められたタイチが舌を出して笑う。
後に引かない、サッパリした性格が好ましい。
「何だよ、ヤマトさんばかり良い思いして。
沈黙のハリガタより、生が欲しい!」
ディルドを突っ込んだままのユーキが文句を言う。
王様ゲームが3回終わったところで、セイジが席を立った。
トイレに行く振りをして、後を追う。
セイジはキッチンで、新しいビールを用意していた。
今日のセイジはずっと働き詰めだ。
「ビールを持って行くの、手伝おうか?」
セイジに声を掛ける。
「悪いけど、ヤマトさんとキョウヘイで、寿司を買ってきてくれないか?」
申し訳なさそうに財布を出す。
「買い物なら、俺達が行って来るけど。」
タイチが腰を浮かせる。
「いや、お前達には別に頼みたいことがあるんだ。
足りないと困るから、10人前頼むよ。」
「キョウヘイ行こう。」
金を受け取ると、キョウヘイと部屋を出た。
「ヤマトさんはもう決めた?やはりタイチ?」
ホテルを出たところでキョウヘイが聞いてきた。
「正直迷っているんだ。」
キョウヘイと二人きりで話すのは初めてかもしれない。
「そうだよね。セイジさんもヤマトさんを狙ってるからな。
タイチはいい奴だよ。」
キョウヘイがタイチを褒めた。
「あれ?キョウヘイはタイチの事を良く知ってるの?」
同じジムで働いているとは聞いていたが、詳しくは聞いていない。
「俺が今のジムに入社した時、タイチは社員として新卒の面倒をみてくれたんだ。
それで互いにゲイだと分かって、お決まりのコース…。」
懐かしそうに語り出す。
「あいつって、見ての通り軽いじゃん。
下半身も軽いんだけどさ。
あいつのマラ、めちゃ硬くなかった?」
キョウヘイが顔を覗き込んで聞く。
「ああ、凄く硬かったよ。」
鋼鉄並みの硬さで掘られたアナルがヒリヒリする。
「でしょ!だからあいつが浮気してるのが分かっても、我慢して付き合い続けたんだ。」
キョウヘイは当時の心境を思い出し、溜め息を吐いた。
「タイチはモテそうだもんな。」
屈託のない笑顔が頭に浮かび、同じく溜め息を吐く。
「あいつが退社して、フリーのイントラになったんだ。
時間が不規則になって、次第に疎遠になっちゃってさ。」
溜め息混じりに、決別の理由を語った。
北風の中、吐く息が白い。
午前中の暖かさが嘘の様に街は凍えている。
キョウヘイとタイチが付き合っていた事は知らなかった。
「ところがタイチの同期が支配人になって、レッスンを持つ事になったんだ。
それで週に一回会うようになってさ。
毎回、ケーキや菓子を買って来てくれるんだ。
あいつも成長したみたい。
今のタイチなら、ヤマトさんにピッタリだよ。」
最後は笑顔でタイチを勧める。
キョウヘイの気持ちを理解した。
信号待ちしている間に一つアイディアが浮かぶ。
横断歩道を渡り、洋菓子屋へ入る。
「あれ?寿司じゃないの?」
驚いたキョウヘイが聞く。
思い付いた作戦を説明する。
「ヤバい!忘れてたけど!」
キョウヘイが大声を出した。
丁度その頃、ホテルではセイジが時計を見ていた。
「ユーキさ、シャワー浴びて来れば?
オイルでケツがびしょ濡れだろ。
さっぱりして来い。」
セイジは声を掛ける。
「別にいいよ。」
ユーキは欠伸をして、三人掛けソファーに脚を伸ばす。
「この後、カップル決定だぜ。
綺麗にしておけ。」
時計を視界に入れながら、更に勧める。
「俺は気にしないけど。」
面倒臭そうな答えに苛立つ。
「相手が気にするさ。」
苦笑いを浮かべるが、時間が気になってしかたない。
「そうかな。かったるいな…。」
ユーキはそう言うと、腰を浮かせシャワーを浴びに行く。
バスルームのドアが閉まると、急いで照明のスイッチを押した。
(つづく)
セイジに助けを求める。
腰をがっちり掴まれていて、身動きできない。
ここで潮吹きなんて、恥ずかし過ぎる。
思わず涙が目尻を濡らす。
「よーし、タイチここまでだ!」
セイジが止めに入った。
「なっ、何でだよ!
一番いいところなのに!」
タイチが食ってかかる。
「そうカッカするな。
カップルになれば、今晩ゆっくり出来るんだ。
ここで出すより、楽しみは後に取っとけ。」
セイジがタイチの肩を叩く。
「んー、分かったよ。
でも、ヤマトさんを潮吹かせたかったな!」
宥められたタイチが舌を出して笑う。
後に引かない、サッパリした性格が好ましい。
「何だよ、ヤマトさんばかり良い思いして。
沈黙のハリガタより、生が欲しい!」
ディルドを突っ込んだままのユーキが文句を言う。
王様ゲームが3回終わったところで、セイジが席を立った。
トイレに行く振りをして、後を追う。
セイジはキッチンで、新しいビールを用意していた。
今日のセイジはずっと働き詰めだ。
「ビールを持って行くの、手伝おうか?」
セイジに声を掛ける。
「悪いけど、ヤマトさんとキョウヘイで、寿司を買ってきてくれないか?」
申し訳なさそうに財布を出す。
「買い物なら、俺達が行って来るけど。」
タイチが腰を浮かせる。
「いや、お前達には別に頼みたいことがあるんだ。
足りないと困るから、10人前頼むよ。」
「キョウヘイ行こう。」
金を受け取ると、キョウヘイと部屋を出た。
「ヤマトさんはもう決めた?やはりタイチ?」
ホテルを出たところでキョウヘイが聞いてきた。
「正直迷っているんだ。」
キョウヘイと二人きりで話すのは初めてかもしれない。
「そうだよね。セイジさんもヤマトさんを狙ってるからな。
タイチはいい奴だよ。」
キョウヘイがタイチを褒めた。
「あれ?キョウヘイはタイチの事を良く知ってるの?」
同じジムで働いているとは聞いていたが、詳しくは聞いていない。
「俺が今のジムに入社した時、タイチは社員として新卒の面倒をみてくれたんだ。
それで互いにゲイだと分かって、お決まりのコース…。」
懐かしそうに語り出す。
「あいつって、見ての通り軽いじゃん。
下半身も軽いんだけどさ。
あいつのマラ、めちゃ硬くなかった?」
キョウヘイが顔を覗き込んで聞く。
「ああ、凄く硬かったよ。」
鋼鉄並みの硬さで掘られたアナルがヒリヒリする。
「でしょ!だからあいつが浮気してるのが分かっても、我慢して付き合い続けたんだ。」
キョウヘイは当時の心境を思い出し、溜め息を吐いた。
「タイチはモテそうだもんな。」
屈託のない笑顔が頭に浮かび、同じく溜め息を吐く。
「あいつが退社して、フリーのイントラになったんだ。
時間が不規則になって、次第に疎遠になっちゃってさ。」
溜め息混じりに、決別の理由を語った。
北風の中、吐く息が白い。
午前中の暖かさが嘘の様に街は凍えている。
キョウヘイとタイチが付き合っていた事は知らなかった。
「ところがタイチの同期が支配人になって、レッスンを持つ事になったんだ。
それで週に一回会うようになってさ。
毎回、ケーキや菓子を買って来てくれるんだ。
あいつも成長したみたい。
今のタイチなら、ヤマトさんにピッタリだよ。」
最後は笑顔でタイチを勧める。
キョウヘイの気持ちを理解した。
信号待ちしている間に一つアイディアが浮かぶ。
横断歩道を渡り、洋菓子屋へ入る。
「あれ?寿司じゃないの?」
驚いたキョウヘイが聞く。
思い付いた作戦を説明する。
「ヤバい!忘れてたけど!」
キョウヘイが大声を出した。
丁度その頃、ホテルではセイジが時計を見ていた。
「ユーキさ、シャワー浴びて来れば?
オイルでケツがびしょ濡れだろ。
さっぱりして来い。」
セイジは声を掛ける。
「別にいいよ。」
ユーキは欠伸をして、三人掛けソファーに脚を伸ばす。
「この後、カップル決定だぜ。
綺麗にしておけ。」
時計を視界に入れながら、更に勧める。
「俺は気にしないけど。」
面倒臭そうな答えに苛立つ。
「相手が気にするさ。」
苦笑いを浮かべるが、時間が気になってしかたない。
「そうかな。かったるいな…。」
ユーキはそう言うと、腰を浮かせシャワーを浴びに行く。
バスルームのドアが閉まると、急いで照明のスイッチを押した。
(つづく)
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