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Chapter18(聖夜編)
Chapter18-⑨【クリスマス・イブ】
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その大きさに生唾を呑む。
「む、無理だよ…。」
後退りすると、背中に冷たい鏡が当たった。
「何、言ってるんだよ。
先走りで股間を濡らしてるくせに。
汚したんだから、ちゃんと買ってよ。」
せせら笑う表情に幼さが残る。。
「さあ、ここに手を付いて、お尻を突き出して。」
壁を叩く音が試着室に響く。
未知の領域への誘惑に抗い切れず、両手を壁に置く。
尻を突き出すと、拳大の亀頭部が襲って来た。
アナルがその襲撃を拒む。
「マリコさんが…、悲しむぞ…。」
声を絞り出す。
心中で名前を置き換え、最後の抵抗を試みる。
「逆さ、マリコは喜んで受け入れるさ。
ゲイと一緒に挿入したら、きっと失神するから。」
背後から回った手が乳首を摘まむ。
「ああぁ…。」
降伏が喘ぎとなって口を衝いた。
店員は接続部分に大量の唾を吐き、捩り込む圧力を増していく。
『ズボッ!』「ぐおぉ!」
二つの轟音を響かせて侵入を許す。
「お兄ちゃんのアナル、めちゃ緩いね。
遊び過ぎじゃない?
マリコだって、もっと梃摺るのにさ。」
店員はそう言いながら、更に奥へ押し込んでくる。
昨夜、拡張されたアナルはそれ以上の拒絶はしない。
腸内を圧迫され、ホテルでの享楽が蘇る。
「カオル…。」つい名前を呼んでしまう。
同時にショウの重量感溢れる巨根の映像が脳裏を過ぎる。
漲る力を伴った巨根がカオルのアナルを犯す。
涎を垂らし、ヨガる顔がアップになる。
大きく頭を振って、妄想を追い出す。
「おらっよっと!全部入ったから。
それ入れたままだと、欲情モードが続くんじゃない?
欲しくて、欲しくて堪らないでしょ?
マリコは何でも言う事聞くよ。」
店員は尻をポンッと叩くと、ジッパーを戻した。
「さあ、どうやってお兄ちゃんにお仕置きしようかな?」
顎に手を置き、考え込む。
その時、来店を知らせるアラームが鳴った。
「お客みたい。その格好のまま商品でも見てて。」
瞬時にプラグスーツを着込んだ店員はカウンターに戻って行く。
いつまでもフィッティングルームを陣取っている訳にもいかない。
仕方なくコスチュームの上に着てきた服を着る。
商品の隙間からカウンターを覗く。
セーラー服と学ラン姿のカップルが店員と楽しげに話している。
良く見ると、学ランを着ている方も女性だった。
店員がセーラー服の女の子をマリコと呼んだ。
彼女はアイドル並の容姿で、とてもアナルセックスに興じているとは見えない。
足の震えが止まらない。
それは巨大ディルドの所為か、交錯した世界を垣間見た所為か。
店員と視線が合うと、向こうからやって来た。
「マリコが来たんだ。
続き出来そうもないから、また今度ね。
それとも四人でする?」
店員はマリコを見ながら、屈託なく笑う。
顔を何度も横に振り、財布から代金を渡す。
「釣りはいい…。ディルドは洗って、返すから…。」
そう言うのがやっとだった。
「またヨロシクでーす。
カオルって人と、いいクリスマスを過ごしてね。」
店の外まで送ってくれた店員が名刺を差し出す。
そこには店長ユウトと書かれていた。
10代と思ったが、肩書きからいうとそうでもないらしい。
人は見掛けによらないと、つくづく感心する。
ぎこちない歩みで、家路を急いだ。
イヴは夜7時に、ホテルの部屋でカオルと落ち合う約束だった。
デパートの地下でローストチキンやケーキ、ワインを買い込む。
部屋に入ると、待ち合わせの30分前だ。
ゆっくりしている暇はない。
急いでシャワーを浴び、スーパーマンのスーツを着る。
その上にバスローブを羽織った。
カーテンを閉め、キャンドルを点す。
買ってきた惣菜をテーブルに並べ終わると、5分前だった。
タバコに火を点け、カオルを待つ。
気持ちが安らぎで、満ちている。
幸福って言葉を実感した。
その2時間前、カオルはショウとテーブルを挟んで困惑していた。
「何回も同じ事を言わせるな。
もう時間だから、行くよ。」
カオルはテーブルを叩く。
「カオルこそ、自分に素直になれ。
お前の身体は俺を求めているんだ。
だから今日、来たんだろう?」
ショウが言い返す。
カオルは立ち上がりかけた腰を下ろす。
「ヤマトさんってMだろう?
M同士で付き合ったって、直ぐに破綻するに決まってる。
俺だったら、お前に最高の快楽を味わせてやるぜ。」
ショウが畳み掛ける。
「トイレ行って来る。」
カオルは言い返す事が出来ず、席を立つ。
「すいません。焼酎のロックを追加して。」
ショウはトイレの出入口を見届けると、注文をした。
『カオルは苛立つと酒を煽る。
そして頻繁に便所に行く。
最後に酔い潰れる。
カオルの事は俺が一番分かっているんだ。
お前の肉体は俺を望んでいる。』
ショウは呟くと、ほくそ笑んだ。
(つづく)
「む、無理だよ…。」
後退りすると、背中に冷たい鏡が当たった。
「何、言ってるんだよ。
先走りで股間を濡らしてるくせに。
汚したんだから、ちゃんと買ってよ。」
せせら笑う表情に幼さが残る。。
「さあ、ここに手を付いて、お尻を突き出して。」
壁を叩く音が試着室に響く。
未知の領域への誘惑に抗い切れず、両手を壁に置く。
尻を突き出すと、拳大の亀頭部が襲って来た。
アナルがその襲撃を拒む。
「マリコさんが…、悲しむぞ…。」
声を絞り出す。
心中で名前を置き換え、最後の抵抗を試みる。
「逆さ、マリコは喜んで受け入れるさ。
ゲイと一緒に挿入したら、きっと失神するから。」
背後から回った手が乳首を摘まむ。
「ああぁ…。」
降伏が喘ぎとなって口を衝いた。
店員は接続部分に大量の唾を吐き、捩り込む圧力を増していく。
『ズボッ!』「ぐおぉ!」
二つの轟音を響かせて侵入を許す。
「お兄ちゃんのアナル、めちゃ緩いね。
遊び過ぎじゃない?
マリコだって、もっと梃摺るのにさ。」
店員はそう言いながら、更に奥へ押し込んでくる。
昨夜、拡張されたアナルはそれ以上の拒絶はしない。
腸内を圧迫され、ホテルでの享楽が蘇る。
「カオル…。」つい名前を呼んでしまう。
同時にショウの重量感溢れる巨根の映像が脳裏を過ぎる。
漲る力を伴った巨根がカオルのアナルを犯す。
涎を垂らし、ヨガる顔がアップになる。
大きく頭を振って、妄想を追い出す。
「おらっよっと!全部入ったから。
それ入れたままだと、欲情モードが続くんじゃない?
欲しくて、欲しくて堪らないでしょ?
マリコは何でも言う事聞くよ。」
店員は尻をポンッと叩くと、ジッパーを戻した。
「さあ、どうやってお兄ちゃんにお仕置きしようかな?」
顎に手を置き、考え込む。
その時、来店を知らせるアラームが鳴った。
「お客みたい。その格好のまま商品でも見てて。」
瞬時にプラグスーツを着込んだ店員はカウンターに戻って行く。
いつまでもフィッティングルームを陣取っている訳にもいかない。
仕方なくコスチュームの上に着てきた服を着る。
商品の隙間からカウンターを覗く。
セーラー服と学ラン姿のカップルが店員と楽しげに話している。
良く見ると、学ランを着ている方も女性だった。
店員がセーラー服の女の子をマリコと呼んだ。
彼女はアイドル並の容姿で、とてもアナルセックスに興じているとは見えない。
足の震えが止まらない。
それは巨大ディルドの所為か、交錯した世界を垣間見た所為か。
店員と視線が合うと、向こうからやって来た。
「マリコが来たんだ。
続き出来そうもないから、また今度ね。
それとも四人でする?」
店員はマリコを見ながら、屈託なく笑う。
顔を何度も横に振り、財布から代金を渡す。
「釣りはいい…。ディルドは洗って、返すから…。」
そう言うのがやっとだった。
「またヨロシクでーす。
カオルって人と、いいクリスマスを過ごしてね。」
店の外まで送ってくれた店員が名刺を差し出す。
そこには店長ユウトと書かれていた。
10代と思ったが、肩書きからいうとそうでもないらしい。
人は見掛けによらないと、つくづく感心する。
ぎこちない歩みで、家路を急いだ。
イヴは夜7時に、ホテルの部屋でカオルと落ち合う約束だった。
デパートの地下でローストチキンやケーキ、ワインを買い込む。
部屋に入ると、待ち合わせの30分前だ。
ゆっくりしている暇はない。
急いでシャワーを浴び、スーパーマンのスーツを着る。
その上にバスローブを羽織った。
カーテンを閉め、キャンドルを点す。
買ってきた惣菜をテーブルに並べ終わると、5分前だった。
タバコに火を点け、カオルを待つ。
気持ちが安らぎで、満ちている。
幸福って言葉を実感した。
その2時間前、カオルはショウとテーブルを挟んで困惑していた。
「何回も同じ事を言わせるな。
もう時間だから、行くよ。」
カオルはテーブルを叩く。
「カオルこそ、自分に素直になれ。
お前の身体は俺を求めているんだ。
だから今日、来たんだろう?」
ショウが言い返す。
カオルは立ち上がりかけた腰を下ろす。
「ヤマトさんってMだろう?
M同士で付き合ったって、直ぐに破綻するに決まってる。
俺だったら、お前に最高の快楽を味わせてやるぜ。」
ショウが畳み掛ける。
「トイレ行って来る。」
カオルは言い返す事が出来ず、席を立つ。
「すいません。焼酎のロックを追加して。」
ショウはトイレの出入口を見届けると、注文をした。
『カオルは苛立つと酒を煽る。
そして頻繁に便所に行く。
最後に酔い潰れる。
カオルの事は俺が一番分かっているんだ。
お前の肉体は俺を望んでいる。』
ショウは呟くと、ほくそ笑んだ。
(つづく)
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