妄想日記1<<ORIGIN>>

YAMATO

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Chapter18(聖夜編)

Chapter18-③【P・R・E・S・E・N・T】

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『シュッ!』という音と共に、燃える様な痛みが走る。
「うわぁ!」悲鳴が口を付く。
「どうだ鞭の味は?
さすがのスーパーマンも形無しだな。」
カオルは残忍な笑みを浮かべ、更に左右に振り下ろす。
「うわぁ!ぐおぉ!」一段とデカい声が出た。
「なんだ、鞭喰らって勃起しているのか?」
カオルがしたり顔で言う。
冷淡な表情と痛みが、オーガズムへ誘う。
「なら、そろそろお前の欲しい物をやろうか?」
脱いだTバックが眼前でゆらゆらと揺れた。
鼻を鳴らす。
カオルの体臭が鼻孔を擽る。
Tバックの奥に太マラが直立していた。
竿には幾筋の血管が浮かび、亀頭は先走りで濡れている。
夢にまで見た太マラが目の前にあった。
丸めたTバックが口を塞ぐ。
酸っぱい刺激臭が口いっぱいに広がる。
再会が実感出来た。
狂った様に深呼吸を繰り返す。
その口をカオルの唇が覆う。
太マラが腹に当たる。
そしてカオルは乳首を引っ張りながら、キスを続けた。
『ヤバっ!』思った時は、手遅れだった。
まだ30分と経っていない。
スーツの中で射精してしまった。
「ヤマトさんは、相変わらず敏感だな。」
カオルの表情から残忍さが消え、元の爽やかな笑顔に戻る。
Tバックを口から取り出し、紐を解く。
「ゴメン。こんな早く射精しちゃって。
まだ太マラを頂いてないのに…。」
自分の早漏加減に腹が立つ。
「まだまだ先は長いさ。
今晩も明日も、ずっと一緒だ。
さあ、シャワー浴びよう。」
カオルが肩をポンッと叩く。
その晩、カオルの体臭に包まれて寝た。
そっと髭の伸びた顎に舌を伸ばす。
旅の疲れか、既に寝息を立てている。
三浦の一件を話す機会を失っていた。
明日、言う事を心に決めると、瞼を閉じる。
カオルの寝息を聞きながら、眠りに落ちた。
 
二日目は今年最後のゲイイベントへ行く事になっていた。
昼過ぎまで、ベッドで過ごす。
何度もキスして、何回もザーメンを放出した。
部屋中が男汁の臭いで、充満しているだろう。
シャワーを浴び、出掛ける準備をする。
「ヤマトさん、これクリスマスプレゼント。」
カオルが大きな箱を差し出す。
「えっ、マジ!ありがとう。これは俺から。」
隠し持っていたプレゼントを渡す。
お互いにリボンを外し、箱を開ける。
カオルからのプレゼントは編み上げのロングブーツだった。
「サイズ合うかな?ちょっと履いてるみろよ。」
不安げな表情で見詰められた。
真っ裸のまま履いてみる。
「どんぴしゃだよ。ありがとう!」
全裸にブーツの姿で、カオルに抱き着く。
新品のレザー特有の匂いに欲情した。
瞬く間にマラが硬直する。
「おいおい、これじゃいつまでも出掛けられないぜ。
俺にもプレゼントを見せてくれよ。」
カオルが苦笑いした。
 
「これ欲しかったんだ。
バンコクにはロングのウエアなんて売ってないからな。」
カオルが満面の笑みを浮かべて、喜んでくれた。
プレゼントにロングスリーブトップとロングタイツを用意した。
タイのエアコンの強さに辟易した覚えがあった。
「着てもいいかな?」
カオルの問い掛けに、大きく頷く。
「うわぁ、凄い迫力!めちゃ格好いいよ。」
想像以上のエロさに絶賛する。
血管の浮かぶ二頭筋、盛り上がる大臀筋、張り裂けそうな大腿四頭筋、丸でパッケージのモデルの様だ。
そして股間に横たわる太マラは圧巻だ。
再びカオルに抱き付く。
「こっちはオマケだ。」
カオルはもうひとつ包みを出した。
「これも俺に?」
紙袋を開けて、覗いてみる。
中にはネットのTシャツとデニムのTバックが入っていた。
「ヤマトさんの今日の衣装だ。」
カオルが頭を掻きながら言う。
「どう、似合う?」姿見に向かって問いかける。
丈が短く大胸筋までしかない。
「すげえ、エロいぜ。
ネット越しの大胸筋とデカ乳首がめちゃそそる。
こんな格好でクラブに行けば、モテモテだぜ。
浮気すんなよ。」
鏡の中のカオルがもうひとつの紙袋を出した。
 
 
(つづく)
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