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Chapter15(ピピ島編)
Chapter15-⑬【Ocean】
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舟がトンサイベイの浜辺に着いた。
クンさんがランチを買ってくる間、30分程港を見物する様に勧めてくてた。
細い通路の両側に店が連なっている。
島一番の繁華街とガイドブックに載っていたが、温泉街程度の賑わいだ。
ただ世界中からダイバーが集まるので、様々な人種が往来していた。
南国のフルーツに溢れる店の前で記念撮影をする。
「喉渇いたな。お茶しないか?」
海にせり出したカフェに入る。
南国だけあって、フレッシュジュースやスムージーのメニューが豊富だ。
ウォーターメロンとマンゴーのスムージーを頼む。
オープンカフェなので、喫煙も可能でのんびり出来た。
燦燦と降り注ぐ陽射しが気持ちいい。
「次はどこ行くの?」輝く海原を見詰め、タケルに聞く。
「次はマヤベイに向かう。
知ってるか?」逆に質問してきた。
「知らないけど。」
今回の旅行は全てタケルに任せきりで、ネットで検索した程度だ。
だいたいピピ島自体がどういう島なのかも、理解していない。
「ピピ島は大きな二つの島で構成されているんだ。
ひとつはこの港のあるピピドン島。
島の裏側に俺達が宿泊しているホテルがある。」
ビーチから見た風景を思い出す。
「もうひとつはこれから向かうピピレ島で、有名なマヤベイがある。」
タケルの説明が続く。
「何で有名なの?」
「ヤマトさんが言ってたディカプリオの映画『The Beach』はこのマヤベイで撮影されたんだ。
それで一躍有名になったのさ。」
曖昧な知識に恥ずかしさを覚える。
「へー、あの映画の舞台へ向かうのか。」
白い砂浜が続くビーチを想像した。
のんびりシュノーケルと日焼けを楽しもうと、マヤベイに期待する。
舟に戻ると、クンさんが待っていた。
トンサイベイから離れると、ピピレ島を目指す。
遠くに見える島影がどんどん近付く。
断崖絶壁の島は燕の巣でも有名らしい。
足場が組んであるのが見える。
「Maya-Bay!」
クンさんが指差す方向を見ると、数え切れない舟やクルーザーが見える。
浜には人影がうじゃうじゃ犇めいていた。
とてものんびり過ごせそうもない。
舟は進路を変えると、マヤベイを背にする。
反対側に人の全くいない小さなビーチが見えた。
そのビーチの数十メートル沖でエンジン音が止まる。
「この辺りで泳いでもいいし、あのビーチに行ってもいいってさ。」
タケルが通訳してくれた。
「だったら、あのビーチを目指そう。」
マスクをすると、海に飛び込む。
海中は穏やかな光に包まれて、正に楽園だった。
大小の魚が群になって、泳いでいる。
人を恐れず、近寄ってくる。
そんな魚達と戯れながら、ビーチを目指す。
近いと思われたビーチは意外と遠い。
泳ぎ疲れた頃、やっと着いた。
タケルは疾に着いてた。
白砂の上、大の字になって寝ている。
その横に並んで寝転ぶ。
波が寄せる度、足の下の砂を運び去る。
「あー、気持ちいい!」大声で叫ぶ。
対岸の人込みを見ると、プライベートビーチさながらのこのビーチは楽園だ。
クンさんの舟も遥か沖だ。
横を向くと視線が搗ち合う。
上になり、唇を重ねる。
楽園でのキスは丸で映画のワンシーンだ。
唇を離すと、タケルの乳首のピアスに舌を這わす。
片手でタケルの巨根の状態を確認する。
亀頭が膨らみ、竿にも力が漲る。
血管の筋が感じ取れた。
調子に乗って、乳首を噛んでみる。
「ここじゃ、流石にマズい。
ちょっと奥に行ってみようぜ。」
タケルは起き上がると、手を引っ張る。
少し奥まったところに、白砂と樹木で覆われた空間があった。
タケルは手を離すと、最初から乳首をハードに噛む。
それに応じて、マラが反応する。
ビキニを下ろすと、貞操具の中で勃起したマラが窮屈そうだ。
タケルも全裸になった。
浅黒い肌に、三点のピアスが光り輝く。
些細な違和感を覚える。
いつものタケルとどこか違っていた。
(つづく)
クンさんがランチを買ってくる間、30分程港を見物する様に勧めてくてた。
細い通路の両側に店が連なっている。
島一番の繁華街とガイドブックに載っていたが、温泉街程度の賑わいだ。
ただ世界中からダイバーが集まるので、様々な人種が往来していた。
南国のフルーツに溢れる店の前で記念撮影をする。
「喉渇いたな。お茶しないか?」
海にせり出したカフェに入る。
南国だけあって、フレッシュジュースやスムージーのメニューが豊富だ。
ウォーターメロンとマンゴーのスムージーを頼む。
オープンカフェなので、喫煙も可能でのんびり出来た。
燦燦と降り注ぐ陽射しが気持ちいい。
「次はどこ行くの?」輝く海原を見詰め、タケルに聞く。
「次はマヤベイに向かう。
知ってるか?」逆に質問してきた。
「知らないけど。」
今回の旅行は全てタケルに任せきりで、ネットで検索した程度だ。
だいたいピピ島自体がどういう島なのかも、理解していない。
「ピピ島は大きな二つの島で構成されているんだ。
ひとつはこの港のあるピピドン島。
島の裏側に俺達が宿泊しているホテルがある。」
ビーチから見た風景を思い出す。
「もうひとつはこれから向かうピピレ島で、有名なマヤベイがある。」
タケルの説明が続く。
「何で有名なの?」
「ヤマトさんが言ってたディカプリオの映画『The Beach』はこのマヤベイで撮影されたんだ。
それで一躍有名になったのさ。」
曖昧な知識に恥ずかしさを覚える。
「へー、あの映画の舞台へ向かうのか。」
白い砂浜が続くビーチを想像した。
のんびりシュノーケルと日焼けを楽しもうと、マヤベイに期待する。
舟に戻ると、クンさんが待っていた。
トンサイベイから離れると、ピピレ島を目指す。
遠くに見える島影がどんどん近付く。
断崖絶壁の島は燕の巣でも有名らしい。
足場が組んであるのが見える。
「Maya-Bay!」
クンさんが指差す方向を見ると、数え切れない舟やクルーザーが見える。
浜には人影がうじゃうじゃ犇めいていた。
とてものんびり過ごせそうもない。
舟は進路を変えると、マヤベイを背にする。
反対側に人の全くいない小さなビーチが見えた。
そのビーチの数十メートル沖でエンジン音が止まる。
「この辺りで泳いでもいいし、あのビーチに行ってもいいってさ。」
タケルが通訳してくれた。
「だったら、あのビーチを目指そう。」
マスクをすると、海に飛び込む。
海中は穏やかな光に包まれて、正に楽園だった。
大小の魚が群になって、泳いでいる。
人を恐れず、近寄ってくる。
そんな魚達と戯れながら、ビーチを目指す。
近いと思われたビーチは意外と遠い。
泳ぎ疲れた頃、やっと着いた。
タケルは疾に着いてた。
白砂の上、大の字になって寝ている。
その横に並んで寝転ぶ。
波が寄せる度、足の下の砂を運び去る。
「あー、気持ちいい!」大声で叫ぶ。
対岸の人込みを見ると、プライベートビーチさながらのこのビーチは楽園だ。
クンさんの舟も遥か沖だ。
横を向くと視線が搗ち合う。
上になり、唇を重ねる。
楽園でのキスは丸で映画のワンシーンだ。
唇を離すと、タケルの乳首のピアスに舌を這わす。
片手でタケルの巨根の状態を確認する。
亀頭が膨らみ、竿にも力が漲る。
血管の筋が感じ取れた。
調子に乗って、乳首を噛んでみる。
「ここじゃ、流石にマズい。
ちょっと奥に行ってみようぜ。」
タケルは起き上がると、手を引っ張る。
少し奥まったところに、白砂と樹木で覆われた空間があった。
タケルは手を離すと、最初から乳首をハードに噛む。
それに応じて、マラが反応する。
ビキニを下ろすと、貞操具の中で勃起したマラが窮屈そうだ。
タケルも全裸になった。
浅黒い肌に、三点のピアスが光り輝く。
些細な違和感を覚える。
いつものタケルとどこか違っていた。
(つづく)
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