妄想日記1<<ORIGIN>>

YAMATO

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Chapter14(三浦編)

Chapter14-⑨【化身】

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三浦の全身を舐め回すように見詰める。
振り返った視線と搗ち合い、強烈に絡み合う。
「やはりヤマトさんもシングレットがお好きなようですね。
今度、二人でここのSMルームに来ませんか?」
近寄った口から息が掛かる。
間近な視線を直視したまま頷く。
「約束ですよ。さあ、マサ君が中で待ってます。
機材を入れてしまいましょう。」
三浦はそう言うと、荷物を持って部屋へ入って行く。
Tバックが食い込んだ大殿筋をいつまでも見送ってしまう。
全ての機材のセッティングが終わり、休憩となった。
ビールで軽く乾杯する。
「シナリオを説明するから聞いてくれ。」
マサフミは持ってきたDVDを2倍速で流しながら、説明を始めた。
「最初はジムのシーンだ。
あのチェストマシンを高重量で上げてくれ。
ここで重要なのは、男らしさだ。
見ている奴に、タチだという印象を与える。
だからプッシュする度に荒げた雄声を出して欲しい。」
マサフミはビールを口に含むみ、タバコに火をつける。
「そして汗を掻いたところでベッドに行き、ウエアの上からマラを扱く。
半起ちになったら、ゆっくり脱いで直に扱くんだ。
そこに俺が入っていく。
その先はヤマトも見ているから、だいたい分かるよな。」
マサフミの視線が突き刺さる。
「間違ってもセルフで射精するな!」
早漏を指摘され、何度も頷く。
 
「後半は見てないけど、ヤマトはされるままで良い。
俺がリードするから、感じるままに悶え狂え。
ヤマトはアナルの化身だからな。
ウラさん、他にある?」
吐き出した煙が三浦に掛かる。
「今日は固定カメラ2台と私がハンディカメラを持ちます。
決して固定カメラは意識しない様に。
ハンディが寄った時は視線を下さい。」
三浦が簡潔に補足した。
あの後に続きがあった事を知り、緊張が高まる。
「ウラさん、オープニングのウエアはどうする?
DVDだとデニムのショーパンだから、一応それを穿いて来たんだ。」
トレーニング時に着るウエアを相談しているらしい。
「最初が肝心です。
オープニングはもっと露骨な絵が欲しい。
その方がヤマトさんのイメージにも合うし、インパクトも出る。
男らしいマッチョと変態ウエアのアンマッチさが見る者を惹きつけます。」
三浦が手を振り、煙を払う。
バッグを引き寄せ、中から幾つかのウエアを取り出す。
「これなんかどうですか?」
掲げたのはデニムのショートパンツだが、ローライズを通り越し、尻が殆ど出てしまいそうだ。
「これじぁ、流石にマラがはみ出すぜ。」
マサフミが吹き出す。
「私はいいと思うんですが。
ヤマトさん、ちょっと穿いて貰いませんか?」
差し出されたデニムはかなり小さい。
穿いてみると、やはり亀頭が飛び出る。
 
「これで筋トレは無理だ。
最初は見えないマラを妄想させたいからな。
これなんか、どうかな?」
ウエアの山の中から、違うデニムを取り出した。
これは前からみると普通のショートだが、後ろ側はTバックになっている。
「これもえげつないですね。
前後で与えるイメージが違うから、インパクトが大きい。
これにしましょう。」
三浦も同意した。
「よし、これでいこう。
マシンを使う前に、ケツを突き出してストレッチしてくれ。」
咥え煙草のマサフミが注文を出す。
監督とプロデューサーの会議は延々と続く。
「じゃあ、撮影に入るぞ。」
マサフミの掛け声で、撮影は始まった。
チェストマシンに向かい、フレームインする。
ユーキが悔しがる映像にしたい一心が身体を動かす。
尻を突き出し、背中を反らす。
赤い編み上げのシューズやサングラスまで用意している周到さだ。
マシンに座ると、大股を開く。
「おっしゃあ!」
マシンをプレスする度に声を荒げる。
カメラを持った三浦が細やかに動く。
盛り上がった股間が気になるが、必死に堪える。
3セット終わる頃、薄っすらと汗が浮かんだ。
汗で筋肉を黒光りさせたいとの意向で、エアコンは弱めてあった。
ベッドに移動し、シューズを履いたままで足を投げ出す。
手を股間に移動させ、軽く扱く。
強い刺激を与えたら射精してしまいそうだ。
三浦のカメラが寄ってきた。
 
 
(つづく)
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