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Chapter11(初戀編)
Chapter11-⑫【ボディ・スペシャルⅡ】
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「どうせだったら、このブーツで行かないか?」
玄関先でタケルが指差す。
その先に艶やかなロングブーツが並ぶ。
結局編み上げのロングブーツを履いて、プールに行く事になった。
『何処の誰が、TPOを弁えろって言ったんだっけ?』
ツッコミを入れたくなる。
プールに着き、受付で料金を払う。
バイトの胡散臭そうな視線を無視して、釣りを受け取る。
ロングプーツでプールに来る奴を初めて見たのだろう。
今日一日、この視線に晒されるかと思うと、股間が熱くなる。
タケルはボックスのスイムウエアの上にサーフパンツを穿いていた。
「ヤマトさんはこれ穿けよ。」
渡された水着の大きさから安易に想像が付く。
案の定、V字の水着は限りなく小さいフルバックだった。
オレンジの色の水着は水分を吸ったらどうなるか、直ぐに分かる。
プールサイドは人でごった返していた。
殆どがゲイだと一目で分かる。
タケルは迷う事なく2階のテラスへ向かう。
運よくタケルの知り合いが帰る時で、サンベッドを譲ってもらった。
「もう帰っちゃうんだ。まだ昼なのに。」
プールに来たら最低6時間は焼きまくる。
それが普通だと思っていた。
「プールなんて、2時間しかいないぜ。」
タケルは苦笑するが、納得出来ない。
ユーキなら思い切り同意してくれた筈だ。
こんな時、世間とのズレを思い知る。
「さあ、泳ぎに行こうぜ。」
タケルがベッドに荷物を置く。
「あれ、サーフパンツは脱がないの?」
また不可解な事を聞いてみる。
「ああ、焼く時は脱ぐけどな。」
笑顔で答えるが、それは到底理解できない。
プールから上がると、オレンジのビキニにマラが張り付く。
「ヤマトさんのボディ、最高にエロいぜ。
みんな見てる。」
タケルが耳打ちする。
見回すと、沢山の人と視線が向いていた。
「少しサービスしたらどうだ?」
タオルで拭きながらタケルが言う。
「えっ?」ベッドの上から聞き返す。
「こういう事だ。」
タケルは手に持ったリモコンを翳し、スイッチを入れる。
腸中の異物が唸りを上げて暴れ出す。
「うっわ!」
不意を突かれ、声が漏れる。
「これでもまだミドルだぜ。
凄くないか?」
タケルが自慢げに言う。
これに比べると、以前ユーキを自白させるのに使ったローターが子供だましに思え
た。
見る見る内にマラは固さを増し、濡れたビキニを持ち上げる。
ローターの振動が激しく、身体が小刻みに揺れた。
タケルは苦悶の表情を浮かべる姿に満足したのか、ベッドに俯せになる。
先走りが次々に溢れ出て、亀頭部分が変色していく。
流石に白昼の混んだプールでは羞恥心が勝る。
「俺も俯せになっていいかな?」
汗を拭きながら聞く。
「ヤマトさん次第だな。
ここで俯せになったら、今晩の褒美はないけどさ。」
タケルは意地の悪い返事をする。
そう言われたら、この体勢を維持するしかない。
「ヤマトさんの歪んだ顔と痙攣している筋肉がたまんないんだ。
暫く観賞させてくれないか?」
タケルが立ち上がり、サーフパンツを脱ぐ。
巨根が真横に鎮座している。
500mlのペットボトルを遥かに凌ぎ、縦にしたら臍を越えるだろう。
タケルはベッドに腰掛け、眩しそうな視線を向けてきた。
「旅行はタイにしようか?
プール付きのコテージを取って、一日中のんびりしよう。」
タケルの提案に大きく頷く。
プライベートプールで泳ぐ全裸の二人を想像した。
「俺もタイがいい!」
勢い良く起き上がる。
バランスを崩し、ベッドから落ちた。
「痛たたた…。」
強打した尻を摩りながら立ち上がる。
タケルがそれを見て笑った。
俺も声を上げて笑う。
周囲の人が怪訝そうに見ている事にも、気付かなかった。
(完)
玄関先でタケルが指差す。
その先に艶やかなロングブーツが並ぶ。
結局編み上げのロングブーツを履いて、プールに行く事になった。
『何処の誰が、TPOを弁えろって言ったんだっけ?』
ツッコミを入れたくなる。
プールに着き、受付で料金を払う。
バイトの胡散臭そうな視線を無視して、釣りを受け取る。
ロングプーツでプールに来る奴を初めて見たのだろう。
今日一日、この視線に晒されるかと思うと、股間が熱くなる。
タケルはボックスのスイムウエアの上にサーフパンツを穿いていた。
「ヤマトさんはこれ穿けよ。」
渡された水着の大きさから安易に想像が付く。
案の定、V字の水着は限りなく小さいフルバックだった。
オレンジの色の水着は水分を吸ったらどうなるか、直ぐに分かる。
プールサイドは人でごった返していた。
殆どがゲイだと一目で分かる。
タケルは迷う事なく2階のテラスへ向かう。
運よくタケルの知り合いが帰る時で、サンベッドを譲ってもらった。
「もう帰っちゃうんだ。まだ昼なのに。」
プールに来たら最低6時間は焼きまくる。
それが普通だと思っていた。
「プールなんて、2時間しかいないぜ。」
タケルは苦笑するが、納得出来ない。
ユーキなら思い切り同意してくれた筈だ。
こんな時、世間とのズレを思い知る。
「さあ、泳ぎに行こうぜ。」
タケルがベッドに荷物を置く。
「あれ、サーフパンツは脱がないの?」
また不可解な事を聞いてみる。
「ああ、焼く時は脱ぐけどな。」
笑顔で答えるが、それは到底理解できない。
プールから上がると、オレンジのビキニにマラが張り付く。
「ヤマトさんのボディ、最高にエロいぜ。
みんな見てる。」
タケルが耳打ちする。
見回すと、沢山の人と視線が向いていた。
「少しサービスしたらどうだ?」
タオルで拭きながらタケルが言う。
「えっ?」ベッドの上から聞き返す。
「こういう事だ。」
タケルは手に持ったリモコンを翳し、スイッチを入れる。
腸中の異物が唸りを上げて暴れ出す。
「うっわ!」
不意を突かれ、声が漏れる。
「これでもまだミドルだぜ。
凄くないか?」
タケルが自慢げに言う。
これに比べると、以前ユーキを自白させるのに使ったローターが子供だましに思え
た。
見る見る内にマラは固さを増し、濡れたビキニを持ち上げる。
ローターの振動が激しく、身体が小刻みに揺れた。
タケルは苦悶の表情を浮かべる姿に満足したのか、ベッドに俯せになる。
先走りが次々に溢れ出て、亀頭部分が変色していく。
流石に白昼の混んだプールでは羞恥心が勝る。
「俺も俯せになっていいかな?」
汗を拭きながら聞く。
「ヤマトさん次第だな。
ここで俯せになったら、今晩の褒美はないけどさ。」
タケルは意地の悪い返事をする。
そう言われたら、この体勢を維持するしかない。
「ヤマトさんの歪んだ顔と痙攣している筋肉がたまんないんだ。
暫く観賞させてくれないか?」
タケルが立ち上がり、サーフパンツを脱ぐ。
巨根が真横に鎮座している。
500mlのペットボトルを遥かに凌ぎ、縦にしたら臍を越えるだろう。
タケルはベッドに腰掛け、眩しそうな視線を向けてきた。
「旅行はタイにしようか?
プール付きのコテージを取って、一日中のんびりしよう。」
タケルの提案に大きく頷く。
プライベートプールで泳ぐ全裸の二人を想像した。
「俺もタイがいい!」
勢い良く起き上がる。
バランスを崩し、ベッドから落ちた。
「痛たたた…。」
強打した尻を摩りながら立ち上がる。
タケルがそれを見て笑った。
俺も声を上げて笑う。
周囲の人が怪訝そうに見ている事にも、気付かなかった。
(完)
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