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Chapter9(異心編)
Chapter9-③【憧れ】
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「ヤマト、服を脱げよ。」
ミサキが唐突に言う。
「えっ!ここでですか?」
意味が分からず聞く。
「そうだ。せっかく気を利かせてくれたんだ。
遠慮するな。」
ミサキは事もなげに言う。
薄暗い照明の下、服を脱ぐ。
ミサキは並べられたアイテムを繁繁と見詰めていた。
赤い照明が淫靡な陰影を作る。
「まずは首輪だな。」
ミサキの後について、首輪の陳列棚の前に移動する。
色々迷った挙げ句、両サイドがギザギザになっている物を選んだ。
「気分はどうだい?」
装着すると、ミサキが聞いてきた。
鏡に首輪をした、全裸の変態が映っていた。
「息苦しいのが、快感です。」
正直に答える。
息苦しいのが首輪の所為か、のぼせている所為か、自分でも分からない。
「慣れたらもう一つ穴をきつく締めてやる。
次はパンツだな。」
ミサキは次々とパンツを手に取る。
ロングパンツ程ではないが、ショートの品揃えも結構あった。
「やっぱ本物のレザーは高いな。
フェイクでいいか?
その方が薄手だし、変態には丁度良いし。」
ミサキが黒いショートパンツを照明に翳す。
「かなり薄いな。
これなら良く透けそうだ。」
ミサキの穿いている物より、大分薄手のフェイクレザーだ。
照明を反射させたレザーにうっとりとする。
かなり小さいサイズだが、フェイクなので多少は伸びた。
腹を引っ込めてボタンを閉める。
ジッパーを上げると、徐々に全体を締め付けてくた。
腰に張り付き、マラの形がくっきりと分かる。
恍惚感を覚え、何度も鏡を見た。
「じゃあ次はトップスだな。
トップスはレディースの方がエロいんだ。
覚えておけ。」
ミサキもコーディネートを楽しんでいる様子だ。
チョイスした物は肩紐がとても細いタンクトップだった。
黒、赤、白の色違いで悩んでいる。
最後に選んだのは黒だった。
それは胸元が大きくえぐれていた。
大胸筋はほとんど露出し、辛うじて乳首だけを隠す。
「んー、結構いいんじゃないか!」
ミサキは少し離れた位置から眺め、感想を口にした。
「最後は足元だ。」
靴が並んでいる場所に移る。
「まずはこれを履いてみろ。」
手渡したのは黒いロングブーツだった。
良くDVDで見掛けた編み上げ式のブーツだ。
震える手で編み上げを結んでいく。
最後に結び終わると、身体の震えが止まらない。
未だ感じ事のない快感が込み上げてくる。
いつもDVDを見て、憧れていた変態マッチョに自分が近付けた。
ロングブーツはサイドジッパーが主流だ。
紐を全部結ぶのは面倒さを伴う。
一つ一つ結び、きつく締め上げていく。
その作業は面倒どころか、結ぶ度に高揚感を覚える。
それは至極の喜びだった。
「おお!ヤマト、似合うな!
めちゃイケてるぜ。」
ミサキも興奮を抑え切れない様だ。
スマホを出すと、何回もシャッターを切った。
ミサキがスマホの代わりに、壁に掛かってた鞭を持つ。
不安と好奇心が入り乱れる。
DVDの中のマッチョ達は鞭を見ると反応した。
叩かれる前から涎を垂らし、心待ちする視線を向ける。
そして打たれる度に絶叫した。
どれ程痛いのか、想像もつかない。
『パシッ!』
打ち下ろした鞭がコンクリートの床に当たり、派手な音を立てた。
固唾を飲み、それを見詰める。
「楽しみはまだ後だ。」
硬直した姿を見て、ミサキは楽しげだった。
(つづく)
ミサキが唐突に言う。
「えっ!ここでですか?」
意味が分からず聞く。
「そうだ。せっかく気を利かせてくれたんだ。
遠慮するな。」
ミサキは事もなげに言う。
薄暗い照明の下、服を脱ぐ。
ミサキは並べられたアイテムを繁繁と見詰めていた。
赤い照明が淫靡な陰影を作る。
「まずは首輪だな。」
ミサキの後について、首輪の陳列棚の前に移動する。
色々迷った挙げ句、両サイドがギザギザになっている物を選んだ。
「気分はどうだい?」
装着すると、ミサキが聞いてきた。
鏡に首輪をした、全裸の変態が映っていた。
「息苦しいのが、快感です。」
正直に答える。
息苦しいのが首輪の所為か、のぼせている所為か、自分でも分からない。
「慣れたらもう一つ穴をきつく締めてやる。
次はパンツだな。」
ミサキは次々とパンツを手に取る。
ロングパンツ程ではないが、ショートの品揃えも結構あった。
「やっぱ本物のレザーは高いな。
フェイクでいいか?
その方が薄手だし、変態には丁度良いし。」
ミサキが黒いショートパンツを照明に翳す。
「かなり薄いな。
これなら良く透けそうだ。」
ミサキの穿いている物より、大分薄手のフェイクレザーだ。
照明を反射させたレザーにうっとりとする。
かなり小さいサイズだが、フェイクなので多少は伸びた。
腹を引っ込めてボタンを閉める。
ジッパーを上げると、徐々に全体を締め付けてくた。
腰に張り付き、マラの形がくっきりと分かる。
恍惚感を覚え、何度も鏡を見た。
「じゃあ次はトップスだな。
トップスはレディースの方がエロいんだ。
覚えておけ。」
ミサキもコーディネートを楽しんでいる様子だ。
チョイスした物は肩紐がとても細いタンクトップだった。
黒、赤、白の色違いで悩んでいる。
最後に選んだのは黒だった。
それは胸元が大きくえぐれていた。
大胸筋はほとんど露出し、辛うじて乳首だけを隠す。
「んー、結構いいんじゃないか!」
ミサキは少し離れた位置から眺め、感想を口にした。
「最後は足元だ。」
靴が並んでいる場所に移る。
「まずはこれを履いてみろ。」
手渡したのは黒いロングブーツだった。
良くDVDで見掛けた編み上げ式のブーツだ。
震える手で編み上げを結んでいく。
最後に結び終わると、身体の震えが止まらない。
未だ感じ事のない快感が込み上げてくる。
いつもDVDを見て、憧れていた変態マッチョに自分が近付けた。
ロングブーツはサイドジッパーが主流だ。
紐を全部結ぶのは面倒さを伴う。
一つ一つ結び、きつく締め上げていく。
その作業は面倒どころか、結ぶ度に高揚感を覚える。
それは至極の喜びだった。
「おお!ヤマト、似合うな!
めちゃイケてるぜ。」
ミサキも興奮を抑え切れない様だ。
スマホを出すと、何回もシャッターを切った。
ミサキがスマホの代わりに、壁に掛かってた鞭を持つ。
不安と好奇心が入り乱れる。
DVDの中のマッチョ達は鞭を見ると反応した。
叩かれる前から涎を垂らし、心待ちする視線を向ける。
そして打たれる度に絶叫した。
どれ程痛いのか、想像もつかない。
『パシッ!』
打ち下ろした鞭がコンクリートの床に当たり、派手な音を立てた。
固唾を飲み、それを見詰める。
「楽しみはまだ後だ。」
硬直した姿を見て、ミサキは楽しげだった。
(つづく)
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