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Chapter8(ヤマト編)
Chapter8-③【夏の魔物】
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車内放送が間もなく終点の駅に着くことを告げた。
乗客が皆ドアの方向を向く。
それを聞いて、呪縛が解けた。
手を払いのけ、慌ててスパッツを引き上げる。
「ちっ!」
サラリーマンの舌打ちが耳元でした。
ドアが開くと、乗客は一斉にホームへ流れ込む。
その流れに乗り、階段を下りる。
途中の踊り場で立ち止まり、振り返ってみた。
階段の上にいるサラリーマンと視線が合う。
何か言いたげな表情だ。
俺は踵を返し、次のホームに向かった。
手を払った時に、結婚指輪に当たった。
俺は既婚者と関わるのが好きではない。
女を掻き回した竿が、俺の中に入ってくるかと思うと悪寒が走る。
更に電車を乗り継ぎ、ジムのある駅で降りた。
新鮮な空気に触れ、腹が鳴る。
朝飯も食わずに家を出たので、空腹を覚えた。
途中のカフェに立ち寄り、早目のランチを頼んだ。
椅子に座り、煙草に火を点ける。
やっと落ち着いた。
股間に視線を落とす。
勃起したマラは隆盛を保ち、先走りでびしょ濡れになっている。
さすがに電車の中で、調子に乗りすぎたと反省した。
足を組み、股間を隠す。
既にパスタを持った若い女性が目の前に立っていた。
視線が股間で止まっている。
「お待たせしました…。」
小声で言うと、逃げる様に去って行く。
俺は苦笑するしかなかった。
平日昼間のジムは閑散としていた。
先日ネットで購入したシングレットに着替える。
勿論、アンダーは穿かない。
吊りパンツだけあって、モッコリ具合がスパッツの比ではない。
鏡に映った姿に、竿と睾丸がくっきりと浮かび上がっている。
血管までがはっきりと分かった。
誰もいない更衣室で、つい右手がマラへ向かってしまう。
薄い生地の上から扱く。
電車の中の淫らな行為を思い出し、更なる圧迫を加える。
「あっ!」背後から声がした。
驚いて振り向く。
男が通路の真ん中に立っていた。
口をあんぐりと開け、股間も隠さず立っている。
俺は軽く会釈し、パウダールールを逃げる様に後にした。
それにしても驚いた。
まさか、人に見られるとは。
きっとコンテストに出ているビルダーだろう。
迫力ある裸体だ。
ビルパンに納まる様に陰毛をカットしていた。
そして特質すべきは肌の黒さだ。
一瞬、黒人かと思う程焼けていた。
ノンケでない事は明白だ。
ビルパンの焼け跡が規定より小さい。
ゲイである事は間違いないだろう。
(つづく)
乗客が皆ドアの方向を向く。
それを聞いて、呪縛が解けた。
手を払いのけ、慌ててスパッツを引き上げる。
「ちっ!」
サラリーマンの舌打ちが耳元でした。
ドアが開くと、乗客は一斉にホームへ流れ込む。
その流れに乗り、階段を下りる。
途中の踊り場で立ち止まり、振り返ってみた。
階段の上にいるサラリーマンと視線が合う。
何か言いたげな表情だ。
俺は踵を返し、次のホームに向かった。
手を払った時に、結婚指輪に当たった。
俺は既婚者と関わるのが好きではない。
女を掻き回した竿が、俺の中に入ってくるかと思うと悪寒が走る。
更に電車を乗り継ぎ、ジムのある駅で降りた。
新鮮な空気に触れ、腹が鳴る。
朝飯も食わずに家を出たので、空腹を覚えた。
途中のカフェに立ち寄り、早目のランチを頼んだ。
椅子に座り、煙草に火を点ける。
やっと落ち着いた。
股間に視線を落とす。
勃起したマラは隆盛を保ち、先走りでびしょ濡れになっている。
さすがに電車の中で、調子に乗りすぎたと反省した。
足を組み、股間を隠す。
既にパスタを持った若い女性が目の前に立っていた。
視線が股間で止まっている。
「お待たせしました…。」
小声で言うと、逃げる様に去って行く。
俺は苦笑するしかなかった。
平日昼間のジムは閑散としていた。
先日ネットで購入したシングレットに着替える。
勿論、アンダーは穿かない。
吊りパンツだけあって、モッコリ具合がスパッツの比ではない。
鏡に映った姿に、竿と睾丸がくっきりと浮かび上がっている。
血管までがはっきりと分かった。
誰もいない更衣室で、つい右手がマラへ向かってしまう。
薄い生地の上から扱く。
電車の中の淫らな行為を思い出し、更なる圧迫を加える。
「あっ!」背後から声がした。
驚いて振り向く。
男が通路の真ん中に立っていた。
口をあんぐりと開け、股間も隠さず立っている。
俺は軽く会釈し、パウダールールを逃げる様に後にした。
それにしても驚いた。
まさか、人に見られるとは。
きっとコンテストに出ているビルダーだろう。
迫力ある裸体だ。
ビルパンに納まる様に陰毛をカットしていた。
そして特質すべきは肌の黒さだ。
一瞬、黒人かと思う程焼けていた。
ノンケでない事は明白だ。
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ゲイである事は間違いないだろう。
(つづく)
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