妄想日記1<<ORIGIN>>

YAMATO

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Chapter8(ヤマト編)

Chapter8-①【夏を待ちきれなくて】

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蒸し暑さで目が覚めた。
全身汗でびしょ濡れだ。
カーテンを引き、窓を開ける。
生温いねっとり微風が、汗だくの身体に纏わり付く。
雨は降ってないが、どんよりした雲が空を覆っていた。
折角の遅番だからプールへ行こうと思っていたが、生憎の天気だ。
いつ雨が降り出してもおかしくない鉛色の雲だった。
これではプールは閑散としているだろう。
仕方なく、ジムに行くことにする。
ただ日頃行っている地元のジムではなく、都心の系列店に向かう事にした。
日頃見掛ける馴染みのメンバーより、新しい刺激が欲しい。
朝起ちしたマラがそう訴えた。
 
シャワーを浴び、身体に纏わり付いた汗を洗い流す。
カミソリで少し伸びた陰毛をツルツルに剃る。
仕上げに根本、睾丸、竿にコックリングを装着した。
鏡の中に浅黒いパイパンのマッチョがいる。
リングで武装されたマラは解放を叫んでいる様だ。
「もう少し我慢しろよ。」
指で掬った先走りを味見する。
次にこれを味わう奴の痴態が頭に浮かんだ。
 
新しいTバックを穿き、古びたジーンズを手に取る。
解放を叫び、熱り立つマラをジーンズの中に閉じ込めるのは忍びない。
ジーンズを戻し、グレーのスパッツを直穿きした。
マラがくっきりと浮かび、亀頭の形がはっきりと分かる。
これに小さめのTシャツを合わせ、サングラスを掛けた。
バックの中からケースを取り出す。
中には勃起薬が入っている。
それを1錠口に入れ、水で流し込む。
暫くしてからポージングをしてみる。
姿見の中に筋肉を誇張したマッチョが映った。
大胸筋が張り、二頭筋が盛り上がる。
Tシャツは張り裂けそうだ。
力む度に薄手のスパッツの染みが拡大していく
道すがらどんな変態が引っ掛かるか、楽しみが増えた。
 
電車に乗り込み、ゆっくり歩きながら車両を移動する。
ラッシュ時を過ぎた電車はさほど混んでない。
勃起薬のお陰で、マラは活気づくばかりだ。
気付いた人が好奇の目で見る。
それに刺激を受け、硬さを増したマラにリングが食い込む。
目的の先頭車両に辿りつく。
運転手側のガラスに寄り掛かる。
都心に近づく頃には満員になる筈だ。
携帯でエロサイトを眺めながら、獲物を待った。
 
 
(つづく)
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