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Chapter7(ミサキ編)
Chapter7-②【Whatever】
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ミサキは缶ビールを置くと、トイレに行った。
「ミサキが戻って来たら、ユーキは風呂でラバーマンに変身してこい。
合図をしたらこの部屋に入って来い。
ローターが作動したら、開始の合図だ。」
俺は早口に説明する。
「最後にマスクとグローブを忘れるな。」
念を押し、ローターが動く事を確認した。
夕方から続いている欲情モードから脱出したい一心で、何度も大きく頷く。
ミサキが戻って来ると、入れ替わりに兄貴が席を立つ。
「これがレザーマスクだ。
装着してみろよ。」
ミサキに手渡す。
マスクを被ったミサキは後頭部にある紐を器用に結んだ。
レザー製のハーフマスクを被ったミサキは絵になる。
鋭い眼光が強調され、精悍な勇者を想起させた。
変身した己の顔を鏡に映している。
かなり気に入った様子だ。
「じゃあ、ミサキはここに座ってくれ。
ユーキが部屋に入って来たら、撮影開始だ。」
セッティングした椅子を指す。
ミサキは椅子に座ると、煙草に火を点けた。
吐き出した煙に焦点を合わす。
煙が消えれば、勇者が現れる。
録画ボタンを押すと、赤いランプが点灯した。。
撮影されている事を知らないミサキはリラックスしている。
この後、ラバーマンの登場による表情の変化が最初のポイントだ。
光り物の好きなミサキはきっとラバーマンは出現によって狂喜するだろう。
フレームの中心にレザー製のハーフマスクを被ったミサキを据えた。
その向こう側に兄貴が待機している風呂場のドアがある。
リモコンのスイッチをそっと押す。
ドアが開き、ラバーマンに変身した兄貴が出て来た。
ミサキの顔にズームを寄せる。
瞳を大きく見開き、ラバーマンを食い入る様に見詰めていた。
煙草は咥えたままだ。
震える先端から灰が落下した。
「す、凄い!」
呟く口から煙が漏れる。
事前にラバー用の光沢ジェルを塗っておいた。
その甲斐があり、ラバーマンの全身は怪しい光沢を帯びている。
もう一枚のスキンを手に入れた筋肉が最大限に誇示している様だ。
ミサキは煙草を揉み消すと、勢い良く立ち上がる。
椅子が倒れたが、振り返る事なくラバーマンに向かう。
そしてラバーマンの頭を掴むと引き寄せ、キスをした。
口もラバーで覆われているラバーマンに口を寄せる。
「な、何だ!これは?す、すげぇよ!」
漏れた声は確実に録音されている筈だ。
(つづく)
「ミサキが戻って来たら、ユーキは風呂でラバーマンに変身してこい。
合図をしたらこの部屋に入って来い。
ローターが作動したら、開始の合図だ。」
俺は早口に説明する。
「最後にマスクとグローブを忘れるな。」
念を押し、ローターが動く事を確認した。
夕方から続いている欲情モードから脱出したい一心で、何度も大きく頷く。
ミサキが戻って来ると、入れ替わりに兄貴が席を立つ。
「これがレザーマスクだ。
装着してみろよ。」
ミサキに手渡す。
マスクを被ったミサキは後頭部にある紐を器用に結んだ。
レザー製のハーフマスクを被ったミサキは絵になる。
鋭い眼光が強調され、精悍な勇者を想起させた。
変身した己の顔を鏡に映している。
かなり気に入った様子だ。
「じゃあ、ミサキはここに座ってくれ。
ユーキが部屋に入って来たら、撮影開始だ。」
セッティングした椅子を指す。
ミサキは椅子に座ると、煙草に火を点けた。
吐き出した煙に焦点を合わす。
煙が消えれば、勇者が現れる。
録画ボタンを押すと、赤いランプが点灯した。。
撮影されている事を知らないミサキはリラックスしている。
この後、ラバーマンの登場による表情の変化が最初のポイントだ。
光り物の好きなミサキはきっとラバーマンは出現によって狂喜するだろう。
フレームの中心にレザー製のハーフマスクを被ったミサキを据えた。
その向こう側に兄貴が待機している風呂場のドアがある。
リモコンのスイッチをそっと押す。
ドアが開き、ラバーマンに変身した兄貴が出て来た。
ミサキの顔にズームを寄せる。
瞳を大きく見開き、ラバーマンを食い入る様に見詰めていた。
煙草は咥えたままだ。
震える先端から灰が落下した。
「す、凄い!」
呟く口から煙が漏れる。
事前にラバー用の光沢ジェルを塗っておいた。
その甲斐があり、ラバーマンの全身は怪しい光沢を帯びている。
もう一枚のスキンを手に入れた筋肉が最大限に誇示している様だ。
ミサキは煙草を揉み消すと、勢い良く立ち上がる。
椅子が倒れたが、振り返る事なくラバーマンに向かう。
そしてラバーマンの頭を掴むと引き寄せ、キスをした。
口もラバーで覆われているラバーマンに口を寄せる。
「な、何だ!これは?す、すげぇよ!」
漏れた声は確実に録音されている筈だ。
(つづく)
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