妄想日記1<<ORIGIN>>

YAMATO

文字の大きさ
上 下
68 / 354
Chapter6(沖縄アツシ編)

Chapter6-⑩【Just Push Play】

しおりを挟む
気付かれた様子はない。
手摺に隠れて、2人を観察する。
兄貴の前に座っている奴に見覚えがあった。
クラブでゴーゴーをやっているミサキだ。
良い評判は聞いた事がない。
光り物が好きらしく、いつもエナメル系の服を着て踊っていた。
身長は高くないが、半端じゃない筋肉量の持ち主だ。
特に肩の三角筋から三頭筋にかけての筋肉は目を見張る物がある。
 
そのミサキが兄貴にモーションを掛けている。
有名人に彼氏が認められた様で悪い気分はしない。
しかし意外な思いが勝る。
兄貴から見れば、小柄なミサキは対象外に思えた。
どちらかと言えば、アツシの方がタイプに近いだろう。
逆にブランド好きのミサキが兄貴に興味を抱くとも思えない。
野暮ったい、良く言えば素朴な兄貴はミサキのタイプから程遠い筈だ。
何がこの2人を惹き付けたのか、興味深い。
 
先にミサキが行動を起こす。
湯船から上がると、サウナへ向かう。
重そうな木製の扉を開けると、振り返り兄貴にサインを送った。
 
扉が閉まっても兄貴は動かない。
『全くしょうがないな!』
素知らぬ顔で兄貴の元に行く。
「ユーキどう?火照りは治った?」
声を掛ける。
「タ、タクミ何処にいたんだよ?
それが全く治まらないんだ。」
驚きと安堵の入り交じった表情で訴えた。
湯中を見ると、兄貴のマラは衰える事なく、そそり起っている。
『凄い効果だな。』
内心、その効果に満足した。
 
「だったらサウナで汗流したら、少しは落ち着くんじゃない?」
俺は促してみる。
「でも逆効果じゃないか?」
兄貴は驚いた表情で聞き返す。
「火照った身体に逆治療だよ。
発汗作用できっと落ち着くから、行って来な!」
兄貴の背中を押す。
「タクミは入らないのか?」
「俺は無理、もう充分に汗掻いたし。
水風呂でのんびりしてるよ。」
勃起したマラをタオルで隠しながら、不安気にサウナに向かう。
Tバックの焼け跡が扉の中に消えた。
 
俺はのんびり湯船に浸かり、下界を見下ろす。
観光バスが入って来るのが見えた。
「そろそろ良いだろう。」
俺は小声で言うと、木製のドアを見詰める。
強く見詰めれば、透視出来る気がした。
 
勢い良く扉を開ける。
不意を付かれた影が不自然に離れた。
開かれた扉から蒸気が失せ、視界がクリアになっていく。
その時、ミサキの腰に巻いていたタオルが落ちた。
それを見て、俺は納得する。
 
ミサキは亀頭にピアスをしていた。
少し黒っぽい鈍い色のシルバーは圧倒的な迫力だ。
タケルのピアスが6ゲージと言っていたが、それより遥かに太い。
4または2ゲージだろうか。
一方の兄貴は驚きのあまりあんぐりと口を開いたままだ。
完全にフリーズしている。
ただ勃起したマラは一層固さを増していた。
 
 
(つづく)
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

性的イジメ

ポコたん
BL
この小説は性行為・同性愛・SM・イジメ的要素が含まれます。理解のある方のみこの先にお進みください。 作品説明:いじめの性的部分を取り上げて現代風にアレンジして作成。 全二話 毎週日曜日正午にUPされます。

RUBBER LADY 屈辱の性奴隷調教

RUBBER LADY
ファンタジー
RUBBER LADYが活躍するストーリーの続編です

男子中学生から女子校生になった僕

大衆娯楽
僕はある日突然、母と姉に強制的に女の子として育てられる事になった。 普通に男の子として過ごしていた主人公がJKで過ごした高校3年間のお話し。 強制女装、女性と性行為、男性と性行為、羞恥、屈辱などが好きな方は是非読んでみてください!

消防士の義兄との秘密

熊次郎
BL
翔は5歳年上の義兄の大輔と急接近する。憧れの気持ちが欲望に塗れていく。たくらみが膨れ上がる。

ずっと女の子になりたかった 男の娘の私

ムーワ
BL
幼少期からどことなく男の服装をして学校に通っているのに違和感を感じていた主人公のヒデキ。 ヒデキは同級生の女の子が履いているスカートが自分でも履きたくて仕方がなかったが、母親はいつもズボンばかりでスカートは買ってくれなかった。 そんなヒデキの幼少期から大人になるまでの成長を描いたLGBT(ジェンダーレス作品)です。

支配された捜査員達はステージの上で恥辱ショーの開始を告げる

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

泥々の川

フロイライン
恋愛
昭和四十九年大阪 中学三年の友谷袮留は、劣悪な家庭環境の中にありながら前向きに生きていた。 しかし、ろくでなしの父親誠の犠牲となり、ささやかな幸せさえも奪われてしまう。

処理中です...