妄想日記1<<ORIGIN>>

YAMATO

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Chapter6(沖縄アツシ編)

Chapter6-⑨【Hot Stuff】

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途中の自販機でペットボトルを買う。
「日焼けの後はビタミンを補充しないと。
これ飲んでみて。」
白い錠剤を渡す。
兄貴は受け取った錠剤をペットボトルのコークで一気に流し込んだ。
疑っている様子はない。
俺は内心でほくそ笑んだ。
 
向かった銭湯は高台に建っていて、漁港と隣接する町全体を見下ろせた。
真っ黒に焼けて、黄ばんだスパッツを穿いている兄貴は一歩間違うとホームレスだ。
銭湯のフロントスタッフも目を丸くする。
脱衣場で全裸になった兄貴は室内灯の下で一段と黒く見える。
そしてTフロントとTバックの焼け跡がMの証として存在感を示していた。
 
「タクミ、何か変な気分なんだ。」
兄貴が不審な表情を浮かべて、振り返った。
「どうしたの?」
しらばっくれて、聞き返す。
「身体が火照るんだ。
ほら、こんなにギンギンになっちまった。」
タオルの下から勃起したマラを覗かせた。
「日焼けているから、血行が良くなったんじゃない。」
適当な事を言う。
さっき渡した錠剤はビタミン剤ではない。
タケルから貰ったバイアグラ系の錠剤を嘘付いて飲ませた。
「少し冷静になれば落ち着くよ。
俺は離れているから、興奮を抑えなよ。」
背中を押し、先に風呂に向かわせる。
 
俺は喫煙所に行って、一服タバコを燻らせる。
遅れて風呂場に入った。
風呂場には10人以上の人がいる。
組合員もかなりいて、海で見掛けた奴もいた。
 
身体を軽く洗ってから、でかい湯船に入る。
ガラス張りの窓からは、眼下に海が見渡せた。
小さな漁港には舟が集まっている。
その周辺を家屋が集まり、町を形成していた。
ミニチュアの様に見えた。
 
熱目のお湯が心地良い。
兄貴は一番奥の湯船に浸かっていた。
俺が来たことも気付かず、前方を凝視している。
身体をずらして、手摺の陰に隠れているモノを確認した。
 
兄貴の丁度正面の湯船の縁に腰掛けている奴がいた。
腰にタオルを巻いているが、兄貴のポジションからはその中身が見えている筈だ。
暫くその様子を楽しむ事にした。
 
 
(つづく)
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