妄想日記1<<ORIGIN>>

YAMATO

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Chapter6(沖縄アツシ編)

Chapter6-①【Go Let It Out】

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カーテンの隙間から朝陽が入り込む。
眩しさと尿意で、完全に目が覚めた。
 
「タクミ、おはよう。」
背後から声が掛かる。
兄貴が頭をバスタオルで拭きながら、バスルームから出てきた。
「あれ、もう起きてたの?」
時計を見ると、まだ7時だ。
「早く焼きに行こうぜ。
ワクワクして寝れなかったよ。」
早くも出掛ける準備をしている。
仕方なく俺もバスルームに向かう。
「昨日のタンクと白スパッツを穿いておいて。」
良く焼けた尻を軽く叩く。
兄貴のワクワクが伝染してきた様だ。
 
ロビーを抜け、レストランに入る。
レストランはほぼ一杯だったが、運良く窓際の二人席に座れた。
ビュッフェスタイルなのを良い事に、兄貴の持つプレートはてんこ盛りだ。
「朝からこんなに食うの?」
呆れ顔で聞く。
「朝だから食うんだよ。
元気の源は朝食だぜ。」
口一杯に頬張りながら、兄貴は言った。
 
「ユーキはこんなに焼けて、職場の人に何も言われない?」
普段から気になっていた事だ。
出会ってから半年が経過した。
その間、濃淡の差はあるが、絶えず色黒を保持している。
「みんなビルダーだからね、で済んじゃうんだ。
ビルダーは一般人とは違うと、思い込んでいるから楽だよ。」
無邪気に笑う。
「自分からビルダーなんて、一言も言ってないのにな。」
と付け加えた。
確かに一般人から見たら、兄貴のガタイはビルダーと変わらないだろう。
コンテストに出ているかどうかは関係ない。
そう言えば兄貴のスーツ姿をまだ見た事がなかった。
今度、俺が非番の日に呼び出してみよう。
 
結局、ホテルを出たのは8時過ぎになった。
食後のフルーツやスイーツが兄貴を引き留めたのだ。
「昼飯はどうする?」
車に乗り込むと、助手席から声がする。
俺は苦笑するしかなかった。
 
今日も雲ひとつない快晴だ。
トウキビ畑に挟まれた道を疾走する。
白いスパッツは前日の先走りにより、染みだらけだった。
黄ばんだ染みは雄の勲章だ。
ハンドルを持ってない左手で、兄貴のマラを掴む。
「うっ!」兄貴が声を漏らす。
待ってましたと、言わんばかりだ。
あっという間に先走りが滲み出てきた。
 
峠を超えると、前方に真っ青な海が広がる。
後は下る一方だ。
車を海沿いに停める。
すれ違う車はない。
窓を開けると、潮風が気持ち良かった。
「ユーキ、センズリしていいよ。
出したいんだろ?」
また海岸で勃起されても困るので、ここで抜いてしまう作戦だ。
「ここでか?」
視線は躊躇しながらも、既に兄貴はマラを掴んでいた。
 
 
(つづく)
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