妄想日記1<<ORIGIN>>

YAMATO

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Chapter4(タケルとイオリ編)

Chapter4-④【BOY MEETS BOY】

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とりあえず待ち合わせの場所を仮決めして、タケルと別れた。
兄貴は土日、祭日が休みだから、問題はないだろう。
それより問題はシフト制の俺の方だ。
『まあ、誰かに結婚してもらうか!』
休暇理由を冠婚葬祭にすれば、気の良い同僚が変わってくれるだろう。
 
俺への土産はマスクが3枚だった。
ラバーの全頭マスクは目と鼻の穴しか開いておらず、ブレスコントロールが出来そう
だ。
かなり本格派M仕様で、俺達よりタケル向けに思えた。
 
次はレザー製で、後ろを紐できっちり結ぶタイプだ。
覆面レスラーのレプリカらしく、マスクマンの兄貴にぴったりだ。
次回はこれを被らせて、マスクマンに変身してもらおう。
 
最後もレザー製だが、こちらは口が広く開いたハーフマスクだ。
ダークブラックの色合いはバットマンをイメージさせた。
これは俺が被ろうかと思う。
これならプレー中にタバコを吸える。
『いや、待てよ。』
兄貴にラバーの全頭マスクを被らせ、更にこのハーフマスクを被らせるのはどうだろ
う。
完璧なマスクマンだ。
妄想は次々に湧き上がり、飛躍していく。
 
温泉旅行は快晴に恵まれた。
真冬の空は高く、吸い込まれそうだ。
待ち合わせのロータリーに進入すると、ポストに寄り掛かる変態が見えた。
兄貴に間違いない。
タケルのZは2シートなので、親父のミニバンを借りてきた。
兄貴が助手席に乗り込んでくる。
指定したダメージジーンズから肌が露出していた。
久し振りの再会にデカくなった乳首を引っ張ってやる。
確実に一回り大きくなっている。
「うおぉぉぉ…。」
直ぐに声を漏らす。
兄貴も再開が待ち遠しいかった様子だ。
「乳首がデカくなって、凄く格好いいよ。」
褒めながら、より力を入れて引っ張る。
すると兄貴のマラは勢いよく、ジーンズから飛び出してきた。
 
運転席側の窓ガラスがコツコツと鳴る。
顔を向けると、タケルがニヤニヤしながら立っていた。
「よっ!さあ、乗ってくれ。
ちょい野郎臭いかもしれないがな。」
窓を開け、照れ臭さを笑いに変える。
「楽しみ中に邪魔したな。
俺達に気付く気配がなかったんでな。」
タケルも笑いながら言う。
 
兄貴は慌ててマラをジーンズの中にしまっている。
タケルの横に立つ男に見覚えがある。
「以前はどうも。」
「ああ…。」
タケルの相方の挨拶に返事が途切れた。
 
 
(つづく)
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