妄想日記1<<ORIGIN>>

YAMATO

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Chapter1(タクミ編)

Chapter1-⑧【籠った声】

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俺好みの兄貴にしたい。
それは全てのSに共通する願望だろう。
真性のMなら限界はない。
だがそれは圧倒的に少数だ。
多数派の多少Mっ気がある位だと、その限界と願望にギャップが生じる。
そのギャップを埋めて、Mの限界を引き上げるのがSの手腕の見せ所だ。
 
もしも可能なら兄貴にピアスをして欲しい。
それは出会う前からしているのではなく、俺が頼んだからでもない。
あくまでも兄貴の意思でだ。
『タクミの為に痛いの我慢してピアスしてきた…。
イタたたた…。』眉根を寄せて言われたら、S冥利に尽きる。
まだ取れぬ痛みに耐えながら、笑顔を浮かべる兄貴が愛しくて堪らないだろう。
 
そろそろプールのレッスンが終わって、何人かがここに来るだろう。
「じゃあ、ここはそろそろ切り上げるぞ。」
時計を見ながら言う。
「もう我慢出来ないっすよ!
ここで出してぇよ!」
駄々っ子の様に兄貴は自分のマラを扱き出す。
「ダメだ!」自分でも驚く程大きな声で遮り、扱く手を掴んだ。
「きれいにシャワーを浴びて、トイレの一番奥の個室で待ってろ!」
今度は少し穏やかに言った。
「気持ち良くしてやるから。
分かったな?」
兄貴の目を見ながら優しく諭す。
 
個室での兄貴は狂ったように淫らだった。
乳首責めしながら、寸止めを試みる。
一匹の雄と化した兄貴に「声を出すな!」と言っても無駄だった。
「うおぉぉぉ!!す、スゲーよ!!」
地鳴りの様な大声を出す兄貴。
『さすがにこれはヤバい。
ここでこんな大声出されたら、ロッカーまで届いてしまう。』
焦った俺は仕方なくサウナで汗をたっぷり吸ったタオルで猿轡をする。
顔の形が変わる位きつめに締めた。
響く雄声は籠った喘ぎ声に変わる。
猿轡から漏れる籠った喘ぎ声が淫靡さを醸し出す。
『次回やる時は、レザー製のボール付き猿轡を用意してくるか。
それにしてもいい声で鳴くな!』
試しに一発尻を思い切り叩いてみる。
パシン!と乾いた音が個室に響く。
「うぐぐぐ!」スパンキングにも籠った声で応えてくれた。
兄貴だったら、猿轡にスパンキングとかなり本格的なSMが楽しめそうだ。
 
 
(つづく)
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